GOSICK VI -ゴシック・仮面舞踏会の夜-
- GOSICKシリーズ (12)
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今は手に入りづらい商品なので、嬉しさで一杯です。それにとても綺麗で嬉しさ倍増でした!有難うございました! | ||||
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危機一髪のピンチから辛くも逃げ出した主人公たちが乗り込んだ豪華特急列車で遭遇するサスペンス!…とまあ、読者としては思いたいところですね。ですからうんと絞って見せ場のひとつだろう列車暴走シーンについてのみ言及します。 はっきり言って作者の鉄道知識の無さを余すところ無く書き出してくれたため、少しでも鉄道について知る人が読んだなら、はらはらするどころか突っ込みどころ満載の単なる爆笑シーンでしかないところが悲しいです。 機関車のブレーキ弁が壊されたから列車が止まれない?側線に入らないと列車が転覆する?はてはポイントを切り替えるためにピストルで射撃してレバーを切り替える?いずれもありえない事ばかりですな。鉄道のフェールセーフシステムを知っていれば起こりえないことばかりですし、この程度の知識しかない機関士が運転していればまともな状態でも脱線するぞこの列車、ってな感じです。 直木賞作家の前作だから見逃してくれよ!という意見もあるかもですが、活字は後々まで残るものです。もうちょっと勉強してから書こうよ…というところが感想かな? | ||||
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6作目『GOSICK V ベルゼブブの頭蓋』の明確な続巻である今巻は、海に孤立した修道院から脱出した主人公ふたりが乗った列車の中で幕を開ける。 ひとつのコンパートメントに乗り合わせた面々が、その場限りの名前を名乗り、お互いに自己紹介をする。皆一様に何かを隠し、その演じる役名は… 自分の誕生日を探す黒髪の少女<孤児>、お忍び旅行中の温和な中年の婦人<公妃>、攫われた妹を探す貴族風の青年<木こり>、溺れ死んだ男の体を乗っ取ったという大男<死者>、そして、金髪の天才美少女ヴィクトリカこと<灰色狼>と、そのまぬけな崇拝者一弥の<家来>。 ―人間が咄嗟に吐く嘘には、本人の意思に反して、何かしらの真実が含まれる― <孤児>がうっかり落とした赤い箱。それを皮切りに、それぞれの思いを乗せて列車オールド・マスカレード号は、夜を走り抜ける… さて、今巻ばかりは何故こんな構成にしたのか、理解に苦しむ。事件が起きるまでを第一部とし、容疑者3人の証言と、犯人が己の証言を回想する第二部、エピローグで締め、という形式になっているのだが、この最後の回想がまずい。 3人の証言で本人・周囲の描写を一切排して、語りだけで読まされたあと、犯人が確定。その犯人が自分の証言を回想する形で、つまり証言と全く同じ文章のところどころに「心の中の声」を入れ込んだ文章を、読者は再び読まされるのだ。 これは、例えば漫画であれば「絵ではなく台詞だけで説明する」という最低のパターン。 そして、既刊でも度々書いたが、簡単な単語をひらがなで書く―所謂「ひらく」語句が多過ぎ。「うつくしい」等は、その語句の持つ意味を強めたい故であろうが、この作品にはこの言葉が余りにも多用されるため、言葉の印象自体が薄まってしまう。 p180〜などは、「かんじんの」「おもしろかった」「ほんものの」「おそるべき」「ちいさく」「ちくしょう」「だいじょうぶ」「ぜったいに」「おどろくほど」「いっぱい」…キリがない。 冒頭から暗喩比喩を駆使した、この作者らしい装飾の多い文章に何とも不釣り合い。 また、p186「無事に帰ってはこまい」…こまい? 帰ってはきまい、では?どちらにしろ「来まい」にしておけば良かったのではないか? そして毒殺のトリックは、被害者が苦しみ出した時点の伏線で早々と見抜ける程度であるのに、長々と引っ張り過ぎ。登場人物の正体も、同じ。とにかく簡単過ぎる。ヒントが多過ぎる。 そんなこんなで唯一良かった点は、主人公ふたりのお互いへの気持ちがランクアップしたところ。名付けようのない感情から、はっきり愛情へと変わり、かけがえのない存在として意識する。そこに出てくる「正しい弱さ」という表現が、作者が年若い読者に一番伝えたい言葉ではないかと思う。 | ||||
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ミステリーに本来はうるさい私ですが、萌えを抜きにしてもそれなりのものです。見せ場は、暴走した蒸気機関車を拳銃の最後の弾丸で、転轍機を作動させて停止させるというシーンでしょうか。殺人の動機というのが、結局、このシリーズの底流に流れている、第1巻では兎であったものなので、WW1とWW2の狭間の息継ぎのような期間内というGOSICKシリーズそのものに漂う世界観に符合し、決して破綻させないという作者の力を味わえるあたりで、もしかしたら、もっと大きな賞を取る可能性があるかもしれないと感じる事もできました。それから、挿し絵が素晴らしい。これがなかったならば、萌えにはあまり関係がない文章なのですから!ドイツ語版にも「メルヘンマンガの女性画家」だと、代表作のタイトルと共に書いてあります。“メルヘン”という単語の誕生した土地でですよ!言うことなし!最高評価です。 | ||||
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ミステリーに本来はうるさい私ですが、萌えを抜きにしてもそれなりのものです。 見せ場は、暴走した蒸気機関車を拳銃の最後の弾丸で、転轍機を作動させて停止させるというシーンでしょうか。 殺人の動機というのが、結局、このシリーズの底流に流れている、第1巻では兎であったものなので、 WW1とWW2の狭間の息継ぎのような期間内というGOSICKシリーズそのものに漂う世界観に符合し、決して破綻させないという作者の力を味わえるあたりで、 もしかしたら、もっと大きな賞を取る可能性があるかもしれないと感じる事もできました。 それから、挿し絵が素晴らしい。 これがなかったならば、萌えにはあまり関係がない文章なのですから! ドイツ語版にも「メルヘンマンガの女性画家」だと、代表作のタイトルと共に書いてあります。 “メルヘン”という単語の誕生した土地でですよ! 言うことなし!最高評価です。 | ||||
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