裏切りの明日
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刑事の立場を悪用して悪事に走る刑事の末路を描くサスペンス作品。 本書に多くのページが割かれているのは手形詐欺であり、経済小説としての要素が強く感じる。 しかし、残念なことに手形詐欺についての説明に力を入れすぎて、主人公の刑事がいかに悪の道へと転落していくかの心理描写が物足りなくなってしまった。 それでもラストのどんでん返しに驚愕すること間違いなし。 まさしくタイトルの「裏切りの明日」そのもの。 工藤栄一監督、萩原健一主演でVシネマ化されたが、こちらは原作の持つ経済小説の要素は皆無で、暴力刑事の自滅を中心に描いたバイオレンス作品に仕上がっている。 興味のある方はどうぞ。裏切りの明日 [VHS] | ||||
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警察という権力の側にいるために、自らの欲望によって身を滅ぼす刑事の姿を描いた クライムノベル。 主人公である沢井は、暴力を憎み卑劣を憎む昔気質の刑事であった。しかしある事を きっかけとして、汚職に手をそめるようになる。 物語は製粉会社の社長とその幹部たち、会社をのっとろうとする株主。そこにつけこもう とする沢井や、社長の妾である料亭のおかみを軸に展開していく。 また株の取引をはじめ、会社をのっとるためのテクニック、手形の売買などもリアリティを もって描かれている。そういう意味で、この作品は犯罪小説だけでなく経済小説としても 読めるだろう。 「この作品で、私は、権力に腐食され、欲望に滅び去ってゆく一人の刑事を書こうと したが、彼を憎むことができなかった。」 と、著書が書いているように、私は主人公の行いは非難されるべきだと思いながらも たえず彼に感情移入をしながら本書を読んだ。 そして、主人公の心がくっせつすることになった出来事や、本作の最後の一行を読んだとき 男である私はなんともいえない気持ちになったのである。 | ||||
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