(短編集)
トネイロ会の非殺人事件
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SFの作家さんかと思いきや、こんな作品もあるとは。 表題作、かなりアイデア作品のように思います。 犯人捜しでなく、「非犯人」を捜す、という状況の構築はなかなか新鮮でした。 犯人よりも非犯人が最も殺意を抱いていた、というのがとてもアイロニカルですね。 何度かどんでん返しも挟んであるので、短編と云わずリライト長編化してもいいように思いました。 | ||||
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三篇収録。いずれも完成度が高い。不可思議な謎を探る話なのでミステリーと呼んでもいいが、その枠に収まらない作品が含まれている。 『星風よ、淀みに吹け』宇宙飛行士候補者たちの訓練施設で殺人が起こった。究極の閉鎖環境における犯人探しだ。結末が切ない。 『くばり神の紀』突然の遺産相続には意外な真相があった。主役コンビがなんか好きだ。 表題作は、「殺していない人」を探すユニークなフーダニット。展開がめまぐるしく変化する贅沢な逸品である。これがいちばん気に入った。 . | ||||
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09-11年に『小説宝石』に掲載された三篇を収録,12年04月の単行本からの文庫化で, 宇宙環境を模した実験棟,不思議な伝承のある地方都市,そして山奥のペンションと, パッと見でわかるものから,そうでないものまで,クローズドサークルものの一冊です. また,ミステリやSFライクでありながら,閉じられた環境や状況での物語であるため, 妬みや恨み,価値観や意識の違いなど,多くの思惑や感情が入り乱れる様子が生々しく, 謎解きはもちろん,彼らの選択と,それによってもたらされる結果も見どころになります. 表題作については,登場人物の多さやパズルにも似たやり取りにいささか戸惑いますが, 『非殺人』という発想や,二転三転する終盤からの結末は妙な後味の残るブラックなもの. それ以外の篇も,ふとしたきっかけから真相へたどり着き,畳まれる流れが気持ちいいです. | ||||
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小川一水はSF作家だと思っていましたが、本書はミステリー色の強い中篇3編が集まった短編集です。特に書名にもなっている「トネイロ会の非殺人事件」はSF要素が全くありませんが、これが一番面白かったです。ミステリーとしては真新しさは少ないですが、主題はむしろ人の善悪についてだと思います。特に「非犯人」の非論理的な行動や心理描写は巧みです。何が善で何が悪か簡単には答えは与えないという著者の姿勢に共感を覚えます。 | ||||
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不思議なタイトルの表題作が最後に,そして完全密室の殺人事件がまず来て,まるで違った雰囲気のバイオホラーが続く.私は著者のまあ固定ファンで,そしてこのところ著者の調子がよさそうなので一作一作楽しみにしている.まず最初の宇宙環境の殺人は,切れがよくて著者の好調を示している.ここでの緊張感が次の奇妙な遺産相続の件では一転して完全SFになる.この2編から見ると表題作はむしろ心理スリラーか.どれもよく出来ているが,なにしろ短編なので,一滴の水が漏れると(漏らすと) 先が見えてしまうことがあって,この著者との競争が最大の楽しみだろう.大いに楽しみました.同好の方々には強く推薦. | ||||
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