失恋探偵ももせ
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飛びぬけて何が凄いってこともありませんでしが、まとまりのある読みやすい作品でした。 失恋後の話ということでどうしても話のネタがすぐに枯渇してしまいそう・・・という印象ですが、三巻まで出版されているようなので、 本屋で続きを見かけたらまた買おうと思います。 | ||||
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「人は唯一事実によってのみ救われるのではないかと私は思うのです。」と語る高校1年生の千代田百瀬。 高校のクラブ活動でミステリ研究会に入部し、そこで「失恋探偵」を開業。 ミステリ研究会の先輩部員 二年生の野々村九十九(ののむらつくも)を助手として、失恋探偵は失恋した人たちの依頼を受け「事実」を探る。 お話は、探偵助手にされてしまった野々村九十九の語りですすめられます。 依頼にやってくる生徒は、色々。 絵の天才的才能をもつ幼馴染に恋をしていた女生徒。 仲の良かったギャル系のクラスメイトに急に冷たくされ悲しむ『いわゆるオタク』の男子生徒。 恋人に『親の決めた許婚』ができた事で別れざるを得なかった女生徒。 小柄なボブヘアの一年生千代田百瀬はあまり表情がない少女。 淡々と依頼を聞いて、依頼者の知りたいという事実を突き止めて報告します。 野々村は、彼女が何を考えて行動しているか理解できずに困ったり、彼女の危うい言動に心配して気をもみます。 調査の経過や、百瀬が告げる事実、依頼人の反応。 失恋にまつわる悲喜こもごもが、明らかになる「事実」といっしょに語られとても面白く読みました。 | ||||
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つまらないと言い切るほどには、つまらないわけでもなく、 かといって面白いと言い切るほどには、面白くもなく。 読みやすいは、読みやすい。 ラストは良かったです。 | ||||
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北海道立宇田路中央高校で、依頼人が失恋した原因を探る『失恋探偵』として活動する千代田百瀬。 物語は彼女の先輩で助手の(即ち、ワトスン役である)野々村九十九の視点で描かれている、 所謂『日常の謎』と呼ばれるジャンルのものです。 本作は連作短編となっているため、各話ごとにレビューを記していきます。 『欠かせないもの(in abstraction)』 本来の時系列とは異なり、二人の出会いを描くのではなく、すでに「そこそこの活躍」を しているであろう、8人目のクライアントの話を敢えて最初に持ってくることにより、 一連の流れを通して、百瀬と九十九の関係および5W1Hといった本作の基本的なフォーマットを 読者に提示することによって、地の文によるまわりくどい説明を必要最小限にとどめています。 『君に近づく正しい方法(Over the wall)』 そこそこのイケメンだがオタクな少年が、仲良くなったギャル系の女の子に作品を いくつか勧めたところ、一般受けする作品だったにもかかわらず、 作品が気に入らなかったのか、女の子は態度を一転させて彼に冷たくあしらったり 毒づくようになってしまい……が大まかなあらすじ。 なるほど。昨今のコンテンツを取り巻く環境故に成立する話ですね。 『追及の果て(unrelieved misfortune)』 調査の結果、クライアントである九十九のクラスメイトにとって残酷な結果を正直に伝えるべきか どうかで揉める九十九と百瀬。大人の視点で見れば、圧倒的に、残酷な結果であってもちゃんと 結果を報告しようとする百瀬が正しく、それがクライアントに対する誠意だったりするのですが、 高校生くらいだと、九十九のように若さ故に、表面上の優しさと中途半端な正義感に とらわれてしまうのでしょう。 『失恋の全て(all about my love)』 意見の対立により九十九と百瀬の関係に亀裂が入り、コンビ解消を決め込むものの、 失恋した百瀬の親友のために、二人はぎくしゃくしながらも最後の依頼に取り掛かるが…… が大まかなあらすじ。この話を通じ、二人は探偵=上、助手=下といった関係ではなく、 あくまで互いを補完し合うイーヴンな関係であることが示唆されています。 百瀬は、しょっちゅう髪の毛を掻きまわす癖を持っていますが、これはおそらく 金田一耕助のオマージュなのでしょうか。 また、本作は北海道の宇田路という架空の街を舞台にしていますが、ウイングベイや築港(ちっこう)、 稲穂といった地名とアナグラムから、運河で有名なあの港町がモデルなのかと。 もっとも、『失恋の原因』について、振る方には何らかの理由が存在したにせよ、 振られた方にしてみれば、訳も分かず原因も見当がつかないままいきなり連絡が取れなくなったり、 無視されるようになったり、人づてにディスられたりするのは結構辛いもので、 最悪振るのは構わないが、何も言わずにフェードアウトするのだけはやめてくれと思ったものです。 それに、小生が知る限りにおいて、相手が自分のことを振ったり、 嫌いになった合理的な理由があれば、たとえそれが残酷なものであったとしても、 人は案外納得がいき、吹っ切ることができるものです。 今思えば、斯様な不義理をする人物とダラダラ付き合っても碌なことがないでしょうから、 ある意味良かったと言えば良かったのかも知れません。あれっ? これって「すっぱいぶどう」でしょうか? 本作は第19回電撃小説大賞電撃文庫MAGAZINE賞受賞作ですが、 本編は挿絵込みで350ページで構成されている一方、電撃小説大賞の応募規定が42文字×34行×130枚、 すなわち電撃文庫260ページ分であることから、同賞受賞後、かなり大胆なブラッシュアップが 行なわれたことを窺い知ることができます。 | ||||
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ミステリ研に所属する主人公とヒロイン(後輩)が、失恋探偵として失恋に纏わる依頼を生徒たちから受けるという物語。 いくつかの話が収録されているのですが、正直最初の話でお腹いっぱいでした。 依頼内容とその結末にまったく面白みがないし、そもそも依頼人が基本的にサブキャラあるいは使い捨てキャラなのでまったく親しみを持てません。 ミステリーと恋愛、自分にとってはどちらも大好きなジャンルですが、その両方が中途半端、至極薄っぺらいと感じた。 厳しい意見かもしれませんが、自分には合わなかったのですぐに手放すことにします。 | ||||
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