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連続自殺事件(連続殺人事件)
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【この小説が収録されている参考書籍】
連続自殺事件(連続殺人事件)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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カーター(カー?)皆んな読みましたが、この本が1番好きです。だいぶ前に絶版となってしまい諦めてましたが、見つかって良かったです。イギリス王の愛妾バーバラは、この本で知りました。 | ||||
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カーの作品としては、怪奇趣味が薄いので、ちょっと今イチ感がありますが、暗雲垂れ込めるスコットランドの古城で起こる、連続自殺の謎ーと言うのがなんともそそられます。ラブコメの要素も絡んでいるので、読者を飽きさせないカーの手練れの技が冴えていると思います。300ページという長さも適度でちょうど良いですよね。舞台となっているインヴァレリという街ですが、google mapで探してみると、スコットランドにインブァルリーとインバラレイという2つの街が出てきます。グラスゴーに近くて湖畔の街と言う事なので後者に間違いないと思います。表紙の絵にソックリなお城があり、やや不気味な雰囲気が、いかにもこの物語にうってつけの舞台設定だなぁと感じさせる土地です。楽しめる作品です。 ただ、本の値段がやたら高いのがきついですねー。このボリューム、内容なら、税込で800円くらいにして欲しいところです。長らく絶版で読めなかったカー作品、続々と新訳が出ているのは嬉しい限りなのですが、ちょっとどれも高すぎるなぁー。星は3.5くらいです。 | ||||
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小説の内容より作者で選んでしまうので、評価というより今回はこういう感じできたのかと思うのが楽しい。 | ||||
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領収書が無い!! 新刊破れ?・ | ||||
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巷には「〇〇連続殺人事件」という本がやまのようにありますが、単に「連続殺人事件」とは、今はどこの出版社でもさいようされないであろうタイトルですね。流石、ミステリーの黎明期の作品だという感じがします。原題からすると「連続自殺事件」のようですが。 カーの作品の中では知名度は高くはありませんが、若い男女の恋愛・スコットランドの古城・一族の宿命・ドタバタ喜劇と、内容は充実しています。 カーを初めて読む方への一冊にはお勧めではありませんが、カーを十冊前後読まれて「この事件はフェル博士じゃなくて、HM卿っぽいよね」なんて言い始めた読者にはお勧めです。 | ||||
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カー作品は10代から20代にかけてだいたい読んでしまったのですが、なぜか最近、気分が乗って再読しています。怪奇色濃厚な本格推理小説という印象を持っていたのですが、こんなに笑える作品が多かったのか?とちょっとびっくりしています。もっとも、特に13~15歳当時に読んだものだと、わかっていたつもりでも、実はあまり理解できていなかったのかもしれません。 この「連続殺人事件」もお気に入りのひとつだったという記憶があり、内容説明の”妖気ただようスコットランドの古城””妖怪伝説””密室の死”というキーワードを見て、わくわくしながら再読してみれば・・・あれれ・・・?こんな話だったっけ?? 2人とも歴史学者であるアラン・キャンベルとキャスリン・キャンベルの学問問答から、寝台列車のダブル・ブッキングで鉢合わせしてしまった時の罵り合い、けれど実は内心お互いにときめいて惹かれ合っていたこと、そしてスコットランドへ到着してから、気持ちのいいスコットランド人たちの気質や行く先々でつきあわされる駄洒落など、クスクスどころか爆笑する場面もあり、なんだなんだこれは?笑うような話だったんだ・・と、自分の過去の理解力と記憶力が信用できなくなりました(苦笑)。 それはさておき、感想としては、ミステリとしては小粒だと思います。登場人物もほぼ内輪の数人に限られ、途中でなんとなく犯人の正体がわかってしまいます。トリックとして、科学的に正しいかどうかも怪しいです。 けれど、それでもカー・ファンなら飛びつきたくなる要素をすべて備え、登場人物たちの個性も際立ち、なかなか楽しめました。ただ、これからカーの作品を読んでいきたいという方には、もっと密度の高い重厚な作品をおすすめします。 個人的なことで恐縮ですが、アランとキャスリンが旅したのと同じルートで寝台列車でロンドンからスコットランドへ行ったことがあり、なんだかなつかしくなりました。車窓に現れてくる風景、荒涼とした自然の美しさ、素朴だけれどおいしい食事、そして地元のウィスキー。古城と、暖炉が燃える石造りの部屋などなど。カー・ファンには怒られそうですが、スコットランド旅情ミステリとして読むのもありかと思います。 | ||||
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ディクスンカーの作品はまだまだ評価されていない理由には''帽子収集狂事件、"火刑法廷、兎にも角にも代表作が多すぎて読者の好みが分かれるせいでしょう。 僕が強烈に惹かれる理由と聞かれればやはりロマン色、独特な仕掛け、怪奇趣味、一言で言い尽くせません。 本格推理であってもどれを読んでも面白いと思うのは僕ぐらいでしょうが。 横溝正史さん曰く、カーの時代が来ればおれの作品も売れるんだけどな。 捨てがたいですね。幻想タッチとトリックの融合はカーだけ。 | ||||
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本書の舞台は作者作品には珍しくスコットランドが舞台で、スコットランドの風景や「グレンコーの虐殺」などの歴史、スコットランド人の人柄(酒飲み・陽気・駄洒落好き)を背景に、酒と男女のもつれによるドタバタ乱痴気騒ぎや幽霊伝説を巧みに取り入れた連続密室殺人(自殺?)を扱った快作となっている。 残念なのは第一の事件と第二の事件のトリックだけ採り上げるとバカミスの類であること。トリックに用いられたトランクの中身のあるものについて、科学的にこのようなことはあり得ないはずである。 巻末解説に「作者自身が自選代表作にしている」とのことだが、このトリックのため日本では評価が低いのではないか(そのため再版されないし、創元推理の独占翻訳権でないにも関わらずハヤカワミステリからも出版されないのではないか)と思う。 | ||||
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1941年発表の本作品は、カー名義の第21作目にあたります。 若手史学教授のアラン・キャンベルは、ロンドンからスコットランドに向けて、列車で出発した。古城に住む親類のアンガス・キャンベル老人が塔から墜落死し、親族会議が開かれるのだ。 事件当時、塔上の老人の部屋は施錠されていたという。 この「密室犯罪」について、他殺か自殺か、古城に集まった人々の議論は紛糾。 やがて、依頼を受けて到着した名探偵ギデオン・フェル博士が推理を展開するも、新たな事件が発生し…。 ファン以外にも安心してオススメできるカーの作品に久々に出遭ったと感じています。 本作品では、「不可解な事件の発生」→「探偵の登場」→「二転三転する推理及び思わぬ展開」→「巧妙な伏線が回収された意外な真相」という、本格ミステリの王道はきっちり押さえながらも、カー独特の横軸のストーリーが、バランス良く配置されています。 その横軸とは… 1.怪奇性:古城にまつわる血なまぐさい伝説 2.恋愛:主人公アラン・キャンベル博士を巡るラブコメ 3.笑劇:個性豊かな登場人物達のドタバタ劇 4.飲酒:秘蔵のウィスキー「キャンベル家の宿命(さだめ)」による酒盛り また、「密室トリック」にも注目。 それは超有名なトリックで、ミステリをあまり読んだことのない方でもご存じかもしれません。 特筆すべきは、そのトリックから受ける印象とは「全然違う使われ方」がされていること。 「小説」としての効果を高めることを良く知っている著者ならではの職人芸です。 それにしても、本書の題名、何で凡庸な「連続殺人事件」なのか、ということで、原題を見ると、「THE CASE OF THE CONSTANT SUICIDES」となっています。 直訳の「連続自殺事件」でも良かったのでは…? | ||||
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スコットランドの古城で、城主が塔から墜死した。 彼は自殺免除事項のある保険に加入したばかりで、自殺とは考えにくい が、事件当時、現場は密室状況となっており、他殺も不可能と見られた。 そして同様の状況で、また一人、塔から墜落して……。 密室に残されていた〈犬のケース〉がポイント。 これが部屋に存在することで、何者かが部屋に入った可能性が生じ、 自殺と並行して他殺を検討せざるを得ない状況設定となっています。 ところで、そのケースの中身については、アジモフがカーの勘違いを指摘したという有名なエピソードが ありますが、アジモフの指摘自体は正しいものの、トリックを構成するうえでは、むしろカーの勘違いの ほうが自然だとする後世の指摘もあり、どうやら結果オーライとなっているようですw 本作では、二つの墜落事件の後、密室殺人が起こり、それも自殺か他殺かの判断が困難な事件 となっていますが、灯火管制用の遮蔽幕という手がかりや警防団の存在など、当時の世相を反映 した事柄が真相究明の鍵となっているのが秀逸です。 また、犯人像も、自殺か他殺かをめぐり錯綜していくという、本作の プロットの必然性から導き出されており、良くできていると思います。 | ||||
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カーの持ち味の一つ、ファースを前面に押し出した作品。原題の直訳は「連続自殺事件」であり、三つ起こる事件が各々自殺か殺人かが物語の焦点なので、邦題はどうかなぁ。 閉じ篭ると必ず人が死ぬ塔中の部屋、そこで起こる不可能犯罪と舞台設定もカーらしいが、それを吹き飛ばすような喧騒が本作の持ち味。フェル博士の騎士ぶり、登場人物の痴話喧嘩。しかし、この乱痴気騒ぎがトリックを隠すための技巧なのだ。この点、「盲目の理髪師」の趣向に似ている。犯人も意外と言えば意外なのだが、「それは、ないだろう」と言う気もする。だが、カーは「作中に登場しない人物を犯人にした」事もあるトンデモナイ作家なので、これくらいは平然と受け止めるべきか。 ファースの中に巧みにトリックを隠した楽しさ一杯の快作。 | ||||
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この作品の殺人トリックは荒唐無稽なものとして有名で、それが一人歩きしている感もありますがじつはこの本は良質なfarceです二人の学者の恋愛話に端緒をはっするどたばたと感じればこれほど楽しい本はありません惜しむらくは、この話の探偵がfarce向きなメリヴェール卿でなくてフェル博士なことですが | ||||
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