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荒野
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【この小説が収録されている参考書籍】
荒野の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 1~20 1/3ページ
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大好きな本だったのに、5年ぶりに改めて読むと特別には思えませんでした。 かつては自分の中の言い表せないモヤモヤを荒野が言葉にしてくれた感覚があり自分の物語かのように大切に思えていましたが、いまはそこを通り抜け大人になってしまったからだと思います。 あの頃は荒野と同じくこんなふうに感じていたと懐かしくもあり、荒野には見えない蓉子さんとばあやの女の姿がどうだったのかがすごく気になりました。 すっかり大人になった読者はそこをもっと見たかったけど、「荒野」の物語だから仕方ないですね。 そして荒野をとりまく世界の可愛さにときめきました。 鎌倉周辺を舞台とした女の子たちの成長物語であり恋の甘酸っぱさや心をときめかせるアイテムたちが可愛らしいところが、折原みとさんの「乙女の花束」シリーズによく似ています。 | ||||
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新しく良かった | ||||
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何だか好きです。書き方によってはありきたりの青春小説になるところを、桜庭さんのどこかねっとりした暗さを含んだ大人の女描写が色を変えている。荒野の伸びやかさがあるから、対比の闇もより深く感じられます。でも、荒野の成長や、娘としての傲慢な愛されっぷりは良くわかるし、彼女が好きです。こんな風に青春をやり直す事にも惹かれてしまいそうなくらい。 | ||||
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小説家の父を持つ少女の12歳から16歳までの成長を描く。興味の持てないテーマで、登場人物にも共感できない。特に作家オヤジが気持ち悪い。 性愛小説家だそうな。ドンファン気取りで女をとっかえひっかえ。 昭和初期の檀なんとかじゃあるまいし、今どきそんな奴いるかよ。社会的に抹殺されるぞ。 自分の娘を「黒猫ちゃん」と呼ぶのも、背筋に悪寒が走る。 奇怪なのは、微妙な年ごろの荒野(これがヒロインの名前)がニンフォマニアの異常者である父に、まったく反発しないこと。作者の描く父と娘は不自然に親密なことが多いが、本作が最もありえない。 フィクションとは言え、作者の描く中年男と少女は例外なく性的スペックが高い。 好みなのだろうが、世の中には地味で冴えない人の方が多いんだけどな。 作家ならたまには真実に目を向けてほしい。 冗長で何の盛り上がりもない。初期作品の危うい鋭さは欠片も残っていない。 | ||||
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娘を持つ父として、この辺が気になる。「荒野12歳」では、まだ庇護してもらう少女。「大人」の女性に対する尊敬とあこがれ。異性には淡い恋心。いかにも中学生という感じがする。 「荒野14歳」では、肉欲としての恋を受け入れられない。これも中学生あるある。それが「荒野16歳」で一変する。父親は才能のある作家ではあるが、未熟な男性として捉える。義母は、家を支配する立場から一人娘を中心にした生活に変化し、若い男に気持ちが揺れ動く。 そうした周囲の大人たち(父親の愛人を含めて)をすべて許して包み込む荒野。確か向田邦子を評した文章に、父親(向田敏雄)を許すことによって独身でありながら母性を発露したとあったようなきがするが(詳細は忘れた)、それと同じなのではないか。12歳では不思議だった、家の中のことにくまなくアンテナを張り巡らせる行為を、16歳の荒野は難なくやってのける。女の子はやはり母親なのだねえ。え?我が家の娘も?おそろしい。 | ||||
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日常が淡々と流れて行く。そういう小説です。起承転結の文章が私は好きです | ||||
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タイトルに興味をそそられて購入しました. 一人の少女の成長譚というべきなのでしょうが,彼女を取り巻く環境が父親が小説家という一種特殊な世界で面白いです. 芸術家と呼ばれる中には,彼女の父親のようなハングリーアートの人が多いと聞きます. そういった意味でも楽しめますし,この本の著者の書く文章が気に入りました. 色々と経験を積んでしまった私には単調な話に感じられてしまうかと思っていましたが,最後まで楽しめました. 感じ方は人それぞれですが,大事なことを諭された気がします. | ||||
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全体を通してストーリーや登場人物との関わりとかは面白かったんですけど主人公のお子ちゃますぎる性格について行けなかった…あれで中学生はきつい。不自然ですね… 今どきあんな性格した中学生あんまり見ませんよ笑 精神年齢小5くらい?ですかね。 中学生だしあともうちょいませてる方がストーリ的にもっと面白くなったんじゃないかな…? | ||||
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荒野・正慶・悠也・蓉子・奈々子など 住民が入れ替わり立ち替わる 山野内家を巡って、起こる出来事が面白い また、周囲の人物から影響を受けながら ”知らない子供"から"知る大人"へと変化していく 荒野の心情の描写も素敵 ただ、個人的には、もう1つ期待していたテーマ 『荒野と悠也の恋愛模様』をもう少し描いてほしかったな、と思った 第一部で、突然いなくなってしまう悠也が 第二部の終わりで、呆気なく帰ってきて それからの展開も、あまりにも淡々としすぎていて、少し物足りなかったかなぁ まぁ、そんなヤラしくない、淡々とした恋愛を描くのが 桜庭一樹さんの良い点ではあると思うんだけど これに関しては、もう少し "純恋愛青春"色を、出しても良かったんじゃないかなぁ、と思った | ||||
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主人公 : 荒野と悠也の、青春純恋愛小説! 入学式の日、悠也が電車内で読んでいた 『青年は荒野をめざす』の意味とは…? 荒野の、無垢な恋心と 悠也の、決して一線を超えず接する感じが 読んでいて、もどかしい 切なくて、キュンキュンさせられる小説です p.s ぜひ読んで、物語の成り行きを味わってほしいので あえて、具体的な内容は避けておきますっ汗 | ||||
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少女荒野が周りの大人たちに翻弄されながら…少しずつ大人になっていく。 恋愛小説家である父の奔放な恋愛に同級生の初々しい恋愛を傍目でみながら自身の恋には疎い荒野。 荒野のキャラクターがよかったです。 義母の蓉子さんという快活な女性が徐々に荒野の心を開いていくのも微笑ましかったです。 ただ個人的に蓉子さんにはブレてほしくなかった…。 でもその代わり悠也がブレないキャラなので安心して読めました^^ 桜庭さんは「私の男」しか読んだことがなく、ディープなのかと思いきや、すっと読めました。 | ||||
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表紙の絵が可愛かったので興味湧いて、作者のこと検索してみたら直木賞を受賞された方でしたし、あとゴシックシリーズなども書かれている方だと知り借りて読んでみました。 500ページ読んでみて感想としましては「やっと読み終わった」という感じ。 主人公のちょっとお子ちゃまな性格に結局最後まで愛着湧かず…。 むしろ主人公に好意を寄せる友人の方がが個人的には凄く可愛かったです。 ちょっと二十歳過ぎた私には眩しすぎる恋の話でしたorz | ||||
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「少女マンガみたいな」という形容詞を、悪い意味で使いたくない。 なぜなら、少女マンガの傑作に傾倒して思春期を過ごしたから。 これは、「すこぶるできの悪い少女マンガ」のような味わいの小説、のようなものだった。 登場人物が全て薄っぺら過ぎて、現実味がゼロ。 かといって、それを活かした良い意味でマンガ的な秀逸なエピソードが綴られるわけでもなく。 クールな王子様のような少年に偶然危機を救われる、とか 不自然にとんでもなく美少女な友人にたいした理由もなく愛される、とか 足をくじいて彼におんぶされるとか、 ほんと大昔のマンガみたいで 読んでいてムズムズ蕁麻疹が出そうになった。 と思えば、胸が大きく成長しすぎてバランスを崩して転ぶ少女って… おっぱいがスイカみたいな萌系アニメ以外にそんな現象起こりますか?・ 着流しで超美形の作家の父親は、仕事熱心なので隣の部屋で妻が切迫早産でも 無視する…って、ありえなさすぎる。 ありえない設定の連続でも、どこかで人の心を掴むリアリティがあれば 魅力に感じるかもしれないけれど、 「妙に古風なステロタイプの登場人物」「薄っぺらな描写」 「主人公の成長というより、犬も歩けば〜のような場当たり的なエピソードの連続」 に辟易しただけだった。 マスコミによく登場する著者なので、一度は読んでみようと思ったのだが、 皆さん、本気でこれ面白いと思ってるのか…不思議だ。 | ||||
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読み始めてすぐに思ったのは、なんだろう、この軽い感じ。その昔読んだ氷室冴子を思い出しました。あの頃はまだかわいい中学生だったけど。本は基本的にあまり前評判を知らないで購入することになっているので、『私の男』とセットで購入したのがそもそもの間違い。最近は直木賞受賞後第一作として、文芸書のコーナーにこんな本も並べるのね。 なんだそうか、と流し読みしました。大人にはきついけど中学生にはいいかもね。 やれやれ。 | ||||
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鎌倉を舞台に、一人の中学生、荒野(こうや)が少女から大人になっていく物語。 思春期の間は、自分の身体・恋愛・家族の中での自分の位置付けなんかが いちいち気になって、いちいち翻弄され騒いでいたなぁと 思い出しました。おとなになるとすっかり忘れてしまうものなんですね。 荒野もそんなごく普通の少女ですが、そんないろいろな思春期の「ゆらぎ」に 背伸びもせず、背きもせず、丁寧に、大切におとなの階段をのぼってゆきます。 すでにおとなになってしまった自身にとって、この本は正直、 過ぎ去りし若かりし頃を甘酸っぱくありありと思い出すもの、 これから思春期の女の子がいたらぜひ手渡したいなぁと思うもので、 それ以上でも、それ以下でもありません。 ですがやはり桜庭さんの書く、大人になる前の少女は、誰よりも リアルで、可愛くて、切なくて、危なげで、いいです。 レモンの匂いが香ってくるよう。若返る感じがします(笑) そして荒野の父親の 「日々、ときめくというのは素敵なことなんだ、 大人という生き物は、そう、ときめかないし、そうなってからのほうが 人生は長い」という言葉に、なんとなくハッとさせられました。 | ||||
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「荒野の恋」(三部作)の完結編。しかし、特殊な出版の過程をたどった作品であった。第一部と第二部はファミ通文庫から出たものの、第三部はしばらく書かれず、2008年になって文藝春秋から、第一部〜第三部合冊(第三部は書き下ろし)の単行本が出版された。タイトルも微妙に変わって『荒野』となった。それが本書である。こういう出し方はちょっと…。なお、第一部、第二部の部分についても加筆修正が行われているようだ。 ここでは第三部の感想を中心に書きたい。完結編ということで、荒野が少女から大人の女へ変貌を遂げていく過程が完成する。「女」というものが、こんなに不気味で恐ろしいものかと思うと、ぞっとする。少女たちは、大人の女への恐怖感というものを、こんな風に抱いてるものなのだろうか。ただ、第一部にあったような緊迫感というか、不条理さがなくなっているような気がする。 悪い作品ではないと思うのだが、『荒野の恋』の第一部、第二部と読んできた人間からすると、単行本に手を出すのはけっこうためらわれる。 | ||||
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「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 「青年のための読書クラブ」 を読んで、この本も期待して読みましたが…感想は、可もなく不可もなく。 著者の作品には、少女から大人になる過程の心境の変化などがよく描かれていますね。そこは素晴らしいと思いました。でも、主人公がいつまでたっても自分のことを『私』じゃなく『荒野』と名前で呼ぶ…それが作中ちょっと嫌でした。大人よりも10代の子、あと男性よりも女性に読んでほしい本です。 | ||||
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もう少し鎌倉という雰囲気をだして貰いたかった。あと物語性がもう少しないと500ページを読むのが退屈なのでは?ページからして太宰の短編、女生徒の5倍以上を要望してしまうのはやっぱり欲張りかな??? | ||||
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もともと、富士見文庫で若者向けのラノベ作品として書かれていた「荒野の恋」シリーズをまとめて、最終章を付け加えたもの。中学生の少女、荒野が奔放な作家の父を囲む女性たちに翻弄されながら、少しずつ大人の女にかわっていく思春期の様子が丁寧に描かれている.直木賞作家ということでハードカバーの仰々しい体裁になっているが、最近の作風と異なり、内容は青春小説そのままだ。ラノベの頃のイラスト入りの方が、イメージしやすく好きだが、一般向けにはこの方が売れるのかもしれない。誰にでも勧められる素敵な作品だ. | ||||
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「荒野の恋」(三部作)の第2部。しかし、第一部と第二部はファミ通文庫から出たものの、第三部はしばらく書かれず、2008年になって文藝春秋から、第一部〜第三部合冊の単行本が出版されることに。こういう出し方はちょっと…。 本書では、第1部からすると、ちょっと意外な展開を見せる。主人公に新たな恋が芽生えるのだ。こういうマイナス方向へ予想を裏切る展開は作者ならでは。 ただ、全体としては第1部にくらべてトーンダウンといった感じ。第3部を書く気をなくすのも分かるように思った。 | ||||
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