白医



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白医
白医 (講談社文庫)
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初公開日(参考)2021年05月
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長編小説

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白医 (講談社文庫)

2024年04月12日 白医 (講談社文庫)

ホスピスで起きた3件の不審死。沈黙を貫く医師が抱える真相とは? 救うべきは、患者か、命か――。 『闇に香る嘘』『同姓同名』の著者渾身、“命の尊厳”に切り込む傑作医療ミステリー! 「先生は、患者を救ったんです――」 末期がん患者の水木雅隆に安楽死を行ったとして、裁判を受ける天心病院の医師・神崎秀輝。「神崎先生は私から……愛する夫を奪っていったんです…!」証人席から雅隆の妻・多香子が悲痛な声をあげるも一向に口を開こうとはしない。そんな神崎には他にも2件、安楽死の疑惑がかかっていた。患者思いで評判だった医師がなぜ――? 悲鳴をあげる“命”を前に、懊悩(おうのう)する医師がたどり着いた「答え」とは? “安楽死”をテーマに描く、乱歩賞作家渾身の医療ミステリー!(「BOOK」データベースより)




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白医の総合評価:7.40/10点レビュー 5件。Cランク


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(7pt)

安楽死と終末期鎮静に違いはあるのか。医療と死の境のヒューマンドラマ(非ミステリー)

夕刊紙連載をベースにした6作品の連作長編。ホスピスに勤務する医師が苦痛を訴える患者とどう向き合うかを考え尽くす、医療ヒューマン・ドラマである。
ホスピスに勤務するベテラン医師が3件の安楽死で逮捕され、裁判に掛けられた。仕事熱心で患者思いの先生として慕われていたが、なぜ安楽死に関わってしまったのか。起訴された3件を含む6つのケースについて、そこに至る事情が医師の視点、終末期患者の視点、家族の視点から語られる。6作の通奏低音は安楽死の是非、医療と死の境界の曖昧さ、誰が決断するのか、決断の責任は誰にあるのかなど、極めて重く、明快な答えが得られていないテーマである。6つのケース、それぞれに事情がありドラマがあるが、解かれるべき謎はない。従って、ミステリーというよりヒューマンドラマとして読むのが正解だろう。
安楽死問題に関心がある方にオススメする。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(3pt)

うおおおお私怨が

あらすじから「こりゃ、多分ヤバいな」と思っていたが、案の定読んでて私怨全開
価値観も死生観も人それぞれとは思いながらも「楽にしてくれた」医師を訴えるなどよくもそんな真似が出来るモンだ方向にかなり真剣に苛立ってみた
高井みたいな医師に当たったら「言葉が通じない」ことに絶望する。八城看護師は「看守」だ
本人の苦痛<遺族になる予定の健康な人間の心情
の医療者は基本的に信用できない
「あなたが弱音を吐いても揺らがない位に強くなる」と言われたら「アンタが何を言おうと聞き耳持たない」に変換されてぞっとする
…分けりゃいいんだよなー。専門に。丁重に速やかに苦痛なく導いてくれさえすりゃ、性根だのイデオロギーだのは問わないのに。何ならルートとって、切り替えスイッチは本人が入れられるようにすればいい。←の難点は、本人が身体を動かせない場合誰が入れるか、ってトコだけど
脳死を人の死として解剖して臓器取り出せる医者はいる。←はエース級だろう。そんでもって本人の意思すら確認できないのに、遺族を説得してでも使えるモノは使いたがる。本人の意思が示されてる安楽死だけが否定されるのはどういう倫理規定なのか、理解が出来ない
慈悲のある医師が施術すると刑事罰に問われる今の制度を何とか出来ないモノか。野放図になるのが心配なら国直轄の「師」でも作って全国行脚制にすりゃいいに。心理的負担の見返りは高額な報酬。法外にはしない。あくまでも高額。フツーの人が葬式代として残せる程度の額。流しの施術師なら個人の日常生活に仕事が浸食せずに済むだろう。他人に明かすのは憚られる、もしくは明かしてはいけない職種なんて幾らでもある。
「楽」はズル。が根底にある気がしてならない
ちなみに病による衰弱で折角死に掛けになった、成人女26㎏を蘇生させた自分の主治医に「アンタには良識ってもんがないのか!?」と、問いたい。

恨み節が止めどもなく湧いて来た
白医Amazon書評・レビュー:白医より
4065231035
No.3:
(3pt)

題材も展開も平凡のまま終わる

ホスピスでの医者による安楽死というテーマ自体はありがちでも、著者らしさの展開があるのだろうと期待しながらもそのまま盛り上がらず。

安楽死を行う側の苦悩についてもどこか絵空事だし、患者も何もかも医者にこんなに期待するのも違和感。
多少はミステリー要素を入れてはあるが、本当に下村敦史の作品かと思わせるかのような表面的な描写に終始する。
デビュー時のような練った構成が最近は少なく、作品数が多いのは良いが段々作品レベルが下がってきているのは残念。
白医Amazon書評・レビュー:白医より
4065231035
No.2:
(4pt)

重いながらもエンタメ

ホスピスで、安楽死を望む患者と、それに対する医師の姿勢が描かれた、連作短編集です。
テーマが重いので、ぷつぷつと途切れる感じの、連作短編の形で、むしろよかったです。
各短編で、いろいろの人に焦点を当てています。

個人的にいいなあと思ったのは、第三話です。
癌の末期で起きることもできない母親が、見舞いに来た息子に言います。
「何か困っていることはない?」(P.114)
母は永遠に母であり、子は「永遠の仔」。
自分の亡くなった母親のことを思いだし、涙した場面です。

ラストに「最終話 背負う命」があります。
少しでも救いのある方向へ持っていこうとしたのかもしれませんが、読んだ印象としては、少し安易に感じられました。

全体として、いろいろの仕掛けもあり、エンタメとして読める作品になっていました。
白医Amazon書評・レビュー:白医より
4065231035
No.1:
(5pt)

命の尊厳

両親を亡くし、当時の事を思い出した。安楽死を賛成か反対かひと言で言えないが本書の家族のように先生にお願いしたこともあったように思う。命の尊厳に切り込んだとても良い内容でした。
白医Amazon書評・レビュー:白医より
4065231035



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