東亰異聞
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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物語は当初黒子が語る東亰に巣食う魑魅魍魎たちの起こす怪奇な事件をあまねく語り上げ、やがてそれらの怪事件を新聞記者の平河新太郎が香具師の万造と共に解き明かす構成を取っている。従って最初に見られた歌舞伎調の語りは次第になりを潜め、普通の文体へと変りゆく。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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この著者の作品は初めて。文章が達者で舞台装置も巧みなのでどんどん読み進めるのだが、大団円でちゃぶ台返しされてのけぞった。それまで編み上げてきた地平をひっくり返されて、登場人物への思い入れを払い除けられた感じ。どんでん返しのカタルシスがないのが何より残念。 | ||||
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闇のなかを妖かし者が徘徊する東亰。 怪人による無差別殺人と思われた事件の被害者のなかに鷹司公爵家の関係者が含まれており・・ ガス灯の朧げな明かりでは照らしきれない闇の世界観が魅力的な作品。 ミステリとしての結構も確保しつつ、 開化の世の思わぬ弊害が明かされる結末も嵌っている。 この作品が受賞を逃した1993年度のファンタジーノベル大賞の受賞作、候補作の顔ぶれも凄いの一言。 | ||||
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お話の冒頭から1/4くらいまではその美しい文章と妖しげな世界観に大きく期待させられた。菊枝と新太郎のピリピリとした初対面のシーンもよかった。会話のシーンは途中までは抜群にいい。 おかしくなりだしたのは、謎解きに比重が大きく傾きだしてから。結局、自分はいわゆる『ミステリ(=謎解き)小説』にほとんど興味がないのだ。時刻やトリックを細かく摺り合わせたりするのは退屈この上ない。ちょっとムチャだろ・・・と思った箇所もたくさんあるし。 p.134「河童だの人魚だの、見世物があっても本物だったことはござんせん。それでも人が集まるのは、嘘でもいっこうに構やしない、むしろ嘘を観るために集まっていたからじゃァありますまいか」皮肉にもこのの万造の台詞に逆行して物語は進んでいく。綺麗な女性に誘われて路地裏に歩みいれると切り裂かれて命を落とす。「本は売れませんな」という謎の読売り。なんとも耽美で幻想的。 自分はそこに答えを望んでないんだな。手品の種明かしを見たいですか?謎は謎だからおもしろいのでしょう? 妖しげな世界で遊んでいてほしかった。 なら、なぜ高評価を付けているのかといえば、それは幕間に挟まれる女性のお人形とその人形遣いのやり取りが艶かしくて最高だからだ。 『蛇身に変じて灼き殺してみしょうか』p.56 『わしゃァ、それが幸せだもの。この身には縁のないことなれば、たとえ芝居のうえだとて、嬉しゅうて声も弾もうほどに』p.170 もうたまらんね、このあたりの文章。 だから、言ってるんだ、種明かしなんて不要だと。 中盤以降の筋立てはもひとつ得心しないところもあったし、各登場人物の性格が首尾一貫していないんじゃないか?と思ったとこも少なからずあった。けど、そんなのどうでもよし。 可愛らしく色っぽいお人形に魅惑された。すばらしい。 | ||||
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お品の状態も良く、満足。お話は、思ったよりオカルトではなかったけど、面白かった。 | ||||
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東京(とうきょう)かと思って読んでいたら、東亰(とうけい)だったという不気味さ。これは推理小説?と思わせて、最後にやっぱり小野不由美ワールドだったという怖さ。 | ||||
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