誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽
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ぢちらもおもしろかった。背後にある虚無感に納得。 | ||||
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山田風太郎の中篇2作品を収録した1冊。もっとも、その作風は、犯人捜しがテーマの推理小説というよりは、ロマン・ノワールと言った方がいいだろう。特に、「棺の中の悦楽」は後に大島渚により映画化されているが、確かに彼好みの素材である。 山田風太郎といえば、忍法帖シリーズのイメージが強く、推理作家としては知る人ぞ知る存在でしかない。しかし、ジャンルを問わず貫かれているのは、氏の虚無的・退廃的な指向性である。その一貫した指向性ゆえに、推理小説においても、謎解きのうまさに加えて、人間ドラマとしての面白さ、重厚さに満ちている。 忍法帖シリーズのインパクトゆえ、氏の推理小説を片手間に書いたものと捉える向きもあるかもしれない。しかし、そうしたイメージだけで氏の忍法帖以外の作品を無視するのはあまりにもったいない。本作も、推理小説としてももちろん一流だが、氏の作品の持つ虚無の深さは、現在の作家の作品ではなかなか見当たらない要素である。現在の口当たりの良い推理小説に退屈している向きや、チャンドラーなどの海外ハードボイルド作品が好きな向きには、本作は大いにおすすめである。 | ||||
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連作形式のスタイルに巧みな騙しが潜むトリッキーな「誰にも出来る殺人」 大島渚により「悦楽」として映画化された「棺の中の悦楽」 どちらもとびきりの傑作。(例によって作者自身の評価は低いようだが・・・) とりわけ後者は丹念な心理描写の果てにフランシス・アイルズの某作品を思わせる意外な幕切れの、風太郎ミステリの中でも特異な作品。 作者の女性に寄せるロマンティシズムと諦念の両面を感じて興味深い。 | ||||
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