誰のための綾織



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初公開日(参考)2005年05月
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長編小説

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誰のための綾織 (ミステリー・リーグ)

2005年05月01日 誰のための綾織 (ミステリー・リーグ)

あの日、あの新潟の大地震の夜、私たちは拉致され、ある小さな島に監禁された。誘拐者たちは「おまえたちに、あの罪を認めさせるため」に連れてきたのだという。復讐だった。今にも私たちを殺してしまいそうな怒りだった。その夜、ひとりが木の枝で刺されて死んだ。しかし、私たちの誰も気づかずに、彼女を殺せたはずがないのだ。犯人はどうやって「そこ」に入ったのか。そして次のひとりが死んだ…。誰が生き残ったのか、そして誰が殺したのか。作中作に秘められた「愛」がすべての鍵。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

誰のための綾織の総合評価:5.85/10点レビュー 13件。Bランク


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(8pt)

禁じ手の妙

蛭(ヒル)女というなんとも陰鬱な雰囲気を感じさせる作中作のタイトル。
蛭女の書の中では孤島に閉じ込められた女子高生たちが殺人事件に巻き込まれていきます。

孤島の雰囲気と日本家屋が舞台の密室殺人。
現場の廊下に残された蛭の徘徊を思わせる濡れた足跡の存在など。

本格物の舞台設定とホラーの妖しさを足した
コテコテの舞台がとてもワクワクしました。

とはいえ、
ガチガチのミステリと言うわけではなく、
バカミスと言われても仕方がないニヤリと失笑するトリックが出てきたり、
嫌な気分になる陰鬱な心情を読ませるシーンなど、
色々な要素が絶妙なバランスで構成されている作品と言う印象でした。

作品全体を通して実現した大仕掛けがありますが、
これはこのアンバランスさで
禁じ手を、禁じ手と思わせない世界観を作り、
読者が許容できる不確かさの敷居を下げて実現されたのではないかと感じました。


事情がある本書ではありますが、
そのまま埋もれてしまうには勿体無い仕掛けと
魅力に溢れた作品だと思いました。


▼以下、ネタバレ感想

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egut
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No.12:
(1pt)

高額。

かつてひと騒動あり、回収・絶版となっている。 読んでみるとあまり面白いストーリーとも言えず、トリックが多用されているのはわかるが、読みずらく、興をそぐ感じであった。 そのうえこんなに高額になっているなら、超絶ミステリマニアだけが読んでおけばよいのであって、普通のマニアは読む必要はないだろう。 私が買ったのは、コンディション「可」3000円台のものだったと記憶している。 どうしても読みたいなら「可」で十分であり、価格は3000円台が限度であろう。 それ以上はお金の無駄である。
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4562038896
No.11:
(5pt)

非常に満足。おもしろかった。

盗作疑惑で絶版になった本作ですが、プロットそのものの流用ではなくセリフなどの直接引用が原因のようです。リサーチ時の資料の管理方法に手違いがあったのでしょうか。現在プレミア価格でしか本書を購入できませんが、本書を絶版のまま埋もれさせるのは非常にもったいないです。三原先生側とうまく折り合いをつけてもう一度再販されることを期待します。
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4562038896
No.10:
(4pt)

パクラレ側の作品は未読です。

8人中4人が評価1を付けるためのアカウントとは凄まじい……。
氏も厄介なファン層を敵に回しましたね。
なんて言うと僕も怒られそうですが。

あくまでニュートラル(?)な立場から言わせてもらえば内容自体は問題なく楽しめました。
惹句や粗筋ほど陰惨なものでなく、実際には誘拐グループと女子高生のハートウォーミングなお話です。
ただ、堕天使拷問刑が大好きで他の飛鳥部作品に手を出した身としては、同じネタにまたやられました。
あー、くやしい。
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No.9:
(5pt)

劇中作ものの意欲作

盗作が一部あるということで現在廃刊の飛鳥部氏の長編ミステリーである。
作者と同じ名前の作家が登場し、劇中作が挟まれる入れ子形式の叙述トリック系の凝った設定の作品となっている。
いわゆる意外な犯人のパターンを追求した作品であり、最後の一行ですべてが判明する構成。
現在は廃刊となっているのが惜しまれる力作である。
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No.8:
(4pt)

この作品には四つの作品が踏まえられている

この作品には、踏まえられている作品が4つある。
一つ目がアガサ・クリスティーの「アクロイド殺し」、これは、禁じ手の方法として。
二つ目は同じくアガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」、
孤島の舞台設定で繰り広げられる、罪の償いを強いられた殺人として。
三つ目は横溝正史「本陣殺人事件」、日本間の密室殺人として。
そして四つ目が、話題となった三原順「はみだしっ子」、主に主人公の心情として、である。
なぜか文脈横断のために四つ目だけが大きくとりあげられ話題となり、
上三つは全く気づかれずに無視され、挙句、絶版の憂き目を見た。
そして今、この作者は、出版界から葬り去られようとしている。
いうなれば、「読めない人」によって、「見える部分」だけがあげつらねられ、
不幸にも「罪」をかぶせられた作品である。
しかし稚拙ではあるにせよ、綿密に計画をねられ、整理され、
いくつかの作品を組み入れて作り上げられた作品であることは間違いない。
つまりあれは「作品技法」による「結果」の一つなのだ。
読者諸氏には今一度ネット上にあげられた考察を参考にして、作品を振り返っていだたきたい。
誰のための綾織 (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:誰のための綾織 (ミステリー・リーグ)より
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