荒野
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大好きな本だったのに、5年ぶりに改めて読むと特別には思えませんでした。 かつては自分の中の言い表せないモヤモヤを荒野が言葉にしてくれた感覚があり自分の物語かのように大切に思えていましたが、いまはそこを通り抜け大人になってしまったからだと思います。 あの頃は荒野と同じくこんなふうに感じていたと懐かしくもあり、荒野には見えない蓉子さんとばあやの女の姿がどうだったのかがすごく気になりました。 すっかり大人になった読者はそこをもっと見たかったけど、「荒野」の物語だから仕方ないですね。 そして荒野をとりまく世界の可愛さにときめきました。 鎌倉周辺を舞台とした女の子たちの成長物語であり恋の甘酸っぱさや心をときめかせるアイテムたちが可愛らしいところが、折原みとさんの「乙女の花束」シリーズによく似ています。 | ||||
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新しく良かった | ||||
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何だか好きです。書き方によってはありきたりの青春小説になるところを、桜庭さんのどこかねっとりした暗さを含んだ大人の女描写が色を変えている。荒野の伸びやかさがあるから、対比の闇もより深く感じられます。でも、荒野の成長や、娘としての傲慢な愛されっぷりは良くわかるし、彼女が好きです。こんな風に青春をやり直す事にも惹かれてしまいそうなくらい。 | ||||
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小説家の父を持つ少女の12歳から16歳までの成長を描く。興味の持てないテーマで、登場人物にも共感できない。特に作家オヤジが気持ち悪い。 性愛小説家だそうな。ドンファン気取りで女をとっかえひっかえ。 昭和初期の檀なんとかじゃあるまいし、今どきそんな奴いるかよ。社会的に抹殺されるぞ。 自分の娘を「黒猫ちゃん」と呼ぶのも、背筋に悪寒が走る。 奇怪なのは、微妙な年ごろの荒野(これがヒロインの名前)がニンフォマニアの異常者である父に、まったく反発しないこと。作者の描く父と娘は不自然に親密なことが多いが、本作が最もありえない。 フィクションとは言え、作者の描く中年男と少女は例外なく性的スペックが高い。 好みなのだろうが、世の中には地味で冴えない人の方が多いんだけどな。 作家ならたまには真実に目を向けてほしい。 冗長で何の盛り上がりもない。初期作品の危うい鋭さは欠片も残っていない。 | ||||
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娘を持つ父として、この辺が気になる。「荒野12歳」では、まだ庇護してもらう少女。「大人」の女性に対する尊敬とあこがれ。異性には淡い恋心。いかにも中学生という感じがする。 「荒野14歳」では、肉欲としての恋を受け入れられない。これも中学生あるある。それが「荒野16歳」で一変する。父親は才能のある作家ではあるが、未熟な男性として捉える。義母は、家を支配する立場から一人娘を中心にした生活に変化し、若い男に気持ちが揺れ動く。 そうした周囲の大人たち(父親の愛人を含めて)をすべて許して包み込む荒野。確か向田邦子を評した文章に、父親(向田敏雄)を許すことによって独身でありながら母性を発露したとあったようなきがするが(詳細は忘れた)、それと同じなのではないか。12歳では不思議だった、家の中のことにくまなくアンテナを張り巡らせる行為を、16歳の荒野は難なくやってのける。女の子はやはり母親なのだねえ。え?我が家の娘も?おそろしい。 | ||||
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