変身



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初公開日(参考)1991年01月
分類

長編小説

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変身 (講談社文庫)

1994年06月06日 変身 (講談社文庫)

脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持が消えてゆく…。全編にみなぎるサスペンス。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.75pt

変身の総合評価:7.73/10点レビュー 211件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(6pt)

なんとも空恐ろしく哀しい物語

東野が完全に推理小説(サスペンス)から一歩(前か後ろかは分らないが)踏み出した作品
どちらかというとホラーに近い印象を受けた


▼以下、ネタバレ感想

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mustang
PCGQIQ4X
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最初から結末が見えているのに読ませる

切ない。なんとも切ない物語だ。

脳を移植された男が次第に移植された脳に支配され、性格を変貌させていく。

プロットを説明するとたったこの一行で済んでしまうシンプルさだ。しかしこのシンプルさが実に読ませる。
この魅力的なワンアイデアの勝利もあるだろうが、やはり名手東野氏のストーリーテラーの巧さあっての面白さであろう。

実はこの作品にはかつて別の形で接していた。
それはこの作品の漫画化作品で確かヤングサンデーで『HEADS』という題名で連載されていた。作者は『イキガミ』でも名を馳せている間瀬元朗氏。
当時私は東野作品を読むことは全く考えていなかったのですぐに読んだが、脳移植手術を施された主人公が徐々に自分らしさを失っていく当惑と恐怖が次回への牽引力となっていたのをよく覚えている。そしてその作品がきっかけで間瀬氏の作品を読むようにもなった。

しかし幸いにして当時の私はどんな理由だったか解らないが、その漫画を最後まで読むことはなかった。従って結末は知らないままなので、初読のように読めた。また各登場人物のイメージが『HEADS』で描かれた人物像だったのは云うまでも無い。

人の臓器を移植された時点で人はもうその人そのものでなくなってしまう、そんな感慨を抱く人もいるようだ。
そして本書は臓器の中でも人格を形成する脳を移植されるわけだから、アイデンティティに揺るぎが出てくるのは必然だろう。

21世紀になって18年経つ現在、本書に書かれているような脳移植手術は実現していない。現在から遡る事28年前に発表された本書は、脳移植がアンタッチャブルな領域である事をひしひしと感じさせ、その恐ろしさをじわりじわりと感じさせる。
しかし作者は別に警鐘を鳴らしているのではない。本作の前に書かれた『宿命』では脳を対象にした人体実験が物語の隠し味として扱われていたが、本書ではそれを前面に押し出して実験体となった男の行く末を一人称で語っていく。
つまり脳、そしてそれによって形成される自分という物の正体を脳移植というモチーフを使って探求しているようだ。

確かに科学的根拠としてこんな事が起きるのかという疑問はあるだろう。出来すぎな漫画のようなプロットだと思うかもしれない。
しかしそんな猜疑心を持たずに本書に当って欲しい。

90年代に自分探しというのがちょっとしたブームとなった。
自分は一体何者でどこから来たのかというルーツを探る、一人旅をして裸の自分と向き合う、そんな風潮が小説はもとより映画やあらゆるメディアで用いられた。この作品はそんな自分探し作品の変奏曲だ。
失われつつある自分を必死に引きとめようとすることで他者を意識し、自分という存在を意識する。脳移植をモチーフに変身していく男の苦悩と恐怖を描く事で凡百の自分探し作品に落ち着かない作品を描く東野氏。さすがである。

自己のアイデンティティへの問い掛けから最後は人生について考えさせられる本書。
物語の閉じられ方がそれまでの過程に比べ、拙速すぎた感が否めないが、ワンアイデアをここまで胸を打つ物語に結実させる東野の物語巧者ぶりに改めて畏れ入った。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.6:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

変身の感想

往年の「手塚治虫」作品(漫画)を読んでいるような迫力のある作品でした。
強盗に頭を打たれ脳の一部を移植した主人公は、人格が少しづつドナーの人格に支配されていきます。特に中盤からの人格が激変して壊れていく姿は、真に迫るものがあります。
多少のグロテスクな描写はありますが、東野作品の中の隠れた名作のひとつでしょう。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

変身の感想


▼以下、ネタバレ感想

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chiiiisim
22ZP2D8P
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

主人公の豹変する描写は素晴らしいの一言

現実ではありえない脳移植ですが、もし、現実にありえたならこの小説のようなことが起こりえそうな気はします。
東野圭吾の作品はどろどろしている話か感動する話二通りによくわかれますが、この作品はどろどろだったので読者を選ぶ小説だと思います。また、SFでありながら現実じみているので、SFミステリー目当てで買わない方がいいです。単純に本格に近いミステリーで主人公の足跡を辿るような小説でした。

nissi
RFWQ06JW
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

変身の感想

作品自体はいい作品だと思います。主人公が自分自身の変化に苦しむところが、なかなかにうまくかかれていました。

ただかなり悲しい作品でした…

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アンコウ
BKBVHN0W
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

非現実的な作品


▼以下、ネタバレ感想

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あさみ
6TDFPU33
No.1:
(5pt)

変身の感想

主人公の猟奇的な言動はなかなか理解しがたく全体的に重かった。『秘密』の次に読んだだけに余計そのように感じたのかもしれません。

ぴよくみ
4WLMRKM9
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