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孤狼の血



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【この小説が収録されている参考書籍】
孤狼の血
孤狼の血 (角川文庫)

孤狼の血の評価: 8.39/10点 レビュー 18件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.39pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全9件 1~9 1/1ページ
No.9:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

孤狼の血の感想

初めはどんな風にミステリーになっていくのか
そんな心配しながらも読み進めたが
読みやすくテンポもいいため特に気にせずに読み続けられる。
そして次がどうしても気になってしまう展開も◎
ただ登場人物は多く、メインどころはいいが
脇役の刑事が多すぎる印象。
別に覚えなくても差し支えないが、不必要に多すぎた感じがしたのと苗字が特殊すぎてやや難読で少し苛立ちが残った。

しかし終盤は圧巻のスピード感。
締まりもよく落ちも最高。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.8:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

人間味あふれた作品

胸が熱くなるストーリーです。暴力団の上前をはねる悪徳刑事の大上。その下に配属される新人刑事の日岡。テーマが暴力団ということで、序盤から中盤にかけてはイマイチかなぁと思っていたのですが、中盤から俄然面白くなります。暴力団同士の抗争を止めるべく、奔走する大上と日岡のコンビ。そして意外な大上の過去のエピソード。そして日岡にも意外な側面が。更にはプロローグから繋がるエピローグには見事にやられました!ヤクザも悪徳刑事も共に人間味溢れた素晴らしい柚木さんの作品でした!

タッキー
KURC2DIQ
No.7:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

極道全開の男小説

柚月作品読破中の小生にとって、「最後の証人」に続く満点小説である。
まずプロローグから意味深というか謎を持ってくる。個人名が書かれていないところで、「また騙そうとしてるな!」と思った読者は多いはず。
そして本編が昭和63年から始まるところで猛烈な違和感が発生。
各章の冒頭で書かれる日誌にも注目だ。
これを読むと大体その章のあらすじが分かってしまうので、何でこんなの書くんだろうと思った読者はこれも多いはず。
これまた謎の✖✖✖が後半になって驚きの意味を持っていたことが分かってくる。
そして内容が警察小説でありながらほとんど極道小説であり、これを女性作家が書くところが素晴らしい。
生半可な知識ではここまで極道の世界を描くことはできなかったはず。これは著者の並々ならぬ努力の賜物である。

登場人物も色鮮やか。
悪徳刑事の大上と新任刑事で大上の部下の日岡、それから紅一点の昌子。映画では大上役を役所広司が熱演してはまっていた。
ヤクザ界でも意外に人情味深い人達が多く、尾谷組の一之瀬なんて本当にいい人間だ。

最後に言っておきたいのが、この物語のキーアイテムは文庫の表紙にも描かれているジッポだ。
特に最後のエピローグなんて本当に泣けてしまった。
プロローグの謎、日誌の✖✖✖、ヤクザ同士の抗争、悪徳デカ大上の立ち回り、日岡の逆襲、ジッポの温かみ、エピローグで点が線になった時の感動。
とにかく全てが詰まりまくりの極上の1冊だったが、続きも出てしまった。まだまだ闘いは終わらない。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

警察ヤクザ小説の最高峰

最後は泣けました。

わたろう
0BCEGGR4
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

孤狼の血の感想


▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV
No.4:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

孤狼の血の感想

またも凄い作品に出会えたものです。
ミステリー小説というよりはハードボイルド小説なのですが…!
広島の架空都市を舞台に暴力団同士の抗争を止めるべく、
違法な取引や方法で悪徳刑事が動き回るだけでも十分に面白いのですが、
広島弁全開のやりとりがリアルな任侠の世界を堪能できます。
この男くさい世界を女性作家が書いたことに驚かされます。
更に姐さんたちの喪服の描写などは女性ならでは細やかさも楽しめます。
章ごとに書かれた日誌の意味を理解した時、
プロローグとエピローグが繋がった時、
この小説と出会えたことに感謝しました。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.3:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

孤狼の血の感想

この作者の作品は「最後の証人」に次いで2冊目。
「期待を遥かに超えた作品」で10点満点だった「最後の証人」を超える評価でこの作品も10点満点にしました。
この作者の作品を読み漁ろうと思ったのですが、市の図書館で全ての作品が貸出中。
さすがみなさんよくご存知で・・・


文句なしですね。
暴力団同士の抗争や、マル暴とヤクザを題材にした小説は巷にあふれています。
暴力団との癒着を噂される破天荒な刑事が主人公で、破天荒ながらも実は人間味あふれる・・・てのが、この手の作品のパターンでもあります。
この作品もまさにその通りなのですが、正義感あふれる新入りの相棒視点で描くという手法により、より圧倒的な存在感を醸し出していますね。
まさかのフェードアウトには絶句しましたが、なる程「血」ね、とありきたりなラストと思いながらもどこか納得しているというか、感動しているというか。

各章の冒頭に、何箇所かを塗りつぶした日記を配しています。
相棒の日記であり、何か意味があるなというのは誰にでも分かるでしょうが、ラストその理由がわかった時には唸りました。
そう言えば「最後の証人」も最後唸らされたなぁ・・・と。
プロットを効果的に魅せる仕掛けって言うんですかね。完全に魅了されてしまいました。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

悪とは

人の善悪、愛や憎悪の意味とは果たして…
最後に驚愕の事実がやってくる!
警察小説の中でもトップクラスの一冊です。

J.M
5N544G8O
No.1:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

孤狼の血の感想

個人的には、警察やヤクザが前面に出てくる小説はニガテなのですが、その考えを覆してくれるほどの内容でした。
ヤクザとの癒着疑惑のある大上刑事やその下で働く日岡刑事もそうですが、ヤクザ側の面々、居酒屋「志乃」の女将も
魅力的です。
そして何よりも、柚月作品の代名詞ともなっている”骨太”が感じられる反面、所々にあぁ、女性作家だな~と思わせる
丁寧な描写も見受けられ、この手の小説では初めてと言っていいくらい感動しました。
もちろん、どんでん返しも忘れてませんしね。
ますます次回作以降が楽しみです。

本好き!
ZQI5NTBU

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