鉄鎖殺人事件
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鉄鎖殺人事件の総合評価:
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1933(昭和8)年に書き下ろしで刊行された小説である。ものすごおおおおおおおく古い、ということだ。 でも意外に読みやすくて、それなりに面白かった。ワトスン役の人物が愛すべき間抜けで、殺人事件なんかどんどんどうでもよくなって、好きな女性に夢中になっていく様は、ユーモアミステリとして楽しい。 次から次へと殺人も起きてサスペンスもなかなか申し分ないのだが、おしまいの3章分がいけない。つまり結末がまずいのだ。「はあ?」「いやいやいやいや」「ないないないない」と思いつつなんとか読了。 ミステリの黎明期なんてこんなものかしらん。浜尾四郎は1935(昭和10)年に39歳で亡くなっている。 | ||||
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女好き、ストーカー気質、臆病、短絡的な思考と言動。そして何よりも今作では黒幕を自殺させてしまう不手際。 変装とか用いられると都合良すぎて本格ミステリには不適合。ましてや幼少期と言えど性を偽るとか第三者が気付かないとか有り得ない。断然、「殺人鬼」の方が面白い。 | ||||
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浜尾四郎の戦前の本格推理長編作品の復刻となる。 表紙やタイトルからするとなんか横溝路線の猟奇的っぽい感じがするが、中身は全く違って、健全かつライトな本格探偵小説といった趣である。 連続殺人事件を巡る謎は快調にテンポ良く進むが、トリックらしいトリックは用いられておらず、登場人物の過去の因縁に絡む謎といういかにも当時の戦前の探偵小説っぽいテイストで、今から読むととくに突出したところも感じられないが、まあ戦前の作品なのでこんなもんか。 巻末を見ると推薦者が法月綸太郎氏のことだろうが、表記が法水綸太郎となっている。 このシリーズは著名ミステリー作家が推薦と書いてあるが、それだけで解説とか推薦文は一切ないので、どこをどう推薦しているのかさっぱり分からないのはどうにかしてもらいたい。 | ||||
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戦前の日本作家による本格長編推理小説であり、話も丁寧に大きな破綻もなく作られている。(少々の無理は感じるが) 古風な雰囲気も含めてとても楽しめた作品だった。 ただ前作の長編『殺人鬼』に比べ、死体を縛る鉄鎖や、破られた西郷隆盛の肖像画の謎といった趣向には、惹かれるところが少ない。 また事件と捜査の展開もいろいろな手がかりや出来事を盛り込み過ぎで、特にワトソン役の活躍部分は余計に感じてしまう。 影響を受けたとされるヴァン・ダインは、個性的な探偵、煽情的な口上や描写、特異な犯人の性格描写など、もっとあざといのだが、この作者の真面目さは、それを許さなかったようだ。恐らく外国に負けない本格ものを作ろうとする思いが強かったのだろう。 でも作者のそんな一途さに好感を持たずにはいられない。次は『博士邸の怪事件』の刊行を期待したい。 | ||||
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藤枝真太郎ものの長編は代表作と言われる『殺人鬼』(『日本探偵小説全集〈5〉浜尾四郎集』収録、青空文庫でもKindleでも買いやすい)を除くと手に入りづらい状況で、本作を読もうとすると高い中古本を購入しなければならない状況が続いており、何年も興味を持ちながらも購入出来ない状況にいました。 古典的名探偵とその助手というコンビが連続殺人事件に挑むという王道も王道のプロットです。 戦前には数少なかった本格派の小説という歴史的意義もありますが、全編ゆるい雰囲気で楽しく読めます。 『殺人鬼』よりこちらのほうが個人的には好みです。 電子版もありますが、絶版になるとまた手に入りづらい状況が続くと思うので探偵小説ファンは今のうちに購入をおすすめします。 | ||||
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