赤朽葉家の伝説



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初公開日(参考)2006年12月
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長編小説

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赤朽葉家の伝説

2006年12月28日 赤朽葉家の伝説

「山の民」に置き去られた赤ん坊。この子は村の若夫婦に引き取られ、のちには製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。2006年を締め括る著者の新たなる代表作、桜庭一樹はここまで凄かった! (「BOOK」データベースより)




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赤朽葉家の伝説の総合評価:7.55/10点レビュー 114件。Bランク


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全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(8pt)

女傑の年代記

これは面白い。8時間ドラマにどうでしょうか。

わたろう
0BCEGGR4
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

赤朽葉家の伝説の感想

読み進めていくうちに、その作品のスケールのデカさというか奥行きの深さに圧倒されていく作品。
筆致自体は終始淡々としているのになぁ。
その時代を代表する女達の力強さって事なのかな。男にはない強さってやつ。

万葉、毛鞠、瞳子・・・製鉄一家に嫁いだ、或いは産まれた女三代の物語です。
読み出してしばらくは「何これ?日記?単なる伝記?」だったのですが、次第にはまっていきました。
自分が真ん中、2代目毛鞠世代な事も大きかったのかも知れませんね。

「男の時代」「可能性と進出の時代」そして作中の言葉を借りれば「語るべき物語を持たない時代」
それぞれの時代の女の生き方を描きつつ、製鉄産業の栄枯盛衰の物語もその脇を添えています。
男性陣も各世代個性的な人物が登場するのですが、時代の流れに乗れなかった男たちは自然と淘汰され、時代の流れに乗り仕事に全てをかけた男たちも、その存在感をなくしいつの間にか死んでいる。
どこか哀れだ。
今の日本を作ってきたのは男たちだが、時代を作ってきたのは女なんだな。 なんて思いながら読みました。

第3部になっていきなりミステリ的な展開があり、「おっ!」と思って期待したが、ミステリとしては正直大したことないです。
そんな事より、第3部が始まると否応なしに押し寄せてくるリアリズム。
自分の時代がはるか昔であるかのような錯覚に襲われてしまいました。
何なんだこのギャップは。 さすがこれが「語るべき物語を持たない時代」ということなのか。
これまでの「時代を作ってきた」という印象が一転「時代に支配され翻弄されている」という感じかなー。
一見「自由で奔放」に見えますが、どこか抑圧されてるような。
明らかに浮いてるぞ現代。
第3部のちょっとしたミステリチックな趣向は、これまでの物語の流れから浮いている現代と過去を上手くつなげるのに大きな役割を果たしていたように思います。
大したミステリである必要なかったというか、もっと大切な役割を担っていたのではないかと。
万葉の千里眼の「謎」も最後上手くおさまりましたしね。そのための千里眼だったんでしょうね。


今から数年後、今の若者達は何か時代を築け残せているんでしょうか?
作者のそんな皮肉もどこか伺える気がしましたけど・・・違うかな。

梁山泊
MTNH2G0O
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

赤朽葉家の伝説の感想

果たしてミステリーなのか疑問ですが…笑
女三代の歴史絵巻です。不思議な力を持った祖母、暴走族上がりの漫画家母、何も持たない孫娘。昭和からの歴史を踏まえながら華麗なビューティフルワールドが展開されます。ミステリーとして読むのは多少無理がありますが、この世界観にどっぷりハマれる人にはとても面白い小説です。

こじたん
87SP5RC5
No.4:
(5pt)

赤朽葉家の伝説の感想

日本推理作家協会賞を受賞していた先入観から
推理物を期待してしまったのが間違えだと読後に感じました。

女三代にわたる歴史絵巻を見た印象です。
現代編の瞳子が感じたように、その時代に存在しなかったにも関わらず、
戦後からの高度経済成長やバブルの世の中を
まるで体験したように情景が浮かぶ物語でした

万葉の時代設定がなんとなく平安時代というか
大昔の物語の非現実世界を漂っていた感覚で読んでました。
(なんとなく竹取物語のかぐや姫と万葉集を連想していたからだと思う。)
そんな中、要所要所で1970年、1980年代とリアルな時事も描かれた事によって、
本当にあった激動の日本の物語なんだなと年号によって意識が現実に引き戻される
不思議な体験を得ました。

この作品はミステリを意識して読まないで、
この物語を単純に楽しむのが良いと思います。

その時代毎の人々の思考、世代が変わった時のずれなど、
色々と印象的でした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.3:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

桜庭一樹を読むなら、絶対に外せない傑作

読了後、「なんて圧倒的な作品だったのだろう」と思い返さずにはいられない、素晴らしい傑作長編でした。
三部構成ですが、それぞれになかなか個性的な女性が出てきて、その彼女らの物語に夢中になってるうちに読み終わる、という「ハマり度」がすごい作品だったと思います。

アルバトロス
CRRRDTJB
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

赤朽葉家の伝説の感想

すごく楽しめたお話でした。著者渾身の傑作と言えるでしょう。普通の謎解き小説とは少し違いますが、三世代の女性の人生とそれぞれの時代の空気をシミジミ味わう事ができ、素晴らしい作品だと思います。個人的な好みでは、第二部の展開が結構突飛で付いて行けない所があるのと、全体を通した恋愛の描写や考え方が女性目線なので、その部分に違和感を感じた所がマイナスでした。しかし、第一部の幻想的な雰囲気は最高でしたし、物語の序盤から張られた伏線がきれいに回収され、さわやかなエンディングを迎える第三部は非常に良い読後感で、ぜひ多くの方にオススメしたい作品です。

なおひろ
R1UV05YV
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

美しい表紙

赤朽葉家の3代の女たちの人生の話。
すごく盛り上がるでもなく、淡々とした話が続きます。
ミステリ要素はあまりないのだが、濃い登場人物たちに圧倒され、
あっという間に読み終えてしまった。
瞳子の話が一番サラッとした感じだったが、
それがまた『現代』を表しているようだと思った。

風の森
8BZ4CWPR
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