(短編集)

あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    オスダメ平均点

    0.00pt (10max) / 0件

    8.00pt (10max) / 1件

    Amazon平均点

    3.86pt ( 5max) / 14件

    楽天平均点

    4.00pt ( 5max) / 7件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    0pt
    サイト内ランク []B
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    0.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)2017年11月
    分類

    短編集

    閲覧回数2,080回
    お気に入りにされた回数0
    読書済みに登録された回数1

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)

    2017年11月09日 あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)

    検察が押収したわいせつ図画販売罪の証拠品、その中のフィルムの映像に妻と似た女性の姿を見つけた検察官の笹田は独自調査に乗り出すが、たどり着いたのは思いもよらない残酷な真相だった(表題作)。普通の人々が歪んだ事件を引き起こす恐ろしさと悲しみを巧みに描き、読者の予想を裏切る驚愕の結末を鮮やかに提示する。昭和の名手の妙技を堪能できる、文庫オリジナルの短篇傑作選。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

    あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選の総合評価:7.71/10点レビュー 14件。Bランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    現在レビューがありません


    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.14:
    (5pt)

    初めての作家との出会い

    たまたまKindleで見つけて読んでみたが,どれも短い文中にサスペンス調の展開が仕組まれていて,飽きずに読破できた。初めての作家の文体にふれるというものもいいものだと思った。
    あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)より
    4480434763
    No.13:
    (3pt)

    単調な作品群

    「日本ハードボイルド全集」という編纂で、結城昌治の作品が一巻編まれている。
    その作品の質の高さに驚いた。全集そのものはあまり評価できないが、結城の作
    品は質の高さで群を抜いている。中でも「幻の殺意」が秀逸だった。
     そこで結城の作品をまた読んでみようと思い立ち、本書を取り寄せた。  
     本書は第1部と第2部に分かれている。全13編の短編集。他のレビュアーの方
    も記しているが、ここでも収載作品名を載せておく。
     惨事、 蝮の家、 孤独なカラス、 老後、 私に触らないで、
     みにくいアヒル、 女の檻、 あるフィルムの背景、 絶対反対、
     うまい話、 雪山讃歌、 葬式紳士、 温情判事、
    ごく簡単に各作品のレビューをする。順不同となる。

     「あるフィルムの背景」。押収した春画、ブルーフィルムにある女性と似た女性
    が出演していることに気がついた検事。あまりの疑いに、女性にその写真を見せ
    てしまう。ここから悲劇は始まる。愛した人の過去の秘密が容赦なく主人公に襲
    いかかる。弱みを握られた者が、さらに深みに入る。「限りない羞恥と屈辱」それ
    が死を引き寄せる。スピーディな展開。そして暗すぎる結末。

     「絶対反対」。遺棄した場所の収用に反対する主人公。工事の折りに思いがけな
    い事実が判明する。清張の「鴉」を思い出した。
     「うまい話」。まるで落語のようなテンポのいい話だが、最後は悪趣味な結末。
     「雪山讃歌」。山岳ミステリーとでも言うのだろうか。新田次郎でも書くような
    背景となる雪山。ミステリーとブラックユーモアの中間的作品。
     「葬式紳士」。正体不明の人間に対する、大会社の重役の行動には違和感がある。
    小品としてはこれでいいか。
     「温情判事」。現職の判事が大学で講義するのだろうか。その他細かな点でもリ
    アリティが薄い。結局何をいいたいのか不明ままで結末を迎える。
     以上4作品は第二部に収載。推理ものというよりも、いささか現実味の薄い「オ
    チ」となっている。小品とするにはこれでいいのだろうか、ふと疑問に思う。

     「惨事」。冒頭に収載。どうにも陰々滅々の事件で、当時(1963年 東京オリン
    ピックの1年前)は、この種の事件では女性側がとにかく責められていたのだろう。
    傷ついた女性がなおも傷つく。著者=結城が「悪達者」であることがよく分かる。
    どうにも感心しない。衝撃しかない失敗作。
     「蝮の家」。まるでうまくいっていない家庭。夫婦の思いが交互に描かれる。実
    験的でもある小説だろう。高慢な妻、下品な夫。双方の思いは自身にとっては「真
    実」であったのだろう。互いの不貞行為。二匹の絡み合う蛇の物語か。結末は一転
    するが、残念ながらいくつか瑕疵がある。片方のイヤリングだけ付けることはあ
    りえない。アリバイ証明の女性と実行者の関係も、警察に知られないことなどあ
    るはずがない。奇を衒ったあまりにストーリーが破綻している。失敗作。
     「孤独なカラス」。現在このストーリーで発表したら、まず間違いなく発刊され
    ないことが設定されている。「下層」に住む人間が当たり前に犯罪など犯す訳がな
    い。また精神疾患や発達障がいをこう利用するのは犯則。これは時代を経たから
    言えるのではなく、当時としても好ましくないはず。これほど酷い結末を何故書
    いたのか、それさえ不明な作品。何も感心できない失敗作。

     「老後」。こういう辛い生涯を送った人の話を、さらに酷く突き落とし、遂には
    相手に対して「鬼」になる。こんな物語をよく描けるな、ふとそう思う。読者の「怖
    い物見たさ」に迎合した作品。愚作。
     「私に触らないで」。主人公の白昼夢が、笑ってしまうほどありきたり。だが、
    人生の半ばを越えて、ふとした冒険心が思いがけない結末を招く。結果として大
    罪を犯した主人公。結局は愛する「花」にも裏切られる。
     「みにくいアヒル」。女性の容貌を揶揄的に描き、その醜さ故に犯罪を犯す。そ
    んな小説は読みたくもない。「人無化十」とあまりにも惨い言葉。人間の嫌らしい
    好奇心に阿る愚作。
     「女の檻」。よくある現在付き合っている人と別れ、新しい人と付き合おうとす
    るが、それが拒否される。結城の描く女性はステレオタイプだ。ことさらに女性
    心理を醜く描いているかと思う.。裕福な女性と生活苦のある女性、この二項対立
    で話は進む。この作品も「ただ堕ちていく感覚」があるのみ。

     全体を通して。
     結城昌治はやはり筆を器用に扱える作家だ。だが作品のプロットとなると、変
    化が少ない。哀しい背景を持つ人間が、結局はもっと哀しい結末を迎える。その
    話を何度も繰り返している。手を変え品を変えても同じような読後感。
     本書収載の2~3編を読んだときには、息を呑むようなスピード感があった。
    だが、最後は決まり切ったようなバッドエンド。
    貧しい人、虐げられた人、精神的に変調を来した人、容貌にコンプレックスの
    ある人、。その言わば「弱者」をさらに虐めてしまうプロットとなっている。これ
    が少数ならばまだいいが、ほぼ全てがその形をとっている。どうにもやりきれな
    い。 
     逆に「社会の上層にいる人」が道を踏み外す。そんな内容の作品は少なく、全体
    として読んだときに、いやに単調な作品群という思いがある。つまりはワンパタ
    ンな作品が多すぎる。どうにも辟易した。
     結城は情景描写も心理描写も上手で、どこか登場人物を突き放したような乾い
    た「ハードボイルド」的作品を描けても、人間の複雑さは描けていない。

     よく出来ている作品群だが、もう一度読もうとは思わないだろう。
     よって☆は三つが限界だろう。
    あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)より
    4480434763
    No.12:
    (5pt)

    本格サスペンスってすごいなあと怖く思わせた作品・・

    「惨事」について
    若い頃の夜、この2時間サスペンスは夜にホラー映画でも見ているような恐怖と、真に迫るものを感じました。これでもすっきりしていて無理のない、実はありそうなリアルさがまず魅力です。また何より、純粋な感情をもって描き切り、主人公の周りと全体にもついて回っています。ここに今作の本当の恐ろしさと不気味さを、醸し出している気がします。。
    短編って、それだけ設定が大きくしっかりしていたり、インパクト強く魅せるのが凄いなあと思います。
    映像ではその後の弁護も描かれましたが、この短編では作品性として、その後は主ではない気がします・・核心である「殺意の有無」は、小説とまた映像によっても、若干違っています。それだけ、人間社会は1つ何かが違うと主題や物語に差異を生む、汎用性のようなものを感じ、また新鮮に映りました。これは事件に限らずで、展開が違う楽しみが予想され、心情も現実性も濃い作品です!若い女性は特に、物語として楽しめる恐怖があります、、
    私にとっては、短編ならドラマ「ししゃもと未亡人」に準ずる、不動のミステリー性をもつ作品です( ;'Д`)
    あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)より
    4480434763
    No.11:
    (2pt)

    これはミステリ短編集ではない

    これはミステリ短編集ではない。収録されている小説は、2編だけがミステリと言いうるもので、他はスリラーとホラーである。
     私が考える小説の定義を書いておく。ミステリ小説とは、冒頭に事件が起こり(たいてい殺人事件である)、主人公がその犯人(および動機や犯罪の方法)を探し出す物語である。サスペンス小説は、主人公が事件に巻き込まれて、危難から逃れようとする道筋を描く物語である。スリラーとは、読み手が恐怖を覚える結末が書かれている小説である。一部のホラーも、読み手が恐怖を覚える結末が書かれている小説であるが、この場合の両者の違いは恐怖の程度と、起こった出来事の残虐さの程度であると思う。また、ホラーには、残虐な出来事が複数回描かれる物語もある。
     一つの小説が、上記の4つの類型の複数の特徴を帯びることも可能である。ミステリであると同時にサスペンス、スリラーやホラーであるとかサスペンスであって同時にスリラーやホラーであることも可能だろう。
     さて、以上の分類に基づけば、この短編集でミステリと言えるのは、「温情判事」と「あるフィルムの背景」だけである。後者は同時にスリラーでもある。「惨事」、「蝮の家」、「私に触らないで」、「みにくいアヒル」、「女の檻」、「絶対反対」、「葬式紳士」はスリラーであろう。「孤独なカラス」、「老後」、「うまい話」、「雪山賛歌」はホラーであると思う。(雪山賛歌はミステリでもあると言いうるかも知れない。)
     結城昌治の「暗い落日」と「公園には誰もいない」は推理小説としてよくできている。私は感銘を受けた。特に「暗い落日」は傑作だと言ってよいと思う。それで彼の短編集を買ったのだが、本当にがっかりした。この短編集を「ミステリ短編集」と名付けるのは、読者をだましていると言ってよい。収録された大部分の小説で謎が投げかけられることがないからである。しかも、後味の悪い話ばかりで、うんざりした。
    あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)より
    4480434763
    No.10:
    (4pt)

    面白い、ただしドロドロですよ

    お馴染みレーベルとなった日下三蔵編集の傑作選である。本書は竹書房ではなく、ちくま文庫だ。
    60年代に書かれた作品を13篇収録している。

    怪奇幻想ではなく、社会派寄りだ。本書の主人公たちは、社会的立場ではなく純粋に個人の欲望や好悪の感情で動く。だから松本清張よりも赤裸々で生臭い。
    第一部八編から印象深い作品を語ると、
    『惨事』強姦被害者が痛ましい。加害者に「若いから前途がある」などという裁決が下っては、被害者はたまらない。レイプ野郎に涼しい顔で平穏な人生を送らせてはならない。
    『蝮の家』壊れた夫婦が憎みあい、たがいの破滅を狙っている。こういうドロドロ模様は、けっこう好きだ。
    『老後』虐待を受けてきた老婆の復讐とは。
    『孤独なカラス』歪な心を持つ子供の話だ。当時の異色作は、今では平凡である。
    『みにくいアヒル』醜い容姿の女の半生を描く。現在はここまでストレートに書けないだろう。
    外見による差別は消えるどころか強くなってるのに。
    『女の檻』女性関係を巡る嫌な話だ。最後のセリフが怖い。

    表題作はポルノフィルムを巡る事件がテーマだ。AVを見放題の今では考えられないほど異様な存在だったらしい。それなりにサスペンスであるが、真相も結末も平凡だ。
    第二部五篇はオチで読ませるショートショートである。際立った作品はないが、まずまず面白く読めた。
    『温情判事』は衝撃が尾を引く。『葬式紳士』は星新一に同じ趣向の作が存在する。どちらが先かはわからない。偶然アイデアが重なったのか。
    普通に楽しめた。平均値は高め。
    あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:あるフィルムの背景: ミステリ短篇傑作選 (ちくま文庫)より
    4480434763



    その他、Amazon書評・レビューが 14件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク