友だち殺し
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大学医学部の死体保管室で、失踪した秘書の死体が発見され、医学部長の依頼でタック警部補が調査を開始。開巻冒頭から小説に引き込まれ、殺された秘書の仲間の人間関係が丁寧に描かれます。犯人は、仲間の中にいる、まさに「友だち殺し」を巡って物語が展開します。 やがて「犯人」が明らかになりますが、なんとも切ない顛末です・・・。 特に、タック警部補が犯人を突き止めるに至る推論(297ページ)は、まさに現代にも通じる問題を投げかけており、思わずハッとしました。 さらに、原書が第二次世界大戦真っ最中の1942年に刊行されたことを思うと、この推論は大戦中のある重大な犯罪行為を予感したのではないか、と思わずにはいられないほどのインパクトがあります。著者のデビュー作、名作です。 | ||||
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仕事で外泊になったので、ホテルに籠って一気読み。なんて贅沢な時間の使い方・・・と思わせてくれる作品でした。 原作が1943年なので、ケータイもメールもない時代。用があるなら直接訪ねていくしかない。メッセージを残すならタイピング・・・という懐かしの舞台設定に、どこかホッとするのは、人間の生活に「等身大な実感」があるからかな。センセーショナルなタイトルにも関わらず心温まる作品でした。捜査方法もアナログだし、ちょっと偶然が偶然を呼んでるところもあるけど、ラストの2転3転には心乱され「〇〇だったら(ネタバレ注意)自分はどうするか」「大切な人に何をしてあげられるか」と真摯に向き合ってみたくなるテーマでした。時代が違ってもあまり古いイメージがしないのは、キャンパスライフと大学生たちの人間模様に、国や時代を越えて共通する独特の雰囲気があるからでしょうか。その一方で「心理学」への期待と懐疑などは、この時代ならではの視点で興味深かった。いろんな意味でお得感のある読後感。 | ||||
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米国女流作家ラング・ルイスのデビュー作(1942)。 ミスリードをこれでもかと配置しているが、すべて直後にネタをわり、せっかくの緊迫感を薄め、 読み手が推理するたのしみを奪ってしまっている。こういった誤誘導は、物語の終盤まで残すべきだと思う。 犯行は、まったく杜撰としかいいようがなく、テキストにもあるとおり"棚ぼた"的であり、それを推理する タック警部補は、入念な箇条書きなどをまじえた思索に耽けるが、どれも真相とは異次元のものばかりだ。 つまり真相(むしろその前段階の事項だが)と紙面の大半があまりに異質に過ぎるのだ。飛躍はなはだしいと いっても良い。だからラストのサプライズも仰天するに及ばない。 出だしが衝撃的なだけに、なんとも、もったいない小説になってしまった。やはり第一作目ということで筆づかいが 荒くなってしまったのだろうか。 『死のバースデイ』のほうが評判が良いらしいので、機会があれば読んでみたい。 | ||||
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