ベンヤミン院長の古文書
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巻末には島田荘司のやや辛口の選評が載っているが、どうして、なかなかに面白かった。 失われたはずの古代アレキサンドリア図書館の膨大な蔵書が眠る場所を記した「ベンヤミン院長の古文書」。その謎を解き明かして人類のために古代の叡智を取り戻そうというヴァチカンの教皇一派と、キリスト教の根幹を揺るがしかねない書物は闇に葬ろうという保守派とがせめぎ合う。 そして第三の勢力として、宗教界の覇権を狙う新興宗教の教祖も参戦し、保守派と手を結ぶ。 教皇一派の聖職者や教皇本人に対し、陰湿かつ組織的な攻撃が相次ぐ中、教皇一派は、隠された蔵書にたどり着くことができるのか。 エジプト、ヴァチカン、レバノン、カナダ、日本、リビアと、舞台及びその幕の主役が目まぐるしく変わる。スパイ小説的な展開と、史的な謎への興味深さ。中盤までは、ぐいぐいと引き込まれた。 残念だったのは、最後に失速したこと。敵対する三者が相まみえたクライマックスは、もっと盛り上がりが欲しかった。この場面をスリリングに、厚めに描いていれば、さらに良い作品になっただろう。 ご都合主義的な偶然がそこかしこに見られたあたりも、著者がまだまだ粗削りなことを示している。 最後は辛口となったが、次回作を読みたい、と思える出来映えだった。 | ||||
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