玻璃の家



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初公開日(参考)2009年03月
分類

長編小説

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玻璃の家

2009年03月18日 玻璃の家

アメリカ・マサチューセッツ州の小都市。そこにはかつてガラス製造業で財を成した富豪が、謎の死を遂げた廃屋敷があった。11歳の少年コーディは、その屋敷を探索中に死体を焼く不審人物を目撃する。だが、少年は交通事故にあって以来、人の顔を認識できないという「相貌失認」の症状を抱えていた。視覚自体に問題はなく対象の顔かたちが見えてはいるものの、その識別ができないのだ。犯人は誰なのか?州警察から依頼を受けた日本人留学生・若き心理学者トーマは、記憶の変容や不完全な認識の奥から真相を探り出すために調査を開始する。真相に肉迫するにつれ明らかになる、怪死した富豪一族とこの難事件との忌まわしき因縁…。重厚な筆致と圧倒的な論理で織り成す、新感覚の本格ミステリー!第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

玻璃の家の総合評価:6.75/10点レビュー 4件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

玻璃の家の感想

島田門下による新たな才能の登場!「相貌失認」という聞き慣れない病と「ガラスのない家」を核に、丁寧で緻密な本格ミステリに仕立てあげられた「21世紀本格」の傑作!

ジャム
RXFFIEA1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.3:
(5pt)

アメリカ東海岸を舞台とした探偵小説

2007年ごろのアメリカ合衆国マサチューセッツ州の郊外都市を舞台として描かれる、推理小説。著者は日本人であるが、いかにもアメリカ文学的な情趣を再現することに成功している。
 作中では、郊外都市の大学で心理学を専攻する日本人研究員(トーマ・セラ)が探偵役となり、相貌失認症のために殺人犯の顔を特定できない11才の少年(コーディ・シェイファー)の証言に心理学的な分析を加えてゆく。警察と連携して淡々と調査が進んでゆく中、同じ土地にまつわる他のいくつかの時代(1692年、1937年、1968年)のエピソードが挿入され、事件の背景に埋没していたアメリカ史的な不気味さが徐々に明らかになってゆく。
 筆致は淀みなく、一切の危うさがない。娯楽大作を小説に期待する人にとっては、この作品のやや生硬な佇まいに鼻白むかもしれないが、古典的な海外ミステリの様式美を好む向きには、文句なくお薦めできるだろう良作である。ある種の読者にとって、好ましい要素群が美文によって秩序づけられた小説作品を読む時ほど、快いことはないはずだ。
 星4つとしたいところだが、既存レビューでは相対的に評価が低いと感じるため、5つとした。
 巻末に示された島田荘司の懸念を払拭するような第二作も、心待ちにしている。
玻璃の家Amazon書評・レビュー:玻璃の家より
4062153114
No.2:
(3pt)

高レベルの作品

福ミスの第一回受賞作。正直、地方文学賞なのであまり期待せずに読んだ。だが、結果的に、
良い意味で裏切られた。江戸川乱歩賞に応募しても最終選考に残れるレベルの作品だと思う。
その一方で、内容が複雑過ぎ、頭を整理しながら読まないと理解力が追いつかないという欠点
もあるかもしれない。ただ、本格推理好きというか、パズラー好きの人にとっては「歯ごたえ
のあるロジック」が楽しめるとも言える。私自身はそれほど面白いとは思わなかったが、受賞
作に相応しいレベルの佳作だと感じた。
 もうひとつ悪い面を指摘するとすれば、近年の長編ミステリーの受賞作にありがちな「お勉
強ミステリー」の傾向が強いことだろうか。つまり、特定の病気の解説などが複雑かつ煩わし
く感じる。とはいえ、この作者が、自分の発想を実現するのに必要な知識を得るために多大な
努力をしたことは想像に難くない。その意味で、充分に評価できる作品だと言える。
玻璃の家Amazon書評・レビュー:玻璃の家より
4062153114
No.1:
(2pt)

頭はフル回転、でも心は動かない。

福山市民なので…期待して読みました。
しかし物語の舞台は福山ではなくアメリカ・マサチューセッツ。
覚えにくいカタカナの登場人物、しかも双子の家系。親も双子、子も双子、何故か友達も双子…。その双子が忌まわしい過去から逃れるため偽名を使い、入れ替わり…もう誰が誰??
という状態になって行きます。
作者は「相貌失認」に深い見識を持っておられる様ですが、私もテレビで実際そういう障害を持った人のドキュメンタリーを見たことがありますが、やはり身内にそういう人でもいない限り、いくら微に入り細に入り説明されたところで、想像力には限界があります。まるで研究論文を読んでいるかのようで、読者としてはそういう専門的な知識よりも、真実が明らかになるに従って変化していく、目撃者の少年と犯人の心理を描くことにページを割いて欲しかったと思います。
特に最終章では少年の心理はともかく、犯人の心理についての描写が少なすぎると思います。
結局犯人の口からは何も語られず、そのことが取って付けたような違和感を最後に感じさせる
のではないかと思います。
結論を言えば、結局誰もが「相貌失認」ということに振り回されただけで、少年も大人へと成長するわけでもなく傷ついただけで終わってしまいます。
「相貌失認」自体はミステリー小説においてはそんなに目新しい要素ではないと思うので、もっと深い人間ドラマが読みたかったです。
玻璃の家Amazon書評・レビュー:玻璃の家より
4062153114



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