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毒入りチョコレート事件



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毒入りチョコレート事件の評価: 6.88/10点 レビュー 8件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.88pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

海外古典ながら抜群に読みやすく飽きの来ないテンポの良さ

1929年発表のまさに古典。
私は戦前の海外古典を読む際は、今読んだら目新しさはないのはもちろん、読みにくくてつまらないのを覚悟して読むのですが
(なんでつまらないと思っているものを読むのかと言われれば、ミステリファンを名乗る上での義務感や現代のオマージュ作品の元ネタを知っておくためというのが正直なところです)
この作品はとても読みやすかったですし、長編にしてはページ数が少ないながらも非常に密度が濃く、無駄のないテンポの良さに終始楽しんで読むことが出来ました。

複数人の素人探偵による推理対決、アンチミステリというジャンルの草分け的な存在の作品であり、後世の作品への影響力もさることながら、この作品の中においても、惜しげもなく何通りもの推理回答が次々と提示されるのには見事だと思いました。
個々の推理自体は現在のミステリファンならばわりと容易に予想できる範疇ではありますし、細かい部分ではロジックが甘いと感じる部分も多いですが、そういう点はむしろ、ミステリ初心者や、昨今の複雑化しすぎ、奇を衒いすぎな推理小説に疲れた読者にもおススメできる一冊なのではないかと思いました。

総合的に見て、間違いなく傑作です。
今でも十分有名作ですけど、個人的にはまだ過小評価されてるんじゃないかと思いました。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ

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