青年のための読書クラブ
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タカハシマコの漫画版を読んでから手に取りましたが、原作も大変面白く大満足でした。 漫画版を読んでから原作を読むと、アザミがカッコいい事に気づきます。 思えば小説と言うのはアザミが望む「美男も醜男も無い世界」なのですね。純粋に精神性でもってキャラの魅力が決まる為アザミの孤独な文学青年の如き精神性が映えます。 実際、アザミの喋り方や考え方は昔の純文学に出てくる青年のようです。これは彼女の精神性を理解した後輩の蕾が心酔するのも分かりますね。拗らせた文学青年って感じで、これは好きな人にはたまらないタイプですよ。 所で蕾って巨乳だったんですね。「並外れて大きな乳房」という表現にびっくりしました。 漫画版では全然そう見えませんでした。巨乳の描けない漫画家さんなので仕方ありませんが。 第一章の烏丸紅子の事件は「しーね。」の大合唱がインパクトがあったので漫画版の方が好きですが、聖マリアナ消失事件は小説の方が読みやすいと思いました。 あとがきを読んで初めて知りましたが、どうやらこの作品は著者がガルシア・マルケスの百年の孤独に影響を受けて描いたようです。 ノーベル文学賞作家の作品でありながら分かりやすくめっぽう面白い作品ですので読んで影響を受けたのも分かりますが、だったらもうちょっと色々エピソードを描いてほしかったなあと思います。5つじゃ物足りない。実際百年の孤独は物語の洪水ともいえるほど無数のエピソードに溢れてますのに。 勿論それだけ面白かったからこその感想です。 | ||||
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本作に登場する聖マリアナ学園に似た雰囲気の、ミッション系の女子校に通っております。 作者さまは女子校出身なのか?と思うほど、私立女子校特有の閉塞感や退廃感を忠実に描写できていると思います。 同性しかいない環境に閉じ込められた思春期の少女が、同じ環境で過ごす中性的な同性に惹かれて疑似恋愛を楽しむことについてもまた然り。 本作の面白いところは、メインとなって登場するのが学園においてはぐれ者的存在の読書クラブ員だということです。 学校社会に馴染めずやや浮いた学生たちが、閉鎖的な環境のなかはぐれ者としての生き方を見出していく過程も必見です。 100年もの間、バブル経済や少子化の影響を受けつつも、お嬢様女子校という空間の本質は変わらずに淡々と時が流れていくというストーリーを全て読み終えた後は思わずため息が出そうな気分になりました。 女子校出身者のかたはは勿論ですが、共学出身のかた、男性にもぜひ読んでほしいと感じる作品です。 | ||||
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大変楽しく読めました。 矛盾しているけれど、幻想的な雰囲気ながら現実感も十分です。幻想的というのは、私の知らない上流階級の乙女たちや一部分パリいう舞台が登場するからかもしれません。 人の輪の中心にいられない、どちらかというと少数派の少女たちや、フランス人でひと癖ある二人の兄妹の内面を丁寧に描いています。学園ものとしての面白さもあります。長い年月の流れをうまく使って、スケールの大きさもあります。 | ||||
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さすが桜庭一樹といったところ。話の展開がうまく、引き込まれる。 作者の作品の中でもお気に入りの一つだ。 | ||||
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図書館でこの本に出会い、完全に心を奪われました。 桜庭先生の言い回しも物語構成もやはり外さない。 桜庭先生にしてはグロテスクな内容がないと思います。 青春物特有の悲しみ、苦しみの描写はありますが、 そのすべてが生生しく活き活きしています。 | ||||
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