悲願花
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あらすじ
あなたの罪は、生き延びてしまったことです夜闇に輝くパレード、大好物ばかりのご馳走、笑顔の父と母。家族で遊園地に行ったあの日、幸子は夢のような時間を過ごした。そして――両親は家に火をつけて一家心中を図り、幸子だけが生き残った。工場の事務員として働き始めた幸子は、桐生隆哉と出会い、惹かれ合うようになる。しかし、幸子は隆哉に「一家心中の生き残り」であることを告げられずにいた。隆哉の部屋で料理を作ろうとした幸子は、コンロの火を見てパニックを起こしてしまう。過去に決別しようと両親の墓を訪れた幸子は、雪絵という女性に出会う。「あたしが、子供たちを殺したんです」子供たちを乗せた車で海に飛び込み、一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は、生き残ってしまったのだという。彼女は、墓地から蘇った母だった。雪絵との運命的な出会いにより、幸子の人生が大きく動き出す。そして、加害者と被害者の思いが交錯した時、衝撃の真実が明らかになる――『闇に香る嘘』『黙過』『同姓同名』で最注目の乱歩賞作家が放つ慟哭のミステリー!!(「BOOK」データベースより)
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評判
悲願花の評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
悲願花の総合評価:
6.71/10点 レビュー 7件。
感想一覧
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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2018年刊の書き下ろし長編。両親の放火による無理心中でひとり生き残ったヒロインが17年後、過去と決別するために復讐心をかき立てるサスペンス・ミステリーである。
悪徳金融業者に追い詰められた両親が実家に火を放ち、両親と幼い弟妹を亡くした幸子は17年後、婚活パーティーで出会った隆哉と交際するのだが、自分の生い立ちを告げることができなかった。そんな過去と決別するために両親と弟妹が眠る墓に参った幸子は、子供たちを乗せた車で海に飛び込み、自分だけが生き残ったというシングルマザーの雪絵に出会う。あなたはなぜ生き残ったままでいられるのか、雪絵に自分の母の姿が重なって見えた幸子は被害者として加害者に復讐しなければと思い込む。さらに両親を追い詰めた男・郷田がまた借金返済に困った人を自死に追い込んだことを知り、郷田を破滅に追い込もうとする…。
最後は意外な真相が明らかになり綺麗な話にまとめられるのだが、そこまでのプロセスは怖すぎる。被害者と加害者の立場、力関係のあれこれがちょっとくどい。もう少し全体が整理されてると良かった。
下村敦史に期待するレベルではないものの、それなりの問題提起があり、読んで損はない。