法の雨



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初公開日(参考)2020年04月
分類

長編小説

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法の雨 (徳間文庫)

2023年07月07日 法の雨 (徳間文庫)

「逆転無罪」。有罪率99.7%の日本での無罪判決は、検察官にとっては死も同然。看護師による組長殺人事件の起訴したものの、無罪判決を受け、担当検事の大神護は打ちひしがれた。だが、裁判長が判決の直後に法廷で倒れた。これは偶然か。さらに、無罪となった看護師が死んだと知り、病床の裁判長を訪ねると、さらなる謎と事件が見えて……。検事、弁護士、被害者と加害者、刑事、そして判事。複雑に絡み合うリーガルミステリー。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

法の雨の総合評価:7.00/10点レビュー 10件。Bランク


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No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

高齢化時代にぴったり。成年後見制度の裏と表を追究。

控訴審で逆転無罪を喰らった高検検事が、自分は間違ったのか、運悪くひねくれ者の裁判長に当たってしまったのか苦悩し、事件の裏側を探る事件捜査が一方にあり、他方に念願の医学部入試を突破したのだが成年後見制度が壁になり入学金が払えないという若者のトラブルが置かれる。一見、無関係な二つのストーリーが人物関係が分かってくるとともに、二重三重に繋がっていく展開は見事。サブストーリーのヤクザの跡目争いも巧みに組み込まれ、良質なリーガル・エンタメ・ミステリーに仕上がっている。
終活で話題になる成年後見制度の落とし穴がくっきり見えてきて深く考えさせられた。
高齢者はもちろん、家族に高齢者がいる方々にもオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.9:
(1pt)

がっかりのご都合主義設定

いろんな書評サイトでけっこうな高評価が目立っていたので読んでみようと手に取った本。

結論。すごくがっかり。
あまりに調子が良すぎる内容と展開に何度も途中で投げ出そうと思いながら、流し読みで最後までたどり着いた感じ。

成年後見人制度や冤罪、そして「法とは何か」というたいそうなお題目がテーマになっているけれど、設定があり得なさ過ぎてちょっとついていけない。

そもそも最初の数ページで、無罪判決を乱発する判事を糾弾する主人公・検事の心の声駄々洩れの文章を読まされるんだけど、

P7 
絶対的な証拠を提示しないと、全部、疑わしい、疑わしい、だ。
p9
証拠不十分や証言の些細な不確かを理由に無罪判決が出る。

これのどこが不満なのか、まったくわからない。
証拠不十分でも曖昧さが残る証言でも、それを元に有罪判決なんて出された日には冤罪が生まれまくるだろうが!この検事はそれでもいいと思っているのか? 

このあたりで私的には拒否反応がびびっと働いた。

続く本章で医大に合格したのに入学金が払えなくて困る学生の話になるのだが、その金額にびっくり。聞いて驚け、500万オーバーだ。
ありえない。いったいどこの医大だよ。

これも実際の200万くらいに設定すると、登場人物たちがなんとか都合をつけて用意できてしまうからという、おそらくその程度の理由で実際にはありえない「500万」という数字をご都合主義で設定しただけとしか思えない。

これに続いて、この学生が500万の入学金を払えない理由が、「成年後見人をつけたため、毎月生活費としての10万しかおろせなくなった」とくる。
いや~、さすがに10万円は極端すぎるでしょ。

一時のドラマによくあった「主人公をよく見せるためにライバルを必要以上に悪くする」のようなあざとさしか感じない筋運び。

そして最後は「実はそうではなくて…」とあれもこれも<どんでん返し>。
あっちにどんでん、こっちどんでん、転がしすぎて肝心の話はそもそもなんだったのかわからなくなる。

入学金の行方が気になりすぎて最後まで読んだが、すべてがすべてこのように予定調和のためのご都合主義、設定が無理やりすぎて開いた口がふさがらなくなってしまった。

この作家さん、こんな作品を書く人だったかなあ。
この人の本、よほどのことがない限り、もう手に取ることはないだろう。

最後うまい具合にハッピーな感じで終わらせてるけど、みんな、大丈夫? 忘れてない?
結局死ぬまで後見人弁護士に高額な報酬を搾取され続け、貯金は年々一気に目減りする事実は何も解決していない。
それに、そもそも違法な振込があったことが理由で入学金500万を引き出せないというのなら、たとえ10万円でもそこから引き下ろしてはダメだろう。
500万はダメで、10万ならいい理由は?

あ~、もう疲れるからこの辺で終わりにします。
ただの小言をお読みいただき、ありがとうございました。
法の雨 (文芸書)Amazon書評・レビュー:法の雨 (文芸書)より
4198650756
No.8:
(3pt)

いろいろ共感できない

登場人物に共感できずに読み進めるのがちょっと辛かった。なんでそう思うの?なんでそうするの?みたいな。
法の雨 (徳間文庫)Amazon書評・レビュー:法の雨 (徳間文庫)より
4198948720
No.7:
(3pt)

トレンディ

成年後見制度を題材にしているなんてトレンディですね。

それも、制度そのものを正面からとらえずに、制度の歪みをきっかけに話を進める辺り、心憎い。

が、事件は解決しても、職業後見人への報酬の支払いは継続する訳で、溜飲は下がらない。
法の雨 (文芸書)Amazon書評・レビュー:法の雨 (文芸書)より
4198650756
No.6:
(4pt)

読み応えはありました。

登場人物のそれぞれの立場と二転三転するストーリーが複雑に絡み合い、一気にラストまで読まされました。
法の雨 (文芸書)Amazon書評・レビュー:法の雨 (文芸書)より
4198650756
No.5:
(3pt)

小説としては面白い

タイトル通り、小説としては面白い。法律的な内容も首肯できるし、話の流れとしてはあり得るだろうと考えられます。ただ、裁判官が認知症になったが、自分の判決については全く正常な記憶と判断力を残している、というのが、あまりにも出来すぎているように思います。。確かに認知症患者が鮮明な記憶を一部保存している事はあるが、周辺状況までも含めて首尾一貫した知的思考ができるかというとほとんどはそうでもないというのが、実感です。
 警察の暴力団取り締まりの実際とか、ヤクザの思考回路とかは、著者がよく調べて、書かれたのだと思います。小説として楽しんで読むことができ、認知症や、成年後見制度の問題点などについて関心を持っていただくには、適切な書だと思います。
法の雨 (文芸書)Amazon書評・レビュー:法の雨 (文芸書)より
4198650756



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