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ほんとうの花を見せにきた
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ほんとうの花を見せにきたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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中国渡来の吸血鬼バンブーの話だ。年代記になっている。 年を経たキャラクターが別の話に登場する構造は、それなりに盛り上がる。 まあでも、これは完全なラノベ風ファンタジーだな。 バンブーは従来の吸血鬼キャラと同じような設定で、オリジナルの個性が無い。 残酷なだけで、カタルシスに乏しく後味が悪い。退屈ではない。そこそこ面白くはあった。 | ||||
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冒頭からしばらくは、これは萩尾望都のポーの一族(特に、「リデル・森の中」)を参考にしてるのかな?そこからイメージを広げたのかな、という思いが拭えませんでした。 幼少期はなかなか面白かったのですが、青年期から老年期にかけての「男性として生きる」部分のストーリーがリアリティーに欠けていて、精神面での成長も感じられず、まるで文字起こししただけの少女マンガを読んでいるようでした。主人公が「僕」とか男であることを強調しつつ全く男らしい考え方や行動を取らないし、何十年も放っておいたフィルムをすぐに映写機で見られるとか、海辺の家がそのまま残っているとか、ちょっと安易すぎるディテールが多かった…。マンガみたいな話でも、文字であるからにはもっとリアリティーの高いディテールの肉付けが必要だと思います。もっと子どもの頃だったら素直に楽しめたかも。 一番長い、最初の一話だけで離脱しました。 | ||||
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三つの中編からなります。金原瑞人氏によれば「王道のファンタジー」。緊密な構成で、チャラチャラしない描写の果てに僅かなロマンを残していきます。 「ちいさな焦げた顔」:家族を全員殺し屋に殺された人間の子ども、梗(きょう)は危ないところをムスタァに助けられます。ムスタァと同居している洋治の二人は吸血鬼。人のような体、思考をしながらも、元々中国奥地に居た竹の妖怪で動物の血をすすって生きている食肉植物の竹族(通称バンブー)。その一部が日本に移住し、コミュニティーを作っています。日光を嫌って夜に活動し、昼間は寝ている彼らは、竹族の教えに反して梗を助け、こっそり育てます。梗がはぐれバンブーの茉莉花と出会ったことで、裏切りの渦巻く酷い人間社会と過酷な竹族のコミュニティーのはざまにいるムスタァ、洋治、梗の蜜月が終わっていきます。 「ほんとうの花を見せにきた」:前話の50年後くらいか。人間の女の子、桃とバンブーの茉莉花。茉莉花の過酷な過去も含め、反発しても許しでつながる絆の話。 「あなたが未来の国に行く」:バンブーがまだ中国奥地に居たころの話。何人かは第一話に繋がります。組織を守らんとする集団の圧力、集団間の衝突、摺りつぶされる個人、厳しい状況の中でも他の人から求められることの嬉しさ。生きること、殺されること、相手のために死ぬこと。前二話のテーマが更に際立ちます。 巻末の金原瑞人氏の解説は、桜庭一樹作品群の中での本書の位置づけを示してくれています。 | ||||
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「ちいさな焦げた顔」 生きているってどういうことなのか?人間は生きていてバンブーは死んでいるのか?そうではない。生きる定義や命の「火」のかけがえのなさを考えされられます。いつ他のバンブーに人間と生活していることがバレるかと冷や冷やしつつ読みました。 「ほんとうの花を見せにきた」 はぐれバンブー茉莉花は実は寂しがり屋でいい子なのだと思います。もっと恵まれた生活をしていたら幸福に暮らせたのではないかなと思います。最後はよかったですが。 「あなたが未来の国に行く」 やはり賢い人がトップに立つことの重要性を感じました。洋治が切ないなぁ。 読みやすくさくさく進みました。 | ||||
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なにがおもしろいのかさっぱり分からない。 中国政府や文化大革命について桜庭はもう少し研究した方が良いのではないか。 | ||||
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中国の竹のから生まれた吸血鬼バンブー。中国から渡日してきたバンブーたち、日本人からバンブーになった者たちの生涯。 日本に住む優しいムスタァと洋治に育てられる少年。 「人間は火だ」と蝋燭の火に例えながら、辛い事が合っても生き続ける。 半分ほど読んだところで号泣。ファンタジーでありながら胸を突く思いでした。 傷口から感染すると人間もバンブーになったり、吸血鬼のバンブーたちにも戒律があってアナーキストもいる辺りは、昔読んだダレンシャンの物語を思い出した。 | ||||
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人の心がどんな風か、人でなしのお化けが教えてくれる本である。 バンブーは中国から来た竹のお化けだ。その体は冷たく、人間の血を吸って夜闇に紛れ生きている。ただし、心だけが人間と全く同じつくりをしている。 物語は、瀕死の少年をバンブーのムスタァと洋治が助け出し、親代わりになるところから始まる。人と暮すのはバンブーの禁忌だ。発覚すれば死刑になる。しかし二人は瀕死の少年を可哀想に思って救い、慈しみ育て、誰よりもその成長を喜び、時に反抗されて苛立つ。彼らがなぜそうするのか私たちはよく知っている。人の親が子を思うように、二人のバンブーも少年を愛しているのだ。バンブーは人ではない。しかし私たちは、ムスタァと洋治に人肌の温もりを感じ取る。大切な人と別れるとき彼らが流す涙に、自分たちと同じ生ぬるい温度を想像せずにはいられない。人の心がどんなに愛おしいものか教えられるのだ。 | ||||
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「心優しき2人のバンブー」にこの本の中で出会えたことに感謝しています。 桜庭さんに感謝です。 命をかけて子供を守り愛するバンブー。 目に浮かぶ彼らの優しい笑顔と、「梗ちゃん」と呼ぶ優しい声。 ファンタジーだけれど、今更だけれど、 生きていることの喜びや今を生きることの大切さ儚さ、人を愛する優しさを、 生きていないお化けから改めて言い聞かされた気がします。 いつでも読めるように傍に置いておくつもり。 本を開けば大好きな心優しき2人のバンブーにいつでも会えるから大切にします。 作者様、出来ることなら梗ちゃんに出会う前の2人のバンブーの生きてきた様も読んでみたいです。 無理を承知でお願いしてみました。 是非多くの方に読んで頂きたいお勧めの本です。 | ||||
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やっぱり桜庭一樹さんの作品の世界は綺麗!本当いい!この作品を読んでる間ほとんどずっと泣いてました!感動しました。 | ||||
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人間とバンブー族という架空の次元・時空の世界の友情etc.のお話。 無茶苦茶つまらなかったです。 ファンタジーの世界が好きじゃないとダメかもしれません。 ファンタジーのいかにも架空の世界ですよ、という決まり事を超えて惹きつけるものがないので、薄っぺらい感じでつまらなかったです。 評価が高かったので読んだのですが、残念でした。 | ||||
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母親に勧められて読み始めた本ですが、冒頭から気になる始まり方で読み進めたらとても心にしみるお話でした。 終盤で涙が止まらなくなるほどでした。 | ||||
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お気に入りの桜庭一樹さんの作品の中でも、トップに来るくらい大好きな作品です。 まず、最初の「ちいさな焦げた顔」は絶品ですね。 彼女の作品には非日常が多く描かれますが、この作品は植物のヴァンパイア・バンブーという、ありえない世界がベースですので、その世界観に浸れない方には不向きな作品かもしれません。 両親を殺されてバンブーであるムスタァと洋司の二人に育てられた梗ちゃんの物語です。 短い生を生きる人間と100年以上変わらないバンブ-たちはどちらが幸せなのでしょうか? バンブーは年を取らない代わりに、、心に「火」を持たない、それが悲しくて、「火」を持つ人間である梗ちゃんをいとおしく育てるのです。 彼らの優しさと悲しさは読み行くうちに心を打ちます。 ラストあたりはずっと泣きながら読んでしまいました。 他の2編もバンブーたちのお話で、どれも悲しくはかなげです。 長い生を生きるのと、短いけれど変化のある、自分で生を紡いでいくことのできる人間とどちらが幸せなのでしょうか? 桜庭さん独特の語り口が今作には適していて、そこはかとない寂しさが文章から漂ってきます。 いつまでも浸っていたかった世界でした。 またバンブーたち、特に、ムスタァと洋司のお話が読めたら、と期待しています。 | ||||
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ファンタジーなのだけれど、滅びゆくものへの限りなく大きな愛に満ちていて、生きることについて考えさせてくれる素晴らしい本。 少々、話が合わない点もあるのだけれど、そんなこと、どうでもよく思えてきた。 できれば、洋治もムスタファも、茉莉花も、みんな消えてほしくなかった、 時間が限りある竹の妖怪の話、それも、人間の血が好物なんて言う吸血鬼?。 ありえないことだけれど、バンブーにいてほしいなあと思った。 桜庭さん、どうか、続編をお願いします。 | ||||
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あまり面白くなかった。少し残念です。 伏や砂糖菓子のような興奮がもっと欲しかった… | ||||
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久し振りに小説が読みたいなぁと思っているときにたまたまTVで作者様の特集をやっていてこの作品を知り、購入致しました。私としては満足できる作品でした。ただ少し内容が薄いきもしました。なので☆4です。 | ||||
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彼女の筆力を信じて読み始めましたが、私にはこのような小説は向きませんでした。 最後まで読もうと思ったのですが、文字に目が滑って頭に入りませんでした。 で、途中で止めました。年齢のせいでしょうか? ちなみに私には「ハリー・ポッター」も付いて行けませんでした。 やはり歳か・・・? | ||||
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最高だった 一日で読みきるぐらい夢中になった この本に出会えて良かった | ||||
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