虚の聖域 梓凪子の調査報告書



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

6.00pt (10max) / 3件

Amazon平均点

4.14pt ( 5max) / 7件

楽天平均点

2.80pt ( 5max) / 6件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
1pt
サイト内ランク []C総合:1742位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2018年05月
分類

長編小説

閲覧回数2,807回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数7

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

虚の聖域 梓凪子の調査報告書

2018年05月17日 虚の聖域 梓凪子の調査報告書

元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。 理由はふたつ。 ひとつは、捜査先が探偵の天敵とも言える学校であること。 もうひとつは、依頼人が、犬猿の仲である姉の未央子であること。 大喧嘩の末、凪子は未央子の息子・輝也の死を捜査することになる。 警察は自殺と判断したにもかかわらず、凶器をもった男たちに襲撃された凪子は、事件に裏があることを確信するが――。 責任を認めない教師、なにかを隠している姉、不可解な行動を繰り返す輝也の同級生――。 すべての鍵は、人々がひた隠しに守っている心のなかの“聖域”だった。 第10回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

虚の聖域 梓凪子の調査報告書の総合評価:8.29/10点レビュー 7件。Cランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.7:
(4pt)

面白い作品でした

中学生の甥っ子の自殺の真相の調査を依頼された凪子。凪子の姉は未婚で甥っ子を出産していたため、父親は誰かはわからなかった。凪子は学校や交遊関係を調べ始めるが、自殺に繋がる情報はなかった。しかし、調査途上で何者かに襲撃された凪子は甥っ子は自殺ではないと考える。そして、甥っ子の父親へと調査の手を伸ばすのだが・・・。
虚の聖域 梓凪子の調査報告書Amazon書評・レビュー:虚の聖域 梓凪子の調査報告書より
4062210576
No.6:
(3pt)

【ネタバレあり】主人公とその姉の人物描写が秀逸。ミステリーとしては難あり。

元警察官で興信所勤務の主人公が甥の死の調査を依頼され、その死の真相に迫る物語。
姉・未央子の人物造型が素晴らしい。母の代理を務めてきたという経緯から主人公・凪子の人生に暗く濃い影を落とし、互いにいがみ合い、憎み合いながら、それでも血の束縛から逃れることができない。
女性版ハードボイルドと形容される本書は主人公・凪子の直情的な性格に感情移入がしづらいものの、その際立った個性の強さに引き込まれ、軽やかな文体もあってどんどん読み進められる。
すでにいくつもの文学賞を受賞しているだけあり、文章はこなれており、テンポも良かった。

しかし肝心のミステリーの部分は難がある。
どう考えても自殺に見える甥の死が、「自殺ではない気がする」という曖昧な姪の発言から唐突に事件性を匂わせるものとなり、大した事実も掴んでいないのになぜか犯人に襲撃され、それで事件性を確信するに至る。
論理ではなく勘と運で推理が進んでいくため、その唐突な物語の展開に読書は置いてきぼりになる。
特に、ご都合主義的な展開がとても目についた。例えば公団住宅で話を聞いた主婦からあっさりと重要な目撃証言が得られたり、ゲームセンターで見つけた学生を尾行すればいきなり期待通りの、そして物語の核心に繋がる成果を得られたりといった具合。捜査がこんなにうまくいくなら誰でも名探偵になれるのではないだろうか。
巻末の選評では島田荘司がトリック不在をマイナス点に挙げているが、一番の致命的欠陥は、犯人を検挙するための物的証拠がないにも関わらず推理が完結するところではないだろうか。
推理の根拠は、犯人と被害者の血縁関係、および目撃証言のみ。簡単に言い逃れができるにも関わらず、犯人がいきなり凪子に襲い掛かって馬脚を現してくれたがために逮捕できた。一か月以上前の事件の配達員の証言など参考程度にしかならず、見間違いのひと言で逃げられるにも関わらず犯人が自ら白状してくれたおかげで事件が解決できてしまうというのはあまりにもお粗末に感じた。

著者の特異な経歴から、てっきり警察内部の話を切り売りするものかと予想していたが、むしろその経歴を武器にすることなく地に足のついた文章とストーリーで挑戦する姿勢はとても良いと思う。
なにより物語を占める一文が不思議な読後感をもたらしてくれて、それがミステリー部分の難を補って余りある。読んで損のない一作。
虚の聖域 梓凪子の調査報告書Amazon書評・レビュー:虚の聖域 梓凪子の調査報告書より
4062210576
No.5:
(5pt)

立派なハードボイルド

他のレビュアーの方も書かれている通り立派なハードボイルドです。
といっても一般の方がイメージするハードボイルド(精神的にも肉体的にもタフが主人公が、
ギャングや市の腐敗といった大きな事件にも積極的にかかわり、ピンチになれば気の利いた
セリフを発する)ではなく

自分自身にも何らかの問題を抱えている等身大の主人公が市井の事件(多くは家族の問題)の
依頼を受け、事件に関わっていく。
危険な目に遭って、くじけそうになるが、信念に従い前に進んでいく。
つまり、タフではないがタフであろうとする。
アメリカでいうネオハードボイルドですね。

解説の島田先生は、謎がやや弱い、ストーリーが典型的ということを書かれていますが、
ミステリ観点ではそうかもしれませんが、ハードボイルド観点ではじゅうぶん。

シリーズ化期待! と思ったら次作は時代を遡って警察時代のガチ警察もの?
まだ読んでませんが、作者のキャリア的にはそっちの方が書きやすいのかな。
虚の聖域 梓凪子の調査報告書Amazon書評・レビュー:虚の聖域 梓凪子の調査報告書より
4062210576
No.4:
(4pt)

シリーズ化してほしい。

元警察官で探偵の主人公が、中学生である甥の自殺を探っていくお話。
最初の2ぺージで結構な登場人物が出てきて人間関係がいまいち掴めず、何度も読み返さなければならなかったので、読みにくいのかな…? と思っていたのですが、それ以降は気づいたら一気読みしていました。
主人公の女性も自殺した甥の母親である主人公の姉も、感情の乱れが激しい人なのですが、心情が丁寧に描かれているのか不思議と感情移入しやすく、そのほかの登場人物にしてもわかりやすく描かれているので、こういう人いるよなあ…と読んでいていろいろと納得できる部分もありました。
最後の一行…と帯に書かれていたので、過剰に期待する部分もあったせいか、ラストはそんなものか、という風にしか捉えることができませんでしたが、全体的にとても面白いお話でした。もしシリーズ化されるのであれば興味深い主人公だったので、ぜひ読んでみたいと思います。
虚の聖域 梓凪子の調査報告書Amazon書評・レビュー:虚の聖域 梓凪子の調査報告書より
4062210576
No.3:
(4pt)

複雑な人間関係と犯罪ネットワーク

一つの事件をめぐるあらゆる難題を女性探偵が解決する、アクション映画さながらの展開と、詳細でリアルな感情描写で盛り込まれた力作。
虚の聖域 梓凪子の調査報告書Amazon書評・レビュー:虚の聖域 梓凪子の調査報告書より
4062210576



その他、Amazon書評・レビューが 7件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク