カクテルパーティ



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初公開日(参考)2016年03月
分類

長編小説

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カクテルパーティ (論創海外ミステリ)

2016年03月01日 カクテルパーティ (論創海外ミステリ)

イギリス、ロンドン郊外の小さな村。平穏な日常に忍び込む殺人事件。元女優、大学講師、医師、作家。犯人は誰だ。ミステリ本格黄金時代イギリス女流作家の巨匠、本邦初訳の代表作が今!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

カクテルパーティの総合評価:8.67/10点レビュー 3件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

狙われたのは、誰か?

1950年代のイギリスの「新本格派」とされているエリザベス・フェラーズの1955年の作品。謎解きミステリーであると同時に人間ドラマとしても面白く、古さを感じさせない作品である。
ロンドン近郊の村で暮らす元女優のファニーは、理解ある夫に支えられ、田舎の主婦として満ち足りた日々を送っていた。同居する歳の離れた弟が婚約し、その婚約者ローラが訪ねてくるというので、親しい友人たちへの紹介を兼ねてカクテルパーティーを開くことにした。当日、パーティーの時間になるとローラは頭痛を訴えてパーティーを欠席した。ファニーは得意料理のロブスター・パイを出したのだが、口にした参加者はみんな「苦い」といって食べるのを止めてしまった。そんな中、隣人のサー・ピーターは「美味い」といって食べ続けたのだが、食事の後で死亡し、パイにヒ素が混入されていたことが疑われた。
ヒ素を混入したのは誰か、なぜ引退したマスコミ界の大物サー・ピーターが狙われたのか。動機と手段を巡って、パーティーの参加者がさまざまな推理を展開し、それぞれの人物が抱える人間関係の問題が徐々にあらわになってくる。怪しい人物は二転三転し、最後の最後に思いがけない動機と犯人が判明する。
被害者が狙われた動機が不明で、ほとんどの登場人物にヒ素を混入するチャンスがあるため、全員が怪しく見えてくる。しかも、誰かが推理を語るたびに事件の様相がどんどん変化してしまう。登場人物のキャラクター設定が巧みで描写も優れているので、全員が生き生きとして立ち上がってくる。殺人の動機、犯人判明までのプロットもよくできていて、最後まで読者を引っ張っていく強さがある。
謎解きミステリーのファンはもちろん、ヒューマンドラマ好きの方にもオススメだ。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.2:
(4pt)

煙幕に翻弄されます

動機は最後まで読まないとわかりませんが、犯人については1つの視点に立ってブレることなく論理的に推理していけば、なんとか辿り着くことができるように構成されています。
しかしながら錯綜した人間関係、偶然の一致、警察が殆ど出てこないので誰が探偵役なの?等々、話があっちに行き、こっちに行きと作者が仕掛けた煙幕に翻弄され、結局結論らしきものを出せないまま読みきってしまいました。「読者への挑戦状」こそありませんが、あったとしても犯人にたどり着く人は少ないと思います。
日本ではあまり名前が売れていませんが、イギリスではヴィンテージを代表する女性推理小説家。侮れないです。
カクテルパーティ (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:カクテルパーティ (論創海外ミステリ)より
4846015033
No.1:
(5pt)

ミスディレクションが秀逸なサスペンス

歳の離れた弟の結婚を祝うため、近隣の友人を招いて開いたカクテルパーティで招いた客が毒殺される。しばらくして第二の殺人事件が発生。

本作は探偵や警察が主役となって謎解きを行うのではなく、事件に巻き込まれた友人たちが思い思いに推理を述べます。その推理は全く納得できる内容で、読むほどになるほどと思わされます。推理の過程で述べられる友人間、夫婦間のあつれきや悪意の数々。それらが真実かどうかも不明なままある種の不穏な空気を感じつつ、グイグイとページを繰らずにいられません。最後に明らかになる真相は、まさに意表をつくもの。

本作は、謎を解く手がかりがすべてストーリーで明らかにされている、いわゆる本格ものではありませんが再読すれば、あちこちに犯人につながる伏線が張られており、緻密なプロットや人物描写と相まって、再読に堪えるサスペンスの秀作です。
カクテルパーティ (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:カクテルパーティ (論創海外ミステリ)より
4846015033



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