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青年のための読書クラブ
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青年のための読書クラブの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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タカハシマコの漫画版を読んでから手に取りましたが、原作も大変面白く大満足でした。 漫画版を読んでから原作を読むと、アザミがカッコいい事に気づきます。 思えば小説と言うのはアザミが望む「美男も醜男も無い世界」なのですね。純粋に精神性でもってキャラの魅力が決まる為アザミの孤独な文学青年の如き精神性が映えます。 実際、アザミの喋り方や考え方は昔の純文学に出てくる青年のようです。これは彼女の精神性を理解した後輩の蕾が心酔するのも分かりますね。拗らせた文学青年って感じで、これは好きな人にはたまらないタイプですよ。 所で蕾って巨乳だったんですね。「並外れて大きな乳房」という表現にびっくりしました。 漫画版では全然そう見えませんでした。巨乳の描けない漫画家さんなので仕方ありませんが。 第一章の烏丸紅子の事件は「しーね。」の大合唱がインパクトがあったので漫画版の方が好きですが、聖マリアナ消失事件は小説の方が読みやすいと思いました。 あとがきを読んで初めて知りましたが、どうやらこの作品は著者がガルシア・マルケスの百年の孤独に影響を受けて描いたようです。 ノーベル文学賞作家の作品でありながら分かりやすくめっぽう面白い作品ですので読んで影響を受けたのも分かりますが、だったらもうちょっと色々エピソードを描いてほしかったなあと思います。5つじゃ物足りない。実際百年の孤独は物語の洪水ともいえるほど無数のエピソードに溢れてますのに。 勿論それだけ面白かったからこその感想です。 | ||||
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本作に登場する聖マリアナ学園に似た雰囲気の、ミッション系の女子校に通っております。 作者さまは女子校出身なのか?と思うほど、私立女子校特有の閉塞感や退廃感を忠実に描写できていると思います。 同性しかいない環境に閉じ込められた思春期の少女が、同じ環境で過ごす中性的な同性に惹かれて疑似恋愛を楽しむことについてもまた然り。 本作の面白いところは、メインとなって登場するのが学園においてはぐれ者的存在の読書クラブ員だということです。 学校社会に馴染めずやや浮いた学生たちが、閉鎖的な環境のなかはぐれ者としての生き方を見出していく過程も必見です。 100年もの間、バブル経済や少子化の影響を受けつつも、お嬢様女子校という空間の本質は変わらずに淡々と時が流れていくというストーリーを全て読み終えた後は思わずため息が出そうな気分になりました。 女子校出身者のかたはは勿論ですが、共学出身のかた、男性にもぜひ読んでほしいと感じる作品です。 | ||||
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大変楽しく読めました。 矛盾しているけれど、幻想的な雰囲気ながら現実感も十分です。幻想的というのは、私の知らない上流階級の乙女たちや一部分パリいう舞台が登場するからかもしれません。 人の輪の中心にいられない、どちらかというと少数派の少女たちや、フランス人でひと癖ある二人の兄妹の内面を丁寧に描いています。学園ものとしての面白さもあります。長い年月の流れをうまく使って、スケールの大きさもあります。 | ||||
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さすが桜庭一樹といったところ。話の展開がうまく、引き込まれる。 作者の作品の中でもお気に入りの一つだ。 | ||||
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図書館でこの本に出会い、完全に心を奪われました。 桜庭先生の言い回しも物語構成もやはり外さない。 桜庭先生にしてはグロテスクな内容がないと思います。 青春物特有の悲しみ、苦しみの描写はありますが、 そのすべてが生生しく活き活きしています。 | ||||
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2007年に出た単行本の文庫化。 とある名門女子校に存在する「読書クラブ」の誕生から崩壊までを、5本の短編で描いた作品集である。 けっして美しくはなく、清純でもなく、従順でもない少女たちの物語となっており、一般にイメージされるような「名門女子校」のイメージからは程遠い。しかし、そんな少女たちの屈折や暗さと意地が、読んでいてとても魅力的だった。 また、各篇が有名作品のパロディになっているのも楽しい。 | ||||
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学園の正史には決して残ることのない裏の珍事件を 代々続いている読書クラブ誌に綴られるという形で語られる連作短編です。 桜庭一樹が描く独特の世界観溢れるお嬢様学校の雰囲気が自分にはどうも好きになれませんでした。 ただ、好きな人には堪らないものとなっていると思います。 ひとつひとつのお話をみても、つまらないわけじゃないですが、魅力的なお話が少ないように思えました。 それでも、長い歴史に幕を閉じる切ない幕引きは良かったです。 桜庭一樹入門にはおすすめしません。 | ||||
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綺麗な状態でした マンガ版と最初間違われたことがアレでしたが本自体はとてもキレイな状態で包装も綺麗です。 | ||||
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変わるもの、変わらないもの、変えたくないけど変わっていくもの。 流行に付いていける人、付いていけない人、 付いていくのに必死な人、付いていけないからそもそもそんな努力しない人、 敢えて付いていかない人・・・ いろんな人がいるけれど、 変わらないもの、周囲は変化していっているけどその中でも何かを守ろう・残そう、としていく。 私はそんな人に好感を抱くし、そうありたいなと思う。 そういう人達が一定数存在し続けていることによって残されてきたものがあり、 そういうものに触れると、なんだかすごく感慨深い思いを与えて貰える。 それってすごいことだと思うから。 だけどそれってすごくエネルギーがいることで 途中でいつの間にか、そんな気持ちを忘れてしまっていたりする。 「あ〜尊いな〜」と思ってしまう、少女達の読書クラブを通した活動。 いいです。これもひとつの世界としていろんな人に読まれてほしい。 | ||||
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マリアナの両親の設定、父親が「助祭」という前提が、ありえません。妻帯しないカトリックの聖職者の娘であれば、まずそれこそがスキャンダル。そして、聖マリアナということで、列聖されているという前提も荒唐無稽。フィクションとしてつくったのではなく、単なるキリスト教の知識がないとしか思えない。ストーリーテラーである才能におぼれたかな。この前提を慎重にすれば、楽しめたので一つ☆にはしません。『私の男』のファンとしては、たいそう残念でした。 | ||||
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桜庭一樹さんの小説にしては明るい青春もの?です。人が死んだり、人を殺したり、うつになったりはしません。 お嬢さん学校を舞台にした短編集です。世間の常識からよくもわるくも隔離された名門校で起こる様々な事件。それをつたえていく学園の変わり者集団である「読書クラブ」の面々。というのが基本の流れ。舞台となる女子校は今時こんな学校ないだろう…とツッコミたくなる、いわゆる「マンガやアニメの中でしか見たことがないタイプの学校」で、通っている生徒もそれぞれ浮き世ばなれしています。 涼宮ハルヒが「日常のなかの非日常」を描いた作品ならこちらは全部が非日常。といってもおかしくないほど(私が経験した)高校生活とはかけ離れていました。 最初は自分の常識とあまりにかけ離れた世界人物に「うわあ」となりますが次第に慣れてくると、この世間のあかにそまらない少女たちだけのとざされた世界をみているのが楽しくなってくる。終いには「読書クラブに入りたい!」なんて思ってしまい、すっかり小説世界に取り込まれてしまう。そんな不思議な小説でした。 | ||||
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桜庭一樹さんの小説にしては明るい青春もの?です。人が死んだり、人を殺したり、うつになったりはしません。お嬢さん学校を舞台にした短編集です。世間の常識からよくもわるくも隔離された名門校で起こる様々な事件。それをつたえていく学園の変わり者集団である「読書クラブ」の面々。というのが基本の流れ。舞台となる女子校は今時こんな学校ないだろう…とツッコミたくなる、いわゆる「マンガやアニメの中でしか見たことがないタイプの学校」で、通っている生徒もそれぞれ浮き世ばなれしています。涼宮ハルヒが「日常のなかの非日常」を描いた作品ならこちらは全部が非日常。といってもおかしくないほど(私が経験した)高校生活とはかけ離れていました。最初は自分の常識とあまりにかけ離れた世界人物に「うわあ」となりますが次第に慣れてくると、この世間のあかにそまらない少女たちだけのとざされた世界をみているのが楽しくなってくる。終いには「読書クラブに入りたい!」なんて思ってしまい、すっかり小説世界に取り込まれてしまう。そんな不思議な小説でした。 | ||||
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面白かった。 『1999年の夏休み』『桜の園』といった過渡期の少女のキラキラが好きなら 間違いなくおすすめ。 もっとエピソードが読みたいです。 | ||||
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面白かった。 『1999年の夏休み』『桜の園』といった過渡期の少女のキラキラが好きなら 間違いなくおすすめ。 もっとエピソードが読みたいです。 | ||||
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桜庭一樹の小説は何冊か読んでいて、どれも面白い部類には入ると思う。 この作品も第一章から引きずりこまれるように読んでしまい、面白いといえるものではあった。 しかし、はっきりいってそれだけである。 独特の世界観を押しつけられただけのような気もした。 それに桜庭一樹の小説はどれも似通っていて、読んでいて憂鬱になるときがある。同じ人が書いている小説とは似るものであるとは分かっているが、似すぎではないだろうか。 これでは、この作品を読んで良かったとは思えない。 面白いが、読んでも読まなくてもいいような作品であったのが残念である。 | ||||
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桜庭一樹の小説は何冊か読んでいて、どれも面白い部類には入ると思う。この作品も第一章から引きずりこまれるように読んでしまい、面白いといえるものではあった。しかし、はっきりいってそれだけである。独特の世界観を押しつけられただけのような気もした。それに桜庭一樹の小説はどれも似通っていて、読んでいて憂鬱になるときがある。同じ人が書いている小説とは似るものであるとは分かっているが、似すぎではないだろうか。これでは、この作品を読んで良かったとは思えない。面白いが、読んでも読まなくてもいいような作品であったのが残念である。 | ||||
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まず読んで真っ先に感じたのは 舞台が閉鎖的環境(キリスト教系の女子校)のため 文章が特有の雰囲気を放っていることです。 でも、それでいて読みにくいということは決してありませんでした。 そんな閉鎖的環境の中の さらに謎に包まれたクラブ「読書クラブ」 ここではさまざまな事件が起こってきていたのです。 最初だけはちょっとさわり的なものがあるので 読みづらいかもしれませんが 本編に入ると面白さに気づくはずです。 | ||||
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まず読んで真っ先に感じたのは 舞台が閉鎖的環境(キリスト教系の女子校)のため 文章が特有の雰囲気を放っていることです。 でも、それでいて読みにくいということは決してありませんでした。 そんな閉鎖的環境の中の さらに謎に包まれたクラブ「読書クラブ」 ここではさまざまな事件が起こってきていたのです。 最初だけはちょっとさわり的なものがあるので 読みづらいかもしれませんが 本編に入ると面白さに気づくはずです。 | ||||
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と、いった内容でしょうか。少女だけの国である女子高の100年史であり、創立から共学校に移行し、女子高としての幕が下りる1年前までが描かれています。 ですが、ミッションスクールの大多数たる女子高生たちは、大衆=民衆として描かれているのみで、中心になっているのは、読書クラブの面々です。読書クラブ員は、マイノリティ集団かつ、女子の集団の異端です。ですが、精神的貴族たる彼女らは、目立たないながらも、女子高の歴史を裏面で動かしています。 その異端である読書クラブの面々は、自分自身に疑問を持つ少女たちです。 他の民衆たる女子集団のように、自分自身をごく簡単に肯定し、疑ったりすることのない少女達と違って、読書クラブ員は、自分に疑問や、生き難さなどを感じている少女たちです。そうして、読書によって理論武装をするのですが、そんな自分達が、世間的には「可愛い女の子」ではないことを当人たちは知っているんですね。それで、自分たちをマイノリティと認識し、目立たないようにしている。そんな大人しい彼女達が、ある意味、学園の暗黒部分を背負っているのです。 積極的に、その「暗黒」を利用して、戦いにうって出たのは、妹尾アザミというヒロインただ一人。あとは、大人しく巻き込まれながら、マイノリティとして過ごしています。そして、最後の読書クラブ員は、たったの一人。そういう「暗黒」の衰亡が、そのまま女子高の終焉と重なります。 全体として、何とも不思議な味のある小説でした。 | ||||
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と、いった内容でしょうか。少女だけの国である女子高の100年史であり、創立から共学校に移行し、女子高としての幕が下りる1年前までが描かれています。 ですが、ミッションスクールの大多数たる女子高生たちは、大衆=民衆として描かれているのみで、中心になっているのは、読書クラブの面々です。読書クラブ員は、マイノリティ集団かつ、女子の集団の異端です。ですが、精神的貴族たる彼女らは、目立たないながらも、女子高の歴史を裏面で動かしています。 その異端である読書クラブの面々は、自分自身に疑問を持つ少女たちです。 他の民衆たる女子集団のように、自分自身をごく簡単に肯定し、疑ったりすることのない少女達と違って、読書クラブ員は、自分に疑問や、生き難さなどを感じている少女たちです。そうして、読書によって理論武装をするのですが、そんな自分達が、世間的には「可愛い女の子」ではないことを当人たちは知っているんですね。それで、自分たちをマイノリティと認識し、目立たないようにしている。そんな大人しい彼女達が、ある意味、学園の暗黒部分を背負っているのです。 積極的に、その「暗黒」を利用して、戦いにうって出たのは、妹尾アザミというヒロインただ一人。あとは、大人しく巻き込まれながら、マイノリティとして過ごしています。そして、最後の読書クラブ員は、たったの一人。そういう「暗黒」の衰亡が、そのまま女子高の終焉と重なります。 全体として、何とも不思議な味のある小説でした。 | ||||
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