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荒野
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【この小説が収録されている参考書籍】
荒野の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 21~40 2/3ページ
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「荒野の恋」(三部作)の第一部。しかし、第一部と第二部はファミ通文庫から出たものの、第三部はしばらく書かれず、2008年になって文藝春秋から、第一部〜第三部合冊の単行本が出版されることに。こういう出し方はちょっと…。 本書だけ取ってみれば、悪い本ではない。気さくな姉さん家政婦とか、初恋の男の子が同居することになるとか、ひとつひとつの要素は恥ずかしいくらい定型的だが、それをマイナス方向の情緒で包み込んでいるところが面白い。緊迫感というか、リリカルな雰囲気があって、こういうのは他の作家にはあまりない。読書体験として貴重なものになっている。 | ||||
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小説家でモテル父とか、始業式の電車で助けてくれた男の子がカッコよくてしかも義兄弟になるとか、サッパリした家政婦さんのざっくりした料理がウマイとか、美人の女友達に告白されるとか…。 そしてベタな名前&容姿設定の主人公は特段の努力もなくやたら周りから愛され、好かれ…。 どこもかしこも設定が少女マンガディティール満載で、本当に全編そんな本なのか分からず最後まで読んだけど、やっぱり最後まで少女マンガだった。受賞後の作品がこれ、というのはすごい冒険だと思う。 ひとつひとつのエピソード、セリフ、ディティールがどれも過去に存在してきた作品、マンガの寄せ集めのよう。 それがこの作者のコアファンの望んでいるものであり、作者&編集者のサービス精神、編集能力の高さ、構成力ともいえるだろうケド。 中学生の同世代くらいの女の子に読んでほしい。 | ||||
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「私の男」とも「赤朽葉の伝説」とも違うかんじ。でも、この中では「荒野」の作風がいちばん好きです。 マンガっぽいけど、女子的感性でキュンとしちゃいます。 でも、「私の男」で直木賞を受賞して次にこうくるとは・・・なんだかいまだにつかめない作家さんです。 荒野はいたって平凡な女の子なんだけど、父親は恋多き人気恋愛作家、 二人の親友はどちらもモテモテで注目を浴びる目立つ子なので、どうしても荒野も注目されることが多い。 荒野なんて名前だけど、名前の第一印象からくるイメージとはまったく性格の違う子。 家族、友情、恋・・・誰にでもあった懐かしくも瑞々しい時期に、 もう子供じゃない、この世のすべてをしっかりと見てやるんだと決意して、 眼鏡をコンタクトレンズに買えるエピソードはすがすがしく素敵でした。 この小説に出てくる女性の中で荒野はいちばん幼かった。 でも、この瞬間、彼女は確実に大人の階段をのぼったんだろうなぁ。 軽い青春モノに思えるけど、女の女たる部分はするどく描かれてる。 女の私でもちょっとドキッとするようなセリフも多く、少女と大人に近づく過程を丁寧に描いている作品だと思いました。 | ||||
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読んでよかった! 本当によかった! 自分の学生時代と重ね合わせ、また比較しながら、時に頷き時にハラハラ、そしてホロリとしました。●以下、ネタバレ注意●私が読んだ桜庭先生の本は、主人公が悲惨な目に合うことが多く、最後の数ページを別な意味でハラハラして読みました。「荒野」がオトナになるための「通過儀礼」に、「義母との別離」をあてがうのは悲しいな…と思ったら、最後の最後に「おかえりっ」あぁよかった!安堵と共に読後の清涼感が押し寄せてきました。 | ||||
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私はこの本、大好きです。読み終わっても、心地よい余韻が残ってます。 クラスメートの中でも幼さの残る荒野と初恋の相手とのゆっくり進む気持ち。 なかなか進展しないながらも、少年・少女ならではのドキドキ。 あー、自分も中学生にもどってもう一度初恋したい!と思いました。 さわやかな、かわいいお話です。 | ||||
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高校生以下が対象の作品。 小学生に読ませるのなら有益。 ラノベというか、少女漫画の世界。 岩館真理子 +沖倉利津子 +くらもちふさこ +多田かおる +榛野なな恵 /50 って感じ?(割る5じゃないのかw) 直木賞受賞後第一作という宣伝文句に惹かれ これが桜庭一樹 初体験だったおっさんは、 「なんじゃこりゃあ!」と呆然とするでしょうな。 桜庭一樹 は全部読むつもりだったが、 おっさんにはラノベティストはキツイです。 良い女性、良い人間、良い社会人を目指す為の教科書として、 10代の少女が読むのならお勧めだが、 ジェンダー観がちと古いんじゃない? レズの脇役の少女をもっと掘り下げて欲しかったw | ||||
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「私の男」に見られた迫力や、構成の丁寧さを期待して読んでしまったので「期待はずれ」という感想になってしまいました。 決して雑ではないのですが、単調で、同じことを繰り返しているので飽きがきます。この手の作品ならば、もう少しコンパクトにまとめられたのではないでしょうか? 私にとっては、本の価格と価値が比例していない残念な作品でした。 | ||||
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本の内容はほかの人にまかせるとして、 このやり方は酷いんじゃないんでしょうか・・・? 僕は1巻からこの小説を追ってきた者ですが、 1巻、2巻とファミ通文庫で出版したのに、いきなり1,2巻と纏めて3巻目にあたる本を出版するなんて。 しかも文庫と比べて高いし……。 なんか裏切られた気分ですよ。 そりゃ、1巻を買った頃と比べれば経済力もつきましたけどね。 僕はもう3巻は出ないものかと思っていました。 だって、それくらい待ちましたもの。 で、やっと出たと思ったら全巻抱き合わせで買えと。 どんだけ文学賞に出品したいのか知りませんが、 1巻から新装版で出すなりなんなりしてでも、文庫で3巻を出してほしかったですよ。 まあ、第3部は薄かったので、3巻を出すやる気もなかったことはうかがえますけどね。 こんな厭味の一つもこぼしたくなりますよ。 だって、挿絵もないんですよ。 僕はあの挿絵が大好きだったのに。 ライトノベル畑の住民としては、ホントに裏切られた気分なんですよ。 僕は第1巻を買って、奈々子さんが家を出て行ってしまうシーンで泣いてしまったんです。 優しい環境が壊されてしまう気がして、凄く悲しくて、本を読み進めることもできなくて1時間くらい泣いてました。 その頃の思い出が、なんだか裏切られたき気が、今しているんですよ。 あの思い出の一冊のライトノベルが、ほとんど無かったことにされて ライトノベルの匂いが一切しない装丁で、題名すら変えられて、こうして出版される。 それがなんだかもうね、悲しいんです。 僕はミギーさんの挿絵が印刷してある、こぢんまりとした文庫本の第3巻を読みたかったですよ。 | ||||
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思春期の少女の心の揺れを描くことにおいて、天才的だと今回も思いました。 直木賞受賞作は読んでいないので、期待通りの桜庭作品でした。 主人公の少女、山野内荒野の12歳から16歳までの物語です。 恋愛小説家の父、父を取り巻く大人たち(愛人を含む)、 中学の入学式への通学途中で出会った少年との縁、再婚とともに出来た家族、 共に歩む女友達、初恋のゆくえ、進路と将来。 女の子が女の人に、けれど時々女の子にもどって・・・ 荒野がどんな女性になるのか、25歳になった荒野に会ってみたいです。 第1部、第2部はファミ通文庫刊『荒野の恋』を加筆修正。 第3部は書下ろしです。 | ||||
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山野内荒野(やまのうちこうや)という、個性的な名前の少女が主人公のお話です。 出だしが、電車の中で助けてもらった男の子に一目惚れをするという、 少女マンガチックな内容で、子供向けかなと一瞬思ったのですが、 読み終わると分かります。 これは、”昔・少女だった人たち”向けのお話なんです。 小説家の父と、その再婚相手、家政婦などの強烈なキャラクター達に触れ、 普通の子であれば反発し苦悩するところで、 荒野はものの見事に全てをさらっと自然に受け入れ、 ペースを乱しません。 でもそれは決して無関心な訳ではなく、それぞれの事情を一人で理解し、 最後には自分の世界と静かに同化させていくのです。 そのスタンスがなんとも心地よく、彼女のペースに感心しきりでした。 わたしには荒野のこれから歩いて行くであろう道が、きらきら光って見えました。 更に、舞台となっている鎌倉という街が、この物語と見事にマッチして、 なんとも素敵なお話になっています。 桜庭作品はこれで5作目ですが、初めて共感できました。 直木賞受賞作の後に読んだ方には、肩すかしを食らった感があるかもしれませんが、 未読の方には、私はこちらの方がオススメです。 | ||||
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山野内荒野(やまのうちこうや)という、個性的な名前の少女が主人公のお話です。 出だしが、電車の中で助けてもらった男の子に一目惚れをするという、 少女マンガチックな内容で、子供向けかなと一瞬思ったのですが、 読み終わると分かります。 これは、”昔・少女だった人たち”向けのお話なんです。 小説家の父と、その再婚相手、家政婦などの強烈なキャラクター達に触れ、 普通の子であれば反発し苦悩するところで、 荒野はものの見事に全てをさらっと自然に受け入れ、 ペースを乱しません。 でもそれは決して無関心な訳ではなく、それぞれの事情を一人で理解し、 最後には自分の世界と静かに同化させていくのです。 そのスタンスがなんとも心地よく、彼女のペースに感心しきりでした。 わたしには荒野のこれから歩いて行くであろう道が、きらきら光って見えました。 更に、舞台となっている鎌倉という街が、この物語と見事にマッチして、 なんとも素敵なお話になっています。 桜庭作品はこれで5作目ですが、初めて共感できました。 直木賞受賞作の後に読んだ方には、肩すかしを食らった感があるかもしれませんが、 未読の方には、私はこちらの方がオススメです。 | ||||
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直木賞受賞後第一作の期待を見事に裏切って数年前に文庫で出版された少女小説に主人公のその後を2年分加えたというもの。これはこれで面白いというか、上手ですが、もう少し大人向けの書き下ろし題材で勝負して欲しかったです。著者の進化を体感したかったのですが。 「私の男」で作者を知って好きになった読者には耐えられないでしょうが、昔からの読者なら納得の作品でしょう。 次回書き下ろし作を期待しています。 | ||||
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荒野というのは、主人公の、思春期の少女の名前だ。 作家の父親を持つ、などの、少しだけ変わった境遇であるが、取り立てて、特異という程ではない家庭。 この家庭と、学校などで、この年代らしい独特な感性で、実際に眼鏡を通して、世の中を眺める。 「ハングリー・アート」という、人を突き動かす衝動について、考える下りは、面白い。 第一部では、ジャズや作家に対して、第三部では、さらに包括的に、この言葉の意味を問う。 三部構成の、この作品の、第三部のみが、書き下ろしらしい。 第三部では、文学賞授賞式、夏祭りの喧噪、義母の失踪などの下りが、少し幻想的に描かれる。 特に、夏祭りの喧噪の中での、主人公の孤独感の描写が独特で、特筆したい部分だ。 主人公は、眼鏡をコンタクトに変えた。 コンタクトを通して観る世の中は、よりクリアーだ。 この年代の主人公が、人生を、どんな風に眺めるのか? こんな観点での、見所は多い。 | ||||
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直木賞受賞後第一作ということで、注目を集めることは間違いないだろう。 しかし本作品はファミ通文庫に収められていた少年少女向け作品であり。 直木賞受賞作品の「私の男」とはまったく作風の違うものである。 「私の男」から桜庭一樹を手にした読者が、 同じ桜庭一樹の本ということで手に取ったとき、 戸惑いを覚えないだろうか。 同じ作者であるから、根底に流れるものは同一であろうとも、 その勝手の違いに読者が離れてはしまいか。 余計なお世話ながら、気になってしまう。 | ||||
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直木賞受賞後第一作ということで、注目を集めることは間違いないだろう。 しかし本作品はファミ通文庫に収められていた少年少女向け作品であり。 直木賞受賞作品の「私の男」とはまったく作風の違うものである。 「私の男」から桜庭一樹を手にした読者が、 同じ桜庭一樹の本ということで手に取ったとき、 戸惑いを覚えないだろうか。 同じ作者であるから、根底に流れるものは同一であろうとも、 その勝手の違いに読者が離れてはしまいか。 余計なお世話ながら、気になってしまう。 | ||||
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主人公は山野内荒野12歳、小説家の父親を持つ女の子、母親はいない。坂の上の築100年の、雨漏りのする大きな家。その家に住む親子と女達の物語であり、荒野が ピッカピカの中学一年生から、高校1年生の綺麗な「お姉さん」になるまでの4年間の物語である。 読 み始めてあっけにとられる。なんとも滑らかで、しっとりとした運びなのだろう。舞台は鎌倉である。京都と並ぶ古都の風情と古風な坂の上の屋敷の湿った匂 いがする。阿鼻叫喚の学校生活(笑)と、落ち着いた、それでいてどこか危うさが漂う家で の生活の対比が何とも鮮やか。 大まかに言えば、 心と体が日々恐ろしいほどに変わり続ける、思春期の少女たちの喜怒哀楽が描かれる。「赤朽葉家の伝説」で 描かれた家族の光景とは全く違うが、同じ坂の上の邸宅が舞台であり、最後には「家」が拠り所となって描かれる所は同じ。こちらは、父親が「恋愛」小説家で あり、そ の作家としての「業」に周囲が振り回されるというお話であり、主人公荒野の心と体の成長が様々なエピソードを通して繊細に描写される。 思 いがけず義理の兄妹となった荒野と悠也。2人のぎこちない、息の詰まるような触れあいの光景が微笑ましくも・・・美しい。少 女たちの、コロコロと転がる微笑みと、ほろ苦くも切ない恋が眩しい・・・。父親と女達のドロドロの情交に戸惑いながら、親子の情愛に安堵する・・・。 家族って、ゆっくり家族になっていけば良いのだというさりげないメッセージも・・・。 感覚的で、印象的な言葉がてんこ盛りで、飽きることなく、少女たちの表情を見つめる心地よさが味わえます。 | ||||
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作者、桜庭一樹氏は少女ものを書かせると天下一品だ。 友人や学校、家族に淡い恋。誰もが経験のあるような些細な日常。 これが作者の筆にかかると、とても儚くてピュアで甘やかな物語になってしまう。 12歳から18歳くらいまでの「子供」から「大人の女」になるまでのほんの僅かな一瞬の季節。 もっとも多感で繊細な時期である「少女」の季節。 桜庭一樹の「少女マジック」。 主人公の父親の女性遍歴は特異だけど、主人公自体は等身大の普通の少女。 だからつい、自分の過ぎた日々と重ね合わせて読んでしまう。 読んだ後はいつまでも余韻が続き、とても懐かしく優しい気持ちになれる。 何度も読み返したくなる作品。 | ||||
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中学生になったばかりの12歳(中学1年生)の荒野から、高校生までを鮮やかにしかしスッキリと書かれています。 思春期特有の、恋とは何なのか、異性に対する少しばかりの恐怖心、徒党を組む女子と男子の確執など… 恋愛小説家の父と暮らしていた荒野だが、12歳から家の状況が変化していきます。 「ハングリー・アート」と小説家を評す悠也との出会い。 愛人との関係を断ち切らない父との生活。 少しずつ女の子から女性に成長していく自分の体。 誰でも経験したことがあるような出来事も書かれていて、非常に読みやすかったです。 そういえば、この年齢はこんなことを考えていたな…とか思い出せる作品です。 直木賞の「私の男」とは打って変わって、初々しい女の子の恋です。 ベタ甘ではないけれど、心が温かくなるような話です。 | ||||
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桜庭一樹さんの直木賞受賞後の初作品です。*中学1年生の荒野は、接触障害で人に触られるのも触れるのも苦手だ。彼女の父は有名な恋愛小説家でどこか蜻蛉ようにはななげな存在でそして付き合う女性がコロコロ変わる。そんな一家にある環境の変化が起き…。そして荒野も女性として多感な時期を過ごして行くことに…。*個人的にがとっても好き内容でした。内容もそうだけれども桜庭さん前に増して文章の表現が良くなった気がします。*ピュアな女な子が、女としての立場そして性を意識する姿が、微笑ましく好感が持てます。*いつまでも気持ちの上では、子供のつもりでいるのだけれども。体の成長、そして周りの変化等、なんとなくそういう事に気持ちが追いつかないそんな姿が「そういう頃があったなぁ〜」ととても共感出来ます。 | ||||
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「赤朽葉家の伝説」でこの作者を知り、以降ジョブナイルを含め手に入る限りの作品を読んだ。 直木賞第一作の本書は大変期待して読み、読了後やや期待が大きすぎたことを反省した。 もちろん大変に面白く、のめりこんで最後まで一気に読めたのだが、 なんというか、おいしい御飯を食べたとき、焼き魚の小骨が引っ掛かってしまったような読後感を覚えた。 作者の食事は美味で、そう気にするほどの小骨だったわけではないのだが。 この作家はきっと非常に素直な心を持っているのだろう。 ご自分がわしわしと食べてきた素晴らしい作品の蓄積が、自らの作品に大きな影響を与えており、それを隠そうともしない。 本作は3章で成り立ち、その2章はジョブナイル時代に書かれたものだということ考えれば 無理もないのかもしれないが、私には吉野朔美作品を思わせる場面が多すぎて、 「あ、ここはあの作品のあのシーンで、この台詞はあの作品のあそこからきてるのだな」 と、どうしても連想せずにはいられなかった。 故にビジュアルが全部漫画として浮かんでしまい、自分で想像する自由を奪われたような気がした。 しかし以上のことを差し引いても、瑞々しい作品で非常に感銘を受けた。 「私の男」だけを読んで拒否反応をしめしてしまった方には、本書を是非読んで頂きたい。 | ||||
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