(短編集)

午前零時のサンドリヨン



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初公開日(参考)2009年10月
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短編集

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午前零時のサンドリヨン

2009年10月10日 午前零時のサンドリヨン

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。不思議な雰囲気を持つ女の子・酉乃初は、実は凄腕のマジシャンだった。放課後にレストラン・バー『サンドリヨン』でマジックを披露する彼女は、須川くんたちが学校で巻き込まれた不思議な事件を、抜群のマジックテクニックを駆使して鮮やかに解決する。それなのに、なぜか人間関係には臆病で、心を閉ざしがちな初。はたして、須川くんの恋の行方は―。学園生活をセンシティブな筆致で描く、連作ミステリ。全選考委員が「うまい」と評した第十九回鮎川哲也賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

午前零時のサンドリヨンの総合評価:7.55/10点レビュー 58件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(6pt)

午前零時のサンドリヨンの感想

高校を舞台とした学園の謎モノです。
連作短編の体を取っていて、細かな謎を毎回解決していきながらも、その裏には、自殺した少女の幽霊の謎というテーマが全編を通してあります。
変わっているのは主人公の女性がマジシャンという事でしょうか。
クラスメイトであるその女性に一目惚れした男性をワトソン役として、マジックのテクニックを使いながら事件を解決していきます。
山田奈緒子と上田次郎の学園の謎シリーズという感じでしょうか。(ウソです。かなり違います)
米澤穂信さんの古典部シリーズの男女を入れ換えた感じですかね。

この手の作品の場合、ワトソン役の男性が間抜けで鈍感でというパターンが多いですが、この作品も例に漏れずというか拍車をかけたようにダメダメです。
一方主人公の女性の方も、高校生マジシャンという時点で変わり者で、手先は器用だけど人間関係がダメダメ。
正直両名ともに感情移入できるタイプではなかった。特に女性の方。
千反田えるや山田奈緒子のような魅力がなく、ただただ疲れる女という印象。

またマジシャンという設定を活かせていないようにも思える。
騙す側、騙される側の心理というか、そういうところをもっと突いてくると思っていたのですが・・・
この題材なら、もう少し面白いミステリに仕上げられたのではないかなと思います。
なのでミステリというよりかなりライトノベル寄り、つまりは自分の好みからは外れる方向へベクトルが向いてしまったって感じです。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(7pt)

午前零時のサンドリヨンの感想

導入の1話以降は一貫して自殺した少女の謎を追求していく青春ミステリー。繊細な文章で米澤さんともまた違った雰囲気。作中の酉乃初のマジックは実際に見てみたくなる。

水生
89I2I7TQ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

午前零時のサンドリヨンの感想

やっぱり学園ミステリーは面白いですっ!
ミステリーの中にも恋愛があって、実に面白いっ!

この作品は読んで絶対損はしませんっ!
ただ、学園モノがそこまで好きでない人はお気に召さないかもしれませんが…

僕は、この作者の新しい作品が出たら、読んでみたいです!

アンコウ
BKBVHN0W
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.55:
(2pt)

小説が、人の心を描くものならば…

それぞれのキャラクターの行動原理が不自然すぎて、
いわゆる「人間が描けていない」系のミステリに見えてしまった。
コージー系にしては重めのシチュエーションが取り扱われるので、なおさらその違和感がつもる。
いじめや自殺といった問題については、かなり無神経なストーリーテリングをされている感じ。
午前零時のサンドリヨンAmazon書評・レビュー:午前零時のサンドリヨンより
4488024491
No.54:
(5pt)

主人公がへっぽこ

八反丸いいやつ過ぎて泣ける
主人公の須川君へっぽこ過ぎるのに周りに美女が多いのが解せん告白に4ページも使いやがって
午前零時のサンドリヨンAmazon書評・レビュー:午前零時のサンドリヨンより
4488024491
No.53:
(4pt)

ミステリーとファンタジーの絶妙な融合。

物語の設定も非常に興味深い。

タイトルにもある「午前零時のサンドリヨン」は、シンデレラをモチーフにした謎解きの一つであり、これが物語の重要な鍵となる。

シンデレラの伝説を現代の日本の高校生活に巧妙に組み込み、ミステリーとしての緊張感を保ちながらも、ファンタジーの要素を取り入れた点が新鮮。

この設定で、読者は童話の世界と現実世界を行き来するような感覚を味わうことができる。

本書の構成も非常に巧み。

著者は、複雑なストーリーを緻密に組み立て、読者を飽きさせない工夫を凝らしている。

各章の終わりにはクリフハンガーがあり、次の展開が気になってページをめくる手が止まらない。

物語の中で散りばめられた伏線が最後に見事に回収される点も、読者に大きな満足感を与える。

特に、ラストのどんでん返しは予想外でありながらも納得のいくもので、驚きと共に感動を覚える。

登場人物たちの人間関係も本書の大きな魅力の一つ。

主人公と彼女の友人たちの絆や葛藤が丁寧に描かれており、彼らの成長や変化を通して物語に深みが増している。

主人公が自分自身の過去と向き合い、成長していく姿は感動的。

彼女の成長は、困難に立ち向かう勇気を与えてくれる。

文章表現も素晴らしく、著者の筆致は繊細でありながらも力強いもの。

情景描写や心情描写が美しく、読者はまるでその場にいるかのような臨場感を味わうことができる。

登場人物たちの会話が自然でありながらも機知に富んでおり、彼らの個性が伝わってくる。

本書は、単なるミステリー小説にとどまらず、成長物語や友情物語としても楽しむことができる一冊。

著者の卓越したストーリーテリングとキャラクター描写により、物語の世界に引き込まれ、最後まで飽きることなく読み進めることができる。

「午前零時のサンドリヨン」は、ミステリー小説ファンのみならず、多くの読者におすすめしたい作品。

緻密なプロット、魅力的なキャラクター、美しい文章は、読後に深い満足感を与えてくれる。
午前零時のサンドリヨンAmazon書評・レビュー:午前零時のサンドリヨンより
4488024491
No.52:
(4pt)

青春を独特の感性で表現しているのがいい

推理もあり、マジックもあり、でもこの物語の良さはそれよりも主人公の純粋な感情と、青春の日々をとても上手く独特な表現で伝えているところが良かった。また細かな描写や、風景が目に浮かぶしつこくない文の使い方は読んでいて気持ちよく感じるので、著者の別の作品も是非読んでみようと思いました。
午前零時のサンドリヨンAmazon書評・レビュー:午前零時のサンドリヨンより
4488024491
No.51:
(5pt)

マジック×ミステリ×青春×…

mediumがきっかけで相沢先生の虜になり、このシリーズも読んでみることに。
今までマジックの世界に深く触れたことが無かったので、初のマジックパートになるとまるでマジックの基礎の授業を受けているような新鮮な気持ちで楽しく読んでいました。フラリッシュなんかはyoutubeで動画を調べたりして、新しい世界に触れることの楽しさやわくわく感も味わうことができました。

物語としても読みやすくて、高校生ならではの人間関係を時にはシリアスに時にはコミカルに描いていて読んでいて全く飽きませんでした。

さて、次は私だから感じたもうこの本のもう一つの面として、八反丸から初へのクソデカ感情百合があるということです。仮にこの作品を百合作品のひとつとして評価した場合、物語における須川くんの立ち位置が非常に重要になります。百合の話に男子を出すなとはいいません。百合の名作にも男子が出ている作品はあります。すべては男子の絡ませ方で良作になるか地雷になるかが決まります。八反丸さんは物語終盤ではっきりと言いました。「わたしはあの子が好き」「ハツはわたしのものなの」と。そして自らの恋心を捨ててまで大好きな人に夢を叶えて欲しいという八反丸さんのその純粋で崇高な想いは何人たりとも邪魔することが許されない確かな百合なのです。この恋心を知るまでは私も完全に僕と初のボーイミーツガール物語を受け入れて読んでいました。百合でないのなら男女の恋愛は自由です。しかし私たちの界隈では百合の間に男子が介在することは万死に値する大罪であり、一度この作品に明確な百合の種が植えられてしまった以上私はもう僕と初の間に友情以上の関係が生まれることを望まないでしょう。
続編は本編と同時購入しているので、続編でこの伏線をどう回収するのか相沢先生の技量を今から確かめていきたいと思います。長文失礼しました。
午前零時のサンドリヨンAmazon書評・レビュー:午前零時のサンドリヨンより
4488024491



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