眼中の悪魔
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著者の短編集である。 「眼中の悪魔」と「虚像淫楽」は、大学の医学出身である著者の知識を披露した佳作。 「厨子家の悪霊」は、二転三転する結末が少し冗長気味。 「笛を吹く犯罪」は、登場人物それぞれの日記を連ねる形態をとっており、独特の味わいがある。 「死者の呼び声」は、独特の物語展開であり、読み手を飽きさせない。 「墓堀人」は、で太平洋戦争での辛い体験を背景にした佳作。 「恋罪」は倒錯した世界を表現。 「黄色い下宿人」と「司祭館の殺人」は、推理小説の古典から着想を得て、秀逸なプロットが光る一品。 「誰にも出来る殺人」は中編小説であり、これもプロットが素晴らしく、戦後の薄汚れた感じと妖しさが異彩を放つ傑作。 | ||||
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面白くありませんでした。 | ||||
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全短編そのように感じた。手紙、日記、手記などを上手に使ってストーリーを展開させているお話が多い印象。 | ||||
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私が所属する関西の推理小説研究会の合宿を決める際に、別に所属する神津恭介ファンクラブとの合同会議を私が提案し、神津恭介の産みの親である高木彬光氏と親交の深かった山田風太郎氏の故郷に設立された山田風太郎記念館を訪問することになった。そのため、急遽、関西の推理小説研究会では風太郎氏の探偵小説を課題作とした。その1冊が本作である。 風太郎氏は忍法物が有名だが、初期には素晴らしい探偵小説を書いている。メンバーが絶賛した「誰にでも出来る殺人」や「眼中の悪魔」、「黄色い下宿人」等はもっとは再評価されるべきと思う。これ以外にも「厨子家の悪霊」など、横溝正史やJ・D・カーに並ぶオドロオドロした作品もある。一度おためし下さい。 | ||||
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山田先生の初期の探偵小説風味の濃い作品を集めた短編集。特に、共に探偵作家クラブ短編賞を受賞した表題作及び「虚像淫楽」の2作は医学生時代に執筆されたものの由。そのせいもあってか、前半は登場人物に医学者が多いし、トリックにも医学知識に関わるものが多い。冷徹な人間観察と死生観に基づいた物語の面白さは山田先生ならではのものだが、後の自由奔放な作風と比べると、この前半はやや生硬い印象を受けた。随所に新工夫のトリックが出て来るが、それよりも男女の機微を中心とした人間心理の追求に重点を置いている様に映った。 その中で、「厨子家の悪霊」は長編としてもおかしくない程の人物・舞台設定の上に、ミステリ的アイデアに満ちており、読み応えがあった。また、他のアンソロジーにも採られているホームズ物の巧緻なパスティーシュとして著名な「黄色い下宿人」は、やはり別格と言って良い程の秀逸な出来。そして、巻末に収められている、あるアパート(その名も人間荘)を舞台にした連作短編集「誰にも出来る殺人」は、ミステリ的趣向と人間模様の活写とが融合した秀作で、これも読み応えがあった。まるで、バルザック「人間喜劇」を山田先生流にミステリとして凝縮した様な作品で、改めて山田ワールドの素晴らしさを感じた。 先に触れた山田先生の死生観は医学者としての知識と戦争体験が大きいと想像されるが、その女性観は何処から来たのかと興味を抱かせる短編集でもある。山田先生の原点を知るという意味で貴重な一作だと思う。 | ||||
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