(短編集)
黙過
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本作品『黙過』は、『優先順位』『詐病』『命の天秤』『不正疑惑』『究極の選択』の5つの作品で構成されている医療ミステリー短編集である。 一見バラバラに思われる4つの短編であるが、最後の『究極の選択』でそれらすべてが一つのストーリーとして繋がる。作者の大胆かつ緻密な構成力と技巧の高さに驚かされる作品である。 作者の下村敦史氏は、2014年に『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を、そしてこの『黙過』で2021年に徳間文庫大賞を受賞している。 巻末の参考文献の一覧を見ると、作者が医療や養豚などについて綿密に調べ勉強してこの作品を書き上げていることがわかる。 人と動物の命の優劣はあるのか?動物の臓器を人に移植することは倫理的に許されるのか?安楽死は認められるべきなのか?人と動物の命、臓器移植などの難しい問題を提起している。改めて生命について考えさせられる読み応えのある重厚な作品になっている。 | ||||
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医療の進歩はほんらいの生態系とは別の狩猟を生み出してしまった。これは進化としていいのか。 | ||||
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短編としての未完成さが最終章で収束する連作のお手本のような良作。 といいたいところだが、豚女のような小ネタはよかったのに、そんな重要なところは単なる偶然だったの!?という落胆が勝ってしまう。 また根本的な問題として、動物の臓器が体内に入ることに全く抵抗のない人間も一定数存在することを考慮すべきだったかと。 何なら知らんおっさんの腎臓をもらうより、安心安全な無菌の子豚ちゃんの心臓のほうが気分的にいいな、私は。 | ||||
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消えた重篤患者、パーキンソン病だと偽って職を辞する厚労省の高官、養豚場の母豚の胎内から消えた 多数の子豚、そして細胞研究所の准教授の自殺、この4つのエピソード、短編と言ってもいい、がまず 描かれる。私を含めて、多くの読者はこの作品は短編集なのかと思うかもしれない。その割には この4つの「短編」にはもう一つ切れがないなあ、とか落ちが分かりにくいなあとも思うだろう。だが、 これら全く関係のなさそうな4つのエピソードが、「究極の選択」という章において、一気に収斂、収束 していく。この手法と筆力には驚いてしまう。この流れはかなり一流の推理小説と評価出来る。 だが、作者の狙いは、現代の医療の抱える問題点と人間の命の大事さをどのように考えていくべきか ということにある。推理小説の枠を超えたテーマである。いずれにせよ、前半のけだるさを一気に 吹き飛ばして、収束するストーリーテリングの巧さは、この作家の底力を見せつけられた気がする。 | ||||
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商品にキス等あったなら「非常に良い 」の表現はおかしいです。綺麗な本届くと思っていたのに残念です。 | ||||
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