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監獄島
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監獄島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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内容はもちろん面白かったですが、大変読みやすかった(海外を舞台にしたモノはカタカナが非常に多くて私個人的に読みずらい傾向が有った)です。おかげで内容の理解度も高くラストなどは一気に読めました。 | ||||
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加賀美雅之氏のベルトラン長編シリーズの2作目の下巻である。 上巻で孤島状態となった刑務所内での連続不可能殺人が巻き起こり、更に新たな過去の事件が発覚というところでこの下巻に続くとなる。 当然この下巻でもさらに連続殺人が続き、半分くらいからは上巻のボリュームあり過ぎの複数の不可能殺人が解き明かされていく。 個々の密室トリック等もしっかりできており、それらが相互に関与しての複雑な犯人との関係も非常に凝っており、最後の最後まで引きつける見事な王道本格推理が堪能できる。 次の風果つる館の殺人を読んでいると、ある登場人物の先入的思い込みから、更に終盤の展開に意外性が加わる。これはまあ実際この順に読んでもらうと分かるだろう。 著者の作品としては本作が最高傑作であろう。 | ||||
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加賀美氏のベルトラン長編シリーズの2作目でノベルス版で上下巻構成かつ、一冊が500ページ超えという総計1000ページ超えという大長編大作となっている。 孤島に建てられた監獄が舞台で、例によって船が運航できなくなり、完全なクローズドサークルとなった状況で、不可能殺人が連続して発生する。 いずれも刑務所内の密室や、屋上など物理的な密室構造の上に、第三者からの視線による人の出入りがなかったという二重の堅牢な密室状態が設定されており、読者の興味をそそる。 この上巻では脱獄したと思しき大犯罪者の犯行かと思わせつつ、最後の方で視察者のある過去の刑務所での事件の暴露が行われ、更に事件の行方は混沌としたところで下巻へと続く。 この上巻を読んでしまうと、確実に下巻にも手を出さずにはおれない。 | ||||
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『監獄島』上巻。『双月城の惨劇』に続く、シャルル・ベルトランのシリーズ2作目。 前作『双月城ー』に続いて、血塗られた歴史、密室内の死、おどろおどろしい舞台設定などなどカーテイスト満載の今作である(時系列的には、こちらの方が『双月城ー』よりも先にあたる)。本作内で起きている事件やそこで使われているトリックなどに関して、特段の不満はない。勿論、冷静になって見れば、それは無理だろうというような部分も少なからずあるが、その辺りはご愛嬌というか、それも含めての魅力だと思うので、個人的には良いと思う。 しかしながら、不満が全くないわけではない。具体的に言うと、2点ある。一つは、記述者を務めるワトソン役キャラクターの余りにもワトソンなところである。もう一つは上下巻それぞれ500ページ強という長さである。通常、ワトソン役を務める人物は、読者の代わりを担うという意味でも、あまり頭が良すぎないよう設定されている(読者と同程度か、少し頭が悪いくらいが多い)。本作に関して言えば、ちょっと悪すぎるというか、一つ一つが大げさに過ぎるきらいがある。したがって、2点目の不満点とも関わってくるが、地の文での記述、或いは会話の中でも説明口調が過ぎるところが気になる。 また、ワトソン役に限らず、同じ説明の重複がやや多いのが目につく。会話の中で、或いは地の文で、ほぼ同じ内容を繰り返しているために、ページ数がかさばっている。本作に関して言えば、事件も数多く起こり、必然、長さも長くなりがちなので、それ以外の不必要な部分はシンプルにした方が、読み易く、また印象も強くなるのではないかと感じた。 | ||||
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『監獄島』下巻。『双月城の惨劇』に続く、シャルル・ベルトランのシリーズ2作目。 前作『双月城ー』に続いて、血塗られた歴史、密室内の死、おどろおどろしい舞台設定などなどカーテイスト満載の今作である(時系列的には、こちらの方が『双月城ー』よりも先にあたる)。本作内で起きている事件やそこで使われているトリックなどに関して、特段の不満はない。勿論、冷静になって見れば、それは無理だろうというような部分も少なからずあるが、その辺りはご愛嬌というか、それも含めての魅力だと思うので、個人的には良いと思う。 しかしながら、不満が全くないわけではない。具体的に言うと、2点ある。一つは、記述者を務めるワトソン役キャラクターの余りにもワトソンなところである。もう一つは上下巻それぞれ500ページ強という長さである。通常、ワトソン役を務める人物は、読者の代わりを担うという意味でも、あまり頭が良すぎないよう設定されている(読者と同程度か、少し頭が悪いくらいが多い)。本作に関して言えば、ちょっと悪すぎるというか、一つ一つが大げさに過ぎるきらいがある。したがって、2点目の不満点とも関わってくるが、地の文での記述、或いは会話の中でも説明口調が過ぎるところが気になる。 また、ワトソン役に限らず、同じ説明の重複がやや多いのが目につく。会話の中で、或いは地の文で、ほぼ同じ内容を繰り返しているために、ページ数がかさばっている。本作に関して言えば、事件も数多く起こり、必然、長さも長くなりがちなので、それ以外の不必要な部分はシンプルにした方が、読み易く、また印象も強くなるのではないかと感じた。 | ||||
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この作者の文章はちょっとつたないが、読みやすいし、わかりやすい。語り手が凄惨な殺人現場を見てショックを受けた次の瞬間に、『苦笑した』などと書いてあったり、ちょっとそこらへんの技術が……まあいい。未曾有の数の密室殺人が起き、わくわくするので、一気読みさせる。しかし…いまさら、密室トリックでアレを使うか!?いつの時代のミステリだ。この作品がポーが『モルグ街』を書いた直後に出版されていたのなら、ミステリの聖典になっただろうが、今ではあまりにも古い…。でも、オーソドックスが滅んだら、前衛もチャレンジ精神も滅ばざるを得ないので、これからもこの作者には王道を走り続けてほしいです。 | ||||
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内外ミステリーに慣れ親しみ出した頃を思い出させる作品になっています。そう言えば、昔ミステリーを読み始めた頃は、こんな作品が多かったなと。本書はそれに違わず、ほとんどの情報を読者に提示して、そこから推理してゆくと言う、まさにミステリーの正統派路線を行っています。若干のアガサ・クリスティー的な展開があって、アンフェアーな感じを抱くかもしれませんが、それでも上下巻の厚さを感じさせないスピーディーな物語の展開は緻密で、往年の名作を思い起こさせます。 今流行のミステリーに慣れている読者にはちょっと物足りないかも知れませんが、正統派ミステリーの王道を行く本作は必読です。 | ||||
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内外ミステリーに慣れ親しみ出した頃を思い出させる作品になっています。そう言えば、昔ミステリーを読み始めた頃は、こんな作品が多かったなと。本書はそれに違わず、ほとんどの情報を読者に提示して、そこから推理してゆくと言う、まさにミステリーの正統派路線を行っています。若干のアガサ・クリスティー的な展開があって、アンフェアーな感じを抱くかもしれませんが、それでも上下巻の厚さを感じさせないスピーディーな物語の展開は緻密で、往年の名作を思い起こさせます。 今流行のミステリーに慣れている読者にはちょっと物足りないかも知れませんが、正統派ミステリーの王道を行く本作は必読です。 | ||||
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パリの判事ベルトランの活躍を、甥の私が語るミステリーの第2作。 マルセイユの沖合に位置する監獄島を舞台にした、 いわゆる隔離された孤島もので、推理小説の王道、 という感じの作品です。謎解きも、丁寧で、無理がないので、 ちょっと分厚いですが、ミステリーファンなら、 安心して楽しめる作品だと思います。 ただ、王道すぎる印象もあるので、メフィスト賞ものなどの、 変わったものが好きな方には、ちょっと物足りないかもしれません。 | ||||
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多くの謎が出現した本作品の解決編です。 はっきり言って、期待以上にしっかりとした解決編です。 まさか、これほどきちんとした形で解決されるとは思いませんでした。 「あの人」も最後にちゃんと登場しますし・・・。 ただ惜しむらくは、「真犯人」。 ミステリーファンならば、上巻を読んだだけである程度は予想がついてしまう でしょう。「まさか、こんなオチでは・・・」と心配する、その心配が当たってしまうのがつらいところです。 そのため、星一つ減。 しかし、大丈夫です。 最後まで読んで、たとえ「真犯人」がバレバレでも、変にどんでん返しに凝り すぎてしまって「やっちゃった」感があっても、読んで失敗したとか、つまら なかったとかいうことは、決してありません。 まちがいなく、誰にとっても(変にスレたミステリーファン以外には)とても面白い物語です。 これは、単なるミステリーではなく、「面白い小説」であり「物語」なのです。 ゆえに、面白い物語を求める方には、ぜひともお勧めです。 | ||||
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ミステリーですが、上下の2冊からなっています。 しかも1冊が結構厚いです。 しかし、密室殺人、人間消失、不可解にして異常な状況で発見される死体、 etc・・・と、まさに謎また謎で、厚さを感じさせません。 作者によれば、子供の時、ワクワクしながら読んだ作品へのオマージュだとのことですが、見事にそれを成し遂げています。 さらに魅力的なのは、「名探偵」ベルトラン。 カー初期の名探偵バンコランを彷彿とさせる見事な名探偵です。 また文体は江戸川乱歩を思わせる『妖しく』、分かりやすいものです。 このためカーファンにも、乱歩ファンにも、そして全てのミステリーファン向けになっています。 とにかく、厚さを感じさせず、少しでも長く読んでいたいと思わせる、久々に面白いと思わせる『物語』です。 おもしろく「あと少しだけ・・・」と思って、時間を忘れてどんどん読んでしまうと言えば分かりやすいでしょうか。 ミステリー&伝奇小説ファンには、ぜひ一読をお勧めします。 下巻での解決が楽しみです。 | ||||
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