ファミリーポートレイト
- 家族小説 (42)
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本当に大好きです。知らない人にはわからない。 | ||||
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私の男(溶け合った親子関係)+赤朽葉家の伝説(とくに第2部)=この小説。 | ||||
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ここ数年の読書でいちばんよい、大傑作にめぐりあった。物語に捕まえられてなすすべもなく遠くまで連れていかれた。読み進むにつれて書き手の熱量と集中をひしひしと感じ、読み手としてそれに巻きこまれ、どんどん没入していった。作中で語られる読書についての思いやその昏さは共感できることばかり。詩情にも溢れていた。主人公の生きていく姿から目がはなせなくなり、まるで渦に巻き込まれたようで、久しぶりに読書に時をわすれ、残りページの少なさに辛い思いをし、読後はしばし呆然として、うつつに帰ってこられなかった。ひさしぶりに味わった強烈な読書体験。こういうことがあるので、まだまだ生きていたいと思えるのだ。 | ||||
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桜庭一樹さんの本です。 前半は、親子で逃避行をしていて、その子供目線から語られます。 マコは親で、コマコは子供、マコはすごい美人で、どうやら人を殺して逃げているらしい。 コマコはマコとは似ていないが、お母さん大好き。 お母さんは逃避行中なので、ろくな商売にありつけず、水商売だのなんだので、男を連れ込んだりしているわけです。 読んでて、「あー、虐待ネタかぁ、きっついなぁ」なんて思っていたのですが、そういう流れにはちょこっとしかいきません。 というのも、とにかく逃げまくっている=場面展開が多いので、そういう暇がないというか。 あ、といっても、途中からマコがコマコを殴るようになります。 こういう「逃避行篇」が前編で、中編ではマコが死に、コマコが父に引き取られて、高校生になるという話。 ただ、その高校が24時間営業みたいな雑な展開で、家に帰らないコマコは高校に住んでいたりします。 やがて、後編になると、コマコが小説家になります。小説家として才能を開花するものの、途中逃亡。しかし連れ戻され、小説を書き続ける…。 前半からの後半の展開とか、めくるめくというか、「おいおい」という感じですよ。 おもしろい展開ですよね。予想がつかん。 ただ、意地悪な言い方をすると、現実味はないというか、そこが雑なんですね。 リアリティは皆無です。ここが弱いのかな、とは思いますが、ただ、とりあえず物語はぐいぐいと進んでいくし、その筆力の強さが、その弱点を消しています。 ですから、読者は、そのリアリティの弱さは気にしない人は気にしないでしょう。 とりあえず、物語に溺れたい人は、この本を読んでみることをおすすめします。 | ||||
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桜庭一樹を読破中。初期の鮮烈なイメージを期待して裏切られ続けたが、やっと桜庭らしい作品に出会えた。 五歳のコマコは、二十五歳の美しい母親マコに連れられて逃亡の旅に出る。 マコは売れない無名女優だったから、人目を引く容姿の持ち主だ。 コマコはそんな母を敬愛している。 生傷が絶えないほどDVを受けているが、嬉々として服従する。 世をはばかる逃避行なので、世間に認知されない裏街道を渡り歩く。 老人のコミュニティ、寂れた漁村の色町、養豚場の街、場末の安アパート、そして貴族(実態は単なる成金)の庭園で飼われるモブキャラ。 後ろ暗く心を病んだような人々と母娘の関りは、危うく生臭い。 泥絵の具で描かれた因果物の看板さながらだ。 九年が過ぎるうちに、コマコの成長と相反してマコの美貌は衰えていく。 当然のことだが、切ない。 第二部は十四歳のコマコが母と離別して定住するところから始まる。 放浪中のコマコは、読書が唯一の楽しみだった。 文壇バーで客に即興の「お話」を聞かせるようになる。 様々な人と出会い、小説を書いたりする。 第一部ほどの異様な緊迫感はないが、作者の自伝的要素が入っているようで、味わい深い。 放浪篇と話中話が気に入ったので、最高点を差し上げる。 | ||||
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