未完成 (アンフィニッシュト)



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初公開日(参考)2001年04月
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長編小説

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アンフィニッシュト (文春文庫)

2008年12月04日 アンフィニッシュト (文春文庫)

東シナ海に浮かぶ伊栗島に駐屯する自衛隊の基地で、訓練中に小銃が紛失した。前代未聞の大事件を秘密裡に解決する任務を負い、防衛部調査班の朝香二尉とパートナーの野上三曹が派遣される。通信回線というむき出しの「神経」を、限られた人員で守り続ける隊員達の日常。閉鎖的な島に潜む真犯人、そして真実はどこに。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

未完成 (アンフィニッシュト)の総合評価:8.20/10点レビュー 5件。Cランク


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(7pt)

未完成 (アンフィニッシュト)の感想

個性的な自衛隊ミステリ。

自衛隊ならではの視点で戦争やそこに住まう人たち、民間との関わり方を触れていき、
そこで起こった事件を、謎の魅力、方法、調査、舞台の背景を知る、といった流れをミステリの様式でまとめてます。

事件は、射撃訓練中で起きた小銃の紛失ミステリで、人が死なないミステリとして読めます。
備品管理に徹底した場において、どうやったら小銃を無くせるのか、また何でそんな事をするのか。と、自衛隊特有の思考や場の状況で事件を考えて行くのが新鮮でした。

調査班の朝香二尉と野上三曹は、さながらホームズとワトソンの関係で、野上三曹の視点で朝香二尉の飄々した行動やここぞとばかりに魅せる知性に触れる点も楽しめます。

派手さも爽快さもなく、淡々と進むのですが、その流れが自衛隊の中の人々の描き方や緊張感にマッチしていて魅力的で好みです。ミステリ要素がメインではなく、それがきっかけで、そこに集う人々の気持ちに触れる事ができる不思議な印象を得られる作風です。
2001年の作品を今読んだわけですが、尖閣問題や朝鮮との関わりなどにも触れていたりと、今の世でも考えさせられるメッセージが生きているのに驚きました。

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egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.4:
(4pt)

小銃消失事件の捜査が淡々と地道に進んでいく

「アンノウン」と同じキャラクター再起用による自衛隊ミステリであります。
小銃消失事件の捜査が淡々と地道に進んでいきます。展開に大きな起伏も派手な見せ場もありませんが、それでも300ページ近い分量を緊張感を維持して読ませ切るのは御見事な腕前。
飄々とした軽いタッチが奇妙な味わいとなっていた前作でしたが、『少年たちの密室』を間に挟んだせいか、本作は全体に重いタッチです。野上三曹視点の場面では前作の語り口に近づけようとしているんですが、それも少々滑りがちなような。
過疎の島、国防の不備、在日朝鮮人問題、戦争犯罪といろいろ盛り込んだために全体として散漫な、まさに「未完成」な印象になってしまったのが残念。
未完成 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:未完成 (講談社ノベルス)より
4061821814
No.3:
(4pt)

自衛隊ミステリー

南西諸島の孤島の空自の通信基地。僻地のため司令自ら地域住民との交流を重視し良好な関係を保っていた。そこでおこった小銃消失事件。調査部のコンビが送り込まれる。事件は外敵にさらされても法規制により何もできないことに不満を感じた若手が問題提議のためにあえて起こしたものだが、自衛隊自体のアイデンティティの矛盾がその根源にある。サイドストーリーとして在日韓国人と旧軍、自衛隊の関係も語られる。エンタメとして一定レベルの上に、重いテーマに挑んだ意欲作。Bの上。
アンフィニッシュト (文春文庫)Amazon書評・レビュー:アンフィニッシュト (文春文庫)より
4167753219
No.2:
(5pt)

面白い

ミステリといえば、少なからず殺人事件がからんでくるのが常識であるが、前作のUNKNOWNにしろ、今作の未完成にしろ、ミステリの材料にならないようなことを上手くミステリにしあげていく。

 今作はど田舎の島の自衛隊基地における拳銃消失事件である。ミステリとしての迫力が足りないと思われるかもしれないが、その実とても端整で退屈しないミステリとなっている。背後には命の危険にさらされる自衛隊員の所謂「踊る大走査線」でやろうとしていたテーマや、在日朝鮮人問題などがからみ、奥深い。お勧めだ。
未完成 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:未完成 (講談社ノベルス)より
4061821814
No.1:
(4pt)

社会派の作品

 著者の作品は単なる謎解きにとどまらず、それにからめて「いいたいこと」が必ず示されているところがいい。謎解き自体はきわめて常識的で、ミステリーマニアには退屈に感じられるかもしれない。とはいえ、手堅い解答を示していて無理がないところにも感心する。 この本は「unknown」の続編で、メインキャラクターの浅香ニ尉と野口三曹は変わらないので前作を読んだ人は安心して読める。今回のテーマは在日朝鮮人。ここには日本軍が彼らにいかにひどいことをしたかが記されているし、現在でもその状況が劇的に変わったとはいえないことが示されているが、ここには著者の真剣な思い入れがにじんでいる。読んでいて暗い気持ちにはなるが、明るさを感じさせる最後でまとめているので読後感は悪くない。ただ、中盤で少しだれてしまうのが残念。続編も期待したい。
未完成 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:未完成 (講談社ノベルス)より
4061821814



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