ツインスター・サイクロン・ランナウェイ



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初公開日(参考)2020年03月
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長編小説

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ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)

2020年03月18日 ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)

人類が宇宙へ広がってから6000年。辺境の巨大ガス惑星では、都市型宇宙船に住む周囲者たちが、大気を泳ぐ昏魚を捕えて暮らしていた。男女の夫婦者が漁をすると定められた社会で振られてばかりだった漁師のテラは、謎の家出少女ダイオードと出逢い、異例の女性ペアで強力な礎柱船に乗り組む。体格も性格も正反対のふたりは、誰も予想しなかった漁獲をあげることに―日本SF大賞『天冥の標』作者が贈る、新たな宇宙の物語!(「BOOK」データベースより)




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No.35:
(5pt)

百合とSFの融合

生き方を強制された2人の女が、数奇な出会いを経て惹かれ合うSF ストーリー。

だが物語の根底にあるのは、船を操って漁をする漁師の矜持である!

何がなんだかよく分かりませんが、読むとすっげー面白いですよ。
ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)より
4150314217
No.34:
(5pt)

SFってやっぱり難しいなぁ

既刊の3巻まで読んで設定の半分も理解できてない上に出てくる数字が何千万トンが普通だったりするせいで作中の船や造形物に対してふわっとしたイメージしか浮かばなかったけれど思念で動く粘土の船や宇宙を遊泳する魚なんて設定はメチャクチャ好き。
 百合目的で読んだけど壮大すぎる設定に3巻にわたって見惚れた。
 勿論作中の人間関係も好きなんだけどね。
 個人的に主人公カップルよりも銀髪短髪メガネのマッドサイエンティストの方のカップルが好きだった。
ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)より
4150314217
No.33:
(3pt)

文章が…

文章が雑。主人公二人の口調はまるでインターネットの腐女子のようだし、地の文で必要以上に多用されるオノマトペもしつこい。SF特有の難解さ強調するための語彙が貧弱。「内部では連立方程式を大量に解いているのだろう」みたいな文が出た時は驚いた。せめて「行列計算」とでも言えばいいのに。

設定は良いと思う。ハードSFになってる。それだけに、物語への没入感を損なう文章が気に入らない。オタク同士のTRPGのリプレイでも見ているような、そんな荒削り感があった。
ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)より
4150314217
No.32:
(2pt)

百合ラブコメとしては良作,SF考証は高校物理の教科書からやり直すべき

ハードSF風の皮を被った,スペースオペラ的エンターテイメントです。冒頭数ページのSF的ジャーゴンのオンパレードに一瞬身構えますが,そこさえ過ぎれば後は普通にエンターテイメント小説です。百合ラブコメとして見れば,他の方々が書かれている通り文句なしに良作です。

一方でSFとして見ると,SF = Science FictionのScienceの部分がトンデモです。それも作中に登場する「全質量可換粘土」や「推力10 GN (地球重力下で推力100万トン相当) の熱核エンジン」の実現性と言った高度なことではなく,高校物理の教科書レベルのニュートン力学に関する部分が,です。指摘すべき点は色々ありますが,全部書くとレビューが長大になりますので,「重力と質量の関係」,「氏族船の周回高度」の2点に絞ります。

まず前提として,本作品の舞台となる惑星ファット・ビーチ・ボール(FBB)は,プロローグで直径14万km,重力2G超(1G = 9.81 m/s^2。^はべき乗を表します)であることが語られます。このことからここでは,FBBの半径r0 = 70,000 (km),表面における重力加速度g = 23.00 (m/s^2)とします。FBBは作品中で「木星によく似た惑星」と語られる通り,これらは木星のもの(それぞれ69,911 km,24.79 m/s^2。Wikipedia「木星」より)と近い値になります。

■重力と質量の関係

ごく初歩的なニュートンの運動方程式の理解に関することです。プロローグにて,69 kNの張力(=重力)を7 t (トン)の魚体質量に換算する場面があります。しかし,この関係 (9.8 kN≒質量1 tによる重力) が成り立つのは地球重力下です。FBBの重力下では,質量m (kg),重力F (N)としてお馴染みのニュートンの運動方程式mg = Fから

  m = F/g

によって張力69 kNで支えられる質量を求めると,F = 69,000 N,g = 23.00 m/s^2より,

  m = 3,000 kg = 3 t

が正しい値となります。同様な誤りは,随所に見られます。

同様な指摘として,熱核エンジンの推力の重力単位系による表現(トン単位の推力)が挙げられます。重力単位系による推力は,物理的には同じ推力でも基準となる重力加速度によって値が変わります。例えば推力10 kNを重力単位系に換算すると,地球の重力加速度基準なら10,000/(9.81×1,000) = 約1トン,FBBが基準なら10,000/(23.00×1,000) = 0.4348トンになります。

一般的には地球の重力加速度が暗黙に仮定されますが,FBBが舞台の本作品では,地球かFBBのいずれの重力加速度が基準値か明示が必要です。それが,本文のどこにも見当たらず,どちらが基準値が読者が判断できません。また,例示は長くなるので省略しますが,どちらの基準値を想定しても,その推力が支える質量などと整合しない記述が複数あります。

全体に,重力加速度を介した「力」と「質量」の対応関係が正確に理解されていない印象を受けます。

■氏族船の周回高度

本作品3章では,氏族船がFBBからの高度6,000 kmの円軌道を,FBBのおよそ1日に合わせた公転周期10時間33分で周回していることになっています。この高度と周期が,物語の根幹をなす重要な設定になっています。一方でご承知の通り物理学的には,ケプラーの第3法則から,FBBを公転する高度は氏族船の質量によらず公転周期によって決まります。そこで氏族船がこの周期で公転する高度を計算し,6,000 kmになるか確かめてみます。

軌道速度v (m/s),万有引力定数G (Nm^2/kg^2),惑星質量M (kg),軌道半径r (m)とすると,高校物理の教科書でお馴染みの万有引力の法則と遠心力の釣り合いから以下となります。

    v^2 = GM/r  …(1)

惑星表面での重力加速度gは,これも万有引力の法則と運動方程式から以下で表されます。

    g = GM/r0^2  …(2)

さらに公転軌道の周長2πrを公転周期T (s)で割れば軌道速度となりますので,

    v = 2πr/T  …(3)

式(1)~(3)からG,M,vを消去してrについて解くと,公転周期Tを得るのに必要な軌道半径は,以下となります。

    r = {g r0^2 T^2/(4π^2)}^(1/3)  …(4)

この式に前述のg = 23.00 m/s^2,r0 = 70,000 (km) = 7.000×10^7 (m),物語設定上の公転周期T = 10時間33分 = 3.798×10^4 (s)を代入すると,

    r = 1.603×10^8 (m) = 160,300 (km)  …(5)

となります。さらにここからr0を引いた値が求める高度h (km) であり,以下となります。

    h = r - r0 = 160,300 - 70,000 = 90,300 (km)

物語の設定の6,000 kmと全然合いません。一桁以上違います。「これは酷い」というのが率直な感想です。

実際,Wikipedia「木星の衛星」の項目で木星のアマルテア衛星群の軌道半径と公転周期を見ると,公転周期10時間33分に近い衛星の軌道半長径 (上式(5)に相当する値) として

・アドラステア: 公転周期7.11時間,軌道半長径128,690 km
・アマルテア: 公転周期11.92時間,軌道半長径181,170 km

が得られます (なお,これらの値で式(4)を検算すると,誤差2%弱で合います)。このことから,そもそも計算するまでも無く,ちょっと調べればざっと150,000~170,000 kmの軌道半径(80,000~100,000 kmの高度)が必要であろうと見当が付いたはずです。

本作品での氏族船の高度はストーリーの根幹の部分になる重要な設定のはずですが,その値がここまで違うと,他の設定も色々無理がある可能性があります。例えば,10時間33分の公転周期は,氏族船を出航してFBBの大気圏に降下して漁を行い,氏族船に軌道面を合わせて帰還できる時間として設定されています。高度6,000 kmなら頑張れば出来るかもしれませんが,高度90,300 kmとなると10時間半で行って帰るのは流石に困難と思われます。

――以上の他にも指摘したい点は多々あり,それら全体から透けて見えるのは,「適当なそれらしい用語や数値を並べておけば,それっぽい世界観になるだろう」という,科学にも読者にも不誠実な物語作りへの姿勢です。そうではなく,SFの“S”にあたるScienceのうち高校教科書レベルの初歩的なものぐらいはキッチリ押さえて頂きたかったです。それが,ニュートン以来の「科学」や読者に対する最低限のリスペクトではないでしょうか。“F”にあたるFictionとしての設定を作り込むのは,その先のことであるべきです。
ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)より
4150314217
No.31:
(2pt)

途中まで良かった

旧態依然とした体制に対し、自分の価値を証明するところまでは良かった
なんだか世界が広がっていくようで、物語的に正当に評価されなかった主人公たちが評価される流れになるのは良かった

しかし後半がほんと面白くなかった。あ、これは面白くなりそうだぞ、という要素が無視されたせい
①襲撃者について
 追い詰めて倒すと思っていた。あるいは何らかのSF的な要素があると思っていたが、まっっっっっつたく無かった。襲われようが襲われまいが何も変わらない

②落下後について
 あ、これは相対性理論くるわ、時間のずれがあるわ、帰還する頃には元の場所は何十年か何百年か経ってるわ、と期待してたが無かった
「え? こんだけSF的に面白そうな描写あるのにキャラ愛・萌系に行くの?」と思ってしまった

ラノベレーベルなら何も問題ないのだが、ハヤカワから出ててこれ? と感じた。
センスオブワンダーを感じられそうになってテンション上げててたら、急に低俗な萌えをぶつけられた感じ
別に同性愛をテーマにするのは良いんだが、それなら事前にもっと社会に認められない的な設定がいるんじゃないか? と思った

SFである必要がないのも合わなかった。ただ物語とモチーフは面白いと思った。よって星2。

歴史小説的に海人さんの話にした方が良いんじゃないか。センスオブワンダーもサイエンスもスペースもこんじないが、テーマとしては悪く無かったから
ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:ツインスター・サイクロン・ランナウェイ (ハヤカワ文庫JA)より
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