(短編集)

詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)



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初公開日(参考)1976年01月
分類

短編集

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詩人と狂人たち (創元推理文庫 M チ 3-8)

1977年08月31日 詩人と狂人たち (創元推理文庫 M チ 3-8)

ガブリエル・ゲイルは風変わりな詩人画家であるが、いくつかの怪事件を解決した名探偵でもあった。「もし、あたり一面についた誰かの手の跡を見せられたら、その男がなぜ逆立ちをして歩いたか教えてあげましょう」彼自身狂人で逆立ちをよくするから、それがわかるというのだ。奇怪な事件を解決するゲイルの幻想的な探偵作法。全八編収録。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.50pt

詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)の総合評価:6.90/10点レビュー 10件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

観念的な短編集でした

タイトルの通り分かりにくい話ばかりで集中できませんでした。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:
(5pt)

狂い過ぎてついていけなかった…

題名どおり、この作品の主人公は詩人で画家のガブリエル・ゲイルが狂人が起こす事件を解き明かすというロジックに特化した短編集。しかし『木曜の男』に引き続いて主人公の職業が詩人。本当にチェスタトンは詩人が好きだ。
90年初頭にトマス・ハリスの『羊たちの沈黙』が起爆剤となって、サイコホラーが一大ブームを巻き起こしたが、いわゆるそれは人間の心こそ怖いということに気づいたからだった。そしてそれは今まで理解不可能であった狂人の行動・心理が狂人にも彼らなりの理論と哲学の下で行動していることがこれらの作品群で解り出した事も一因だろう。本作はそれに先駆けること60年も前に発表された狂人が狂人の不可解な行動を狂人の視点で解き明かすという非常にエキセントリックな短編集なのだ。

しかし本作はその過剰なエキセントリックさゆえに私の中ではもっとも評価の低い短編集になっている。ブラウン神父、ガブリエル・サイム、バジル・グラントと今までチェスタトンの主人公は非常に個性的で、普通に付き合うには遠慮したい人物ではあるが、一般的な常識は備えている人物ではあった。しかし本書における主人公ゲイルは彼自身が狂人であるため、彼の言動には面食らってしまい、ついていけないことが多かった。
これに拍車を掛けるように各編もこちらの常識・理解の枠外を振り切っていて、もう訳が解らんわぁと何度もなってしまった。
これを読んだのはやはり大学生の時でそれなりの知識はあった頃だったが、そのときの印象は上述のようにすこぶる悪い。しかし他者の感想ではなかなか興味深い趣向が盛り込まれているとのことなので(この趣向についてはもはや頭に一片も残っていない)、機会があればもう一度読み直してみたいなぁとは思っている。機会があれば、ね。

Tetchy
WHOKS60S
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No.8:
(4pt)

ミステリではないけどキャラクター文芸としては秀逸

訳者の力量なのか、原作者の創作傾向なのか不明だが文章や発言がわかりづらく、ダレるところもある。
また、ミステリとして扱われてるが、いわゆる本格ではなく犯人の動機に焦点をあてる変格もの。
ミステリとして読むと普遍的な説得力に欠けると判断せざるを得ないが、それを補って余りある物語の特異さと、詩人である主人公が彼独特のロジックで論理的に事件を究明していく様は、「詩人と狂人たち」というタイトルにふさわしいトリッキーで幻想的な物語になっている。
第一話と最終話につながりがあり、シリーズとしてスッキリしているのも、ちゃっかりロマンス要素を入れてるのも好印象。
詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488110126
No.7:
(5pt)

人物観察に重点を置いた

大変に面白かったので、低い評価が残念であり、自身の覚書ついでにレビューを書いておく。
文章は、翻訳小説だから(翻訳者の責任に帰する)というより、チェスタトンの豊かな比喩や諧謔表現を駆使した言い回しを読み解きながら読み進める必要があるため、当節の平易な文体に慣れた読者にはややとっつきにくいかもしれない。
内容は、『詩人と狂人たち』とタイトルにあるように、「自分は狂人の思考をトレースできる」と主張する詩人ガブリエル・ゲイル(探偵役)と狂人たち(犯人とは限らない)とのやり取りを描いている。8編の短編ミステリが収められているが、実際のところ、犯人よりも探偵役のほうが狂っているのではないか、いやとうとう狂った、奇天烈だ、とガース博士ら登場人物(と読者)に心配されながら、その真相が収まるべきところに収まるスカッと感がこの小説の読みどころではないかと思う。またその解明も、物理的に可能かどうかはもちろん、狂人たちがなぜそのような行動をとったのかの解明に重点が置かれており、つまりはタイトル通りだ。
こう書くと、ありがちなミステリじゃないかと思われそうだが、狂人の造形について今節の(ありえない)キャラクター作りとは一線を画しており、「自分もこういう心理状態の時が確かにある」、或は「こういう人、確かにいるな」と、思わずその人間観察眼に感心してしまうのも読みどころである。
詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488110126
No.6:
(3pt)

チェスタトンはずっと中村保男の訳で読んできたので少し戸惑った。

恐らく、これは自分自身が南條 竹則の訳に慣れていない所為もあるのであろうが、中村氏と比較して若干読みにくかった。
ブラウン神父シリーズ、ポンド氏の逆説、木曜の男とこちらは全部、中村氏の翻訳で読んできて、南條氏の翻訳はほとんど読んだことがなかったので読み終えるのにやや戸惑った。
個人的には、チェスタトンの短編集の中ではいまいちぱっとしないイメージがあり、唯一自分が好きだったのが、黄色い鳥と石の指だ。
石の指はチェスタトンお得意の逆説が光っており、ブラウン神父シリーズの中に収録されていても何の不思議もない出来。
鱶の影はこの作品、唯一の本格であり、しかも、足跡のない密室を取り扱っているのですが、少々無理矢理な感じがし、個人的にはいまいち好きになれなかった。

今度、ポンド氏の逆説が南條氏の訳で出るそうであるが、こちらも一応購入して、中村氏との訳と比較するつもりである。
詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488110126
No.5:
(2pt)

少し物足りない

一話一話は、あまり目新しくもなく。
もう一捻りありそうでない感じがもどかしい。
詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:詩人と狂人たち (ガブリエル・ゲイルの生涯の逸話)【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.4:
(3pt)

”探偵”さんが天才過ぎて・・・

短編なので、どれも流れが早いです。
牧歌的な場面が描写されてるな~と油断してると、
次には死体が転がってる記述になるので、軽く衝撃を受ける。
そして、”探偵役”が自分が犯人かの如く、瞬時に謎解きを始めるので面食らう。

なにかの解説でこれに言及してたことで、読んでみようと思ったのですが、
それが何か忘れてしまって、どこが着目すべき点だったのかも失念。
ちゃんとメモしとかないと駄目だなぁ~という顛末でした。

にしても、文体が堅すぎてめちゃくちゃ読み進めるのが辛かったです。
もちょっと訳しようはなかったのでしょうか。
詩人と狂人たち (創元推理文庫 M チ 3-8)Amazon書評・レビュー:詩人と狂人たち (創元推理文庫 M チ 3-8)より
4488110088



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