たとえ世界に背いても
- ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞 (16)
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天才医学者の復讐劇。それは未曽有のバイオテロとなって全世界を襲う。世界を救う条件は、息子を死に追いやった旧1年B組の生徒23人の「命」。億単位の懸賞金がかけられた彼らのサバイバルは過酷なものであり……たった一人の少年の懸命な行動が、ヒトのあり方をわれわれに問いかける。 ・登場人物の電話、ビデオメッセージ、確保された容疑者の語り、交渉者。場面を変えて話は進められる。 ・神の左手と悪魔の右手を持った人外の存在(p237)。天才的な犯罪者に対峙するに必要な資質とは? ・九千九百九十九人のヨブとは異なる「彼」の選択。タイトルを見事に回収する最終章には唸らされた。 次を知りたくなるダイナミックな構想といい、一気に読ませてくれるスピーディーな展開といい、絶品だ。ここしばらく体験していなかった純粋な物語の楽しみを堪能できた。 | ||||
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実にインパクトのある作品。圧巻のスケール。その「破戒」度、疾走感は凄まじい。 天才的医学者の浅井博士は、奇病の治療薬を開発した功績により、ノーベル賞を受賞。その晩餐会場において、彼女は、驚愕のメッセージを発した。奇病の病原体を世界中にばら撒いたというのだ。ワクチンの生成方法を知るのは、この世で彼女ただ一人。 全世界を人質にとった彼女の要求は、二点。 一つは、自殺した息子に対する苛めの真相を明らかにするため、当時同じクラスだった生徒全員の身柄を拘束すること。もう一つの要求は…。 浅井博士のスピーチに始まり、逃亡を続ける女生徒、その逃亡を助ける恋人の少年、生徒を「狩る」側に回った者、警察関係者など、語り手が変わりながら、悪夢のような物語が綴られていく。 我が身かわいさに、十代の少年少女を襲撃する者たちの醜悪さには、目を覆いたくなる。そのような地獄絵図の中、神をも畏れぬ浅井博士の気高いばかりの傲岸さと、強い意志と機知をもって恋人を守り続ける少年・奥村弘人の勇敢さとの対比が、際立っている。 終盤に入ると、展開の粗さが目に付くようになるが、その点を補って余りあるほどの勢いを保ったまま、クライマックスへと雪崩れ込んでいく。 終章でやや説教臭くなった点も惜しいが、全体としては、一気読み必至の傑作。 | ||||
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話しの展開が良く、面白いです。最後まで一気読みしました。作者の作品は、今のところこの1冊ですが、新作も書いてほしいです。 | ||||
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