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未完成 (アンフィニッシュト)



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【この小説が収録されている参考書籍】
未完成 (講談社ノベルス)
アンフィニッシュト (文春文庫)

未完成 (アンフィニッシュト)の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
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(7pt)

未完成 (アンフィニッシュト)の感想

個性的な自衛隊ミステリ。

自衛隊ならではの視点で戦争やそこに住まう人たち、民間との関わり方を触れていき、
そこで起こった事件を、謎の魅力、方法、調査、舞台の背景を知る、といった流れをミステリの様式でまとめてます。

事件は、射撃訓練中で起きた小銃の紛失ミステリで、人が死なないミステリとして読めます。
備品管理に徹底した場において、どうやったら小銃を無くせるのか、また何でそんな事をするのか。と、自衛隊特有の思考や場の状況で事件を考えて行くのが新鮮でした。

調査班の朝香二尉と野上三曹は、さながらホームズとワトソンの関係で、野上三曹の視点で朝香二尉の飄々した行動やここぞとばかりに魅せる知性に触れる点も楽しめます。

派手さも爽快さもなく、淡々と進むのですが、その流れが自衛隊の中の人々の描き方や緊張感にマッチしていて魅力的で好みです。ミステリ要素がメインではなく、それがきっかけで、そこに集う人々の気持ちに触れる事ができる不思議な印象を得られる作風です。
2001年の作品を今読んだわけですが、尖閣問題や朝鮮との関わりなどにも触れていたりと、今の世でも考えさせられるメッセージが生きているのに驚きました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
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