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東亰異聞
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東亰異聞の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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この著者の作品は初めて。文章が達者で舞台装置も巧みなのでどんどん読み進めるのだが、大団円でちゃぶ台返しされてのけぞった。それまで編み上げてきた地平をひっくり返されて、登場人物への思い入れを払い除けられた感じ。どんでん返しのカタルシスがないのが何より残念。 | ||||
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闇のなかを妖かし者が徘徊する東亰。 怪人による無差別殺人と思われた事件の被害者のなかに鷹司公爵家の関係者が含まれており・・ ガス灯の朧げな明かりでは照らしきれない闇の世界観が魅力的な作品。 ミステリとしての結構も確保しつつ、 開化の世の思わぬ弊害が明かされる結末も嵌っている。 この作品が受賞を逃した1993年度のファンタジーノベル大賞の受賞作、候補作の顔ぶれも凄いの一言。 | ||||
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お話の冒頭から1/4くらいまではその美しい文章と妖しげな世界観に大きく期待させられた。菊枝と新太郎のピリピリとした初対面のシーンもよかった。会話のシーンは途中までは抜群にいい。 おかしくなりだしたのは、謎解きに比重が大きく傾きだしてから。結局、自分はいわゆる『ミステリ(=謎解き)小説』にほとんど興味がないのだ。時刻やトリックを細かく摺り合わせたりするのは退屈この上ない。ちょっとムチャだろ・・・と思った箇所もたくさんあるし。 p.134「河童だの人魚だの、見世物があっても本物だったことはござんせん。それでも人が集まるのは、嘘でもいっこうに構やしない、むしろ嘘を観るために集まっていたからじゃァありますまいか」皮肉にもこのの万造の台詞に逆行して物語は進んでいく。綺麗な女性に誘われて路地裏に歩みいれると切り裂かれて命を落とす。「本は売れませんな」という謎の読売り。なんとも耽美で幻想的。 自分はそこに答えを望んでないんだな。手品の種明かしを見たいですか?謎は謎だからおもしろいのでしょう? 妖しげな世界で遊んでいてほしかった。 なら、なぜ高評価を付けているのかといえば、それは幕間に挟まれる女性のお人形とその人形遣いのやり取りが艶かしくて最高だからだ。 『蛇身に変じて灼き殺してみしょうか』p.56 『わしゃァ、それが幸せだもの。この身には縁のないことなれば、たとえ芝居のうえだとて、嬉しゅうて声も弾もうほどに』p.170 もうたまらんね、このあたりの文章。 だから、言ってるんだ、種明かしなんて不要だと。 中盤以降の筋立てはもひとつ得心しないところもあったし、各登場人物の性格が首尾一貫していないんじゃないか?と思ったとこも少なからずあった。けど、そんなのどうでもよし。 可愛らしく色っぽいお人形に魅惑された。すばらしい。 | ||||
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お品の状態も良く、満足。お話は、思ったよりオカルトではなかったけど、面白かった。 | ||||
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東京(とうきょう)かと思って読んでいたら、東亰(とうけい)だったという不気味さ。これは推理小説?と思わせて、最後にやっぱり小野不由美ワールドだったという怖さ。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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最後まで読了すると、「東京」でなく「東亰」にした理由も分かる気がします。 序盤は「ん?」という、一見魑魅魍魎の類が街を跋扈しているように思える、 京極夏彦の「巷説百物語」シリーズみたいな雰囲気ですが、 本編ではお家騒動に端を発するミステリとなります。 そして最後に明かされる真実、他の方も書かれていますが、 まさに小野不由美らしい世界観。 「屍鬼」は長い割にあまりカタルシスが無いし、 「残穢」も終わり方・真相が中途半端だし…など、 ちょいちょいこれはどうなんだろうみたいな作品を書く人ですが、 このクライマックスは本来の(?)小野不由美らしい物になっていると思います。 | ||||
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とても読みたかった本で探していたものなので手に入れられて良かった。 | ||||
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やばいものを読んでしまいました。あまりにも抱いていた印象と違うので、途中読むのが面倒になってしまいましたが…実際は想像以上のものでした。 ここまで読んだ自分自身は既に魑魅魍魎に魅せられている、そんな気がします。 | ||||
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ホラーで突き進むと思いきや・・・流れる文体に飲み込まれました。 江戸時代は過ぎたが現代すぎることもない。 文明開化後の洋式文化が微妙に日本に混じりだしたいびつな時代の雰囲気が描き出されています。 「和」の怖れがジワジワ来ました。 | ||||
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題名から女神転生の小説かと思って購入しました。 ですが蓋を開けてみるとビックリ! 東京は東京でもそっちじゃない! でも、内容は面白いので☆5です!! | ||||
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小野さんの作品は過去、2作品、残え等、拝読しました。 比較的、読みやすかったのですがこの作品は私個人的には理解しがたく、途中でやめました。 | ||||
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ホラーミステリーという感じでしょうか。 平河と万造のコンビで(ホームズとワトソン並みとまではいきませんが) 奇妙な事件を解決するというストーリーですが、最後に大ドンデン返しが あります。 出だしはショート・ショートのような感じですが、読み進めるうちに引き 込まれていきます。 | ||||
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とても面白いです!!さすが小野不由美作品。最後までまったく展開が読めませんでした。 最後は少し切ないですね・・・兄弟愛を感じましたし、意外な展開にびっくりでした。 読んで損のない作品です! | ||||
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引き込まれました。読むのがやめられなくなりました。オススメです。 | ||||
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某ラジオの書評に惹かれ購入。 京極夏彦ばりの世界観、と思いきや大脱線。どっちつかずのエンディング。 そりゃないでしょ。 | ||||
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ミステリーの物語とホラーの物語が無理やり合体させられたフランケンシュタインのような作品。 舞台は、東京に一画加わった「とうけい」というパラレルワールド。 生き人形遣いの黒衣に始まり、闇御前、火炎魔人、人魂売り、謎の読売り、般若のそばと怪人・妖怪が跳梁跋扈する。 異形のキャラクターが多すぎて少し疲れる。 華族のお家騒動を軸に、ちんまりと話がまとまりそうになるが、そうは問屋が卸さない。 話がごちゃごちゃしすぎた感があるが、幕引きは鮮やかだった。 | ||||
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まず、タイトルが「東京」ではないところに注目。 歴史上ほんとうにあったかつての東京では無い、あくまで架空の街が舞台です。 それだけに、ラストにはあっと驚くしかけが… しかし、私はこの作品の何よりの魅力は冒頭部にこそあると思ってます! 不思議な雰囲気、人ともモノノケともつかない不思議な「香具師」たち。 ホラーでもミステリーでもない独特の世界観に、 読み始めたら首までどっぷり!一気に!つかれます。。。 大好きな作家さんですが、 この一作はとくに好きです。 十二国記シリーズとはまた違った「小野不由美」を体感できますヨ。 | ||||
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この方も、ファンタジーノベル大賞が見出した逸材。あまりメジャーではないようだが、あなどれない賞である。 さて、物語はもう書くまでもないようだが、帝都「東亰」を舞台にした謎解きの物語。怪しい魅力的な人形使いとその人形、懐かしの十二階、怪人、公爵家の美少年、お家騒動と、少々盛り込み過ぎの感もあるが、そのため雰囲気は十分。読んだ当時はあまりに容赦のない書きように、当の公爵家から文句が出ないのかと変な心配をしたりした。 圧巻は、やっぱりラスト。東亰をヴェネチアにしちゃったよー。 | ||||
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東京のパラレルワールド、「東亰(とうけい)」の明治時代を舞台に繰り広げられる。 開化という時代の節目に、夜の者が騒ぎ始める。惨殺される民衆。果たして物の怪か人間の仕業か…。 最初は、怪談ものを読む感覚だが、途中から推理ものになり、最後は「あっ!」とうならされる結末が! 文体も明治時代色豊かで、夜の街に瓦斯(ガス)燈が灯る、その中を怪しげな夜の者が跋扈するシチュエーションが目に浮かぶ。 圧倒的な筆力にぐいぐい引き込まれる。 さすがのひと言に尽きる作品! | ||||
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