ほんとうの花を見せにきた
- 吸血鬼 (64)
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中国渡来の吸血鬼バンブーの話だ。年代記になっている。 年を経たキャラクターが別の話に登場する構造は、それなりに盛り上がる。 まあでも、これは完全なラノベ風ファンタジーだな。 バンブーは従来の吸血鬼キャラと同じような設定で、オリジナルの個性が無い。 残酷なだけで、カタルシスに乏しく後味が悪い。退屈ではない。そこそこ面白くはあった。 | ||||
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冒頭からしばらくは、これは萩尾望都のポーの一族(特に、「リデル・森の中」)を参考にしてるのかな?そこからイメージを広げたのかな、という思いが拭えませんでした。 幼少期はなかなか面白かったのですが、青年期から老年期にかけての「男性として生きる」部分のストーリーがリアリティーに欠けていて、精神面での成長も感じられず、まるで文字起こししただけの少女マンガを読んでいるようでした。主人公が「僕」とか男であることを強調しつつ全く男らしい考え方や行動を取らないし、何十年も放っておいたフィルムをすぐに映写機で見られるとか、海辺の家がそのまま残っているとか、ちょっと安易すぎるディテールが多かった…。マンガみたいな話でも、文字であるからにはもっとリアリティーの高いディテールの肉付けが必要だと思います。もっと子どもの頃だったら素直に楽しめたかも。 一番長い、最初の一話だけで離脱しました。 | ||||
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三つの中編からなります。金原瑞人氏によれば「王道のファンタジー」。緊密な構成で、チャラチャラしない描写の果てに僅かなロマンを残していきます。 「ちいさな焦げた顔」:家族を全員殺し屋に殺された人間の子ども、梗(きょう)は危ないところをムスタァに助けられます。ムスタァと同居している洋治の二人は吸血鬼。人のような体、思考をしながらも、元々中国奥地に居た竹の妖怪で動物の血をすすって生きている食肉植物の竹族(通称バンブー)。その一部が日本に移住し、コミュニティーを作っています。日光を嫌って夜に活動し、昼間は寝ている彼らは、竹族の教えに反して梗を助け、こっそり育てます。梗がはぐれバンブーの茉莉花と出会ったことで、裏切りの渦巻く酷い人間社会と過酷な竹族のコミュニティーのはざまにいるムスタァ、洋治、梗の蜜月が終わっていきます。 「ほんとうの花を見せにきた」:前話の50年後くらいか。人間の女の子、桃とバンブーの茉莉花。茉莉花の過酷な過去も含め、反発しても許しでつながる絆の話。 「あなたが未来の国に行く」:バンブーがまだ中国奥地に居たころの話。何人かは第一話に繋がります。組織を守らんとする集団の圧力、集団間の衝突、摺りつぶされる個人、厳しい状況の中でも他の人から求められることの嬉しさ。生きること、殺されること、相手のために死ぬこと。前二話のテーマが更に際立ちます。 巻末の金原瑞人氏の解説は、桜庭一樹作品群の中での本書の位置づけを示してくれています。 | ||||
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「ちいさな焦げた顔」 生きているってどういうことなのか?人間は生きていてバンブーは死んでいるのか?そうではない。生きる定義や命の「火」のかけがえのなさを考えされられます。いつ他のバンブーに人間と生活していることがバレるかと冷や冷やしつつ読みました。 「ほんとうの花を見せにきた」 はぐれバンブー茉莉花は実は寂しがり屋でいい子なのだと思います。もっと恵まれた生活をしていたら幸福に暮らせたのではないかなと思います。最後はよかったですが。 「あなたが未来の国に行く」 やはり賢い人がトップに立つことの重要性を感じました。洋治が切ないなぁ。 読みやすくさくさく進みました。 | ||||
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なにがおもしろいのかさっぱり分からない。 中国政府や文化大革命について桜庭はもう少し研究した方が良いのではないか。 | ||||
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