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ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
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ツインスター・サイクロン・ランナウェイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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生き方を強制された2人の女が、数奇な出会いを経て惹かれ合うSF ストーリー。 だが物語の根底にあるのは、船を操って漁をする漁師の矜持である! 何がなんだかよく分かりませんが、読むとすっげー面白いですよ。 | ||||
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既刊の3巻まで読んで設定の半分も理解できてない上に出てくる数字が何千万トンが普通だったりするせいで作中の船や造形物に対してふわっとしたイメージしか浮かばなかったけれど思念で動く粘土の船や宇宙を遊泳する魚なんて設定はメチャクチャ好き。 百合目的で読んだけど壮大すぎる設定に3巻にわたって見惚れた。 勿論作中の人間関係も好きなんだけどね。 個人的に主人公カップルよりも銀髪短髪メガネのマッドサイエンティストの方のカップルが好きだった。 | ||||
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文章が雑。主人公二人の口調はまるでインターネットの腐女子のようだし、地の文で必要以上に多用されるオノマトペもしつこい。SF特有の難解さ強調するための語彙が貧弱。「内部では連立方程式を大量に解いているのだろう」みたいな文が出た時は驚いた。せめて「行列計算」とでも言えばいいのに。 設定は良いと思う。ハードSFになってる。それだけに、物語への没入感を損なう文章が気に入らない。オタク同士のTRPGのリプレイでも見ているような、そんな荒削り感があった。 | ||||
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ハードSF風の皮を被った,スペースオペラ的エンターテイメントです。冒頭数ページのSF的ジャーゴンのオンパレードに一瞬身構えますが,そこさえ過ぎれば後は普通にエンターテイメント小説です。百合ラブコメとして見れば,他の方々が書かれている通り文句なしに良作です。 一方でSFとして見ると,SF = Science FictionのScienceの部分がトンデモです。それも作中に登場する「全質量可換粘土」や「推力10 GN (地球重力下で推力100万トン相当) の熱核エンジン」の実現性と言った高度なことではなく,高校物理の教科書レベルのニュートン力学に関する部分が,です。指摘すべき点は色々ありますが,全部書くとレビューが長大になりますので,「重力と質量の関係」,「氏族船の周回高度」の2点に絞ります。 まず前提として,本作品の舞台となる惑星ファット・ビーチ・ボール(FBB)は,プロローグで直径14万km,重力2G超(1G = 9.81 m/s^2。^はべき乗を表します)であることが語られます。このことからここでは,FBBの半径r0 = 70,000 (km),表面における重力加速度g = 23.00 (m/s^2)とします。FBBは作品中で「木星によく似た惑星」と語られる通り,これらは木星のもの(それぞれ69,911 km,24.79 m/s^2。Wikipedia「木星」より)と近い値になります。 ■重力と質量の関係 ごく初歩的なニュートンの運動方程式の理解に関することです。プロローグにて,69 kNの張力(=重力)を7 t (トン)の魚体質量に換算する場面があります。しかし,この関係 (9.8 kN≒質量1 tによる重力) が成り立つのは地球重力下です。FBBの重力下では,質量m (kg),重力F (N)としてお馴染みのニュートンの運動方程式mg = Fから m = F/g によって張力69 kNで支えられる質量を求めると,F = 69,000 N,g = 23.00 m/s^2より, m = 3,000 kg = 3 t が正しい値となります。同様な誤りは,随所に見られます。 同様な指摘として,熱核エンジンの推力の重力単位系による表現(トン単位の推力)が挙げられます。重力単位系による推力は,物理的には同じ推力でも基準となる重力加速度によって値が変わります。例えば推力10 kNを重力単位系に換算すると,地球の重力加速度基準なら10,000/(9.81×1,000) = 約1トン,FBBが基準なら10,000/(23.00×1,000) = 0.4348トンになります。 一般的には地球の重力加速度が暗黙に仮定されますが,FBBが舞台の本作品では,地球かFBBのいずれの重力加速度が基準値か明示が必要です。それが,本文のどこにも見当たらず,どちらが基準値が読者が判断できません。また,例示は長くなるので省略しますが,どちらの基準値を想定しても,その推力が支える質量などと整合しない記述が複数あります。 全体に,重力加速度を介した「力」と「質量」の対応関係が正確に理解されていない印象を受けます。 ■氏族船の周回高度 本作品3章では,氏族船がFBBからの高度6,000 kmの円軌道を,FBBのおよそ1日に合わせた公転周期10時間33分で周回していることになっています。この高度と周期が,物語の根幹をなす重要な設定になっています。一方でご承知の通り物理学的には,ケプラーの第3法則から,FBBを公転する高度は氏族船の質量によらず公転周期によって決まります。そこで氏族船がこの周期で公転する高度を計算し,6,000 kmになるか確かめてみます。 軌道速度v (m/s),万有引力定数G (Nm^2/kg^2),惑星質量M (kg),軌道半径r (m)とすると,高校物理の教科書でお馴染みの万有引力の法則と遠心力の釣り合いから以下となります。 v^2 = GM/r …(1) 惑星表面での重力加速度gは,これも万有引力の法則と運動方程式から以下で表されます。 g = GM/r0^2 …(2) さらに公転軌道の周長2πrを公転周期T (s)で割れば軌道速度となりますので, v = 2πr/T …(3) 式(1)~(3)からG,M,vを消去してrについて解くと,公転周期Tを得るのに必要な軌道半径は,以下となります。 r = {g r0^2 T^2/(4π^2)}^(1/3) …(4) この式に前述のg = 23.00 m/s^2,r0 = 70,000 (km) = 7.000×10^7 (m),物語設定上の公転周期T = 10時間33分 = 3.798×10^4 (s)を代入すると, r = 1.603×10^8 (m) = 160,300 (km) …(5) となります。さらにここからr0を引いた値が求める高度h (km) であり,以下となります。 h = r - r0 = 160,300 - 70,000 = 90,300 (km) 物語の設定の6,000 kmと全然合いません。一桁以上違います。「これは酷い」というのが率直な感想です。 実際,Wikipedia「木星の衛星」の項目で木星のアマルテア衛星群の軌道半径と公転周期を見ると,公転周期10時間33分に近い衛星の軌道半長径 (上式(5)に相当する値) として ・アドラステア: 公転周期7.11時間,軌道半長径128,690 km ・アマルテア: 公転周期11.92時間,軌道半長径181,170 km が得られます (なお,これらの値で式(4)を検算すると,誤差2%弱で合います)。このことから,そもそも計算するまでも無く,ちょっと調べればざっと150,000~170,000 kmの軌道半径(80,000~100,000 kmの高度)が必要であろうと見当が付いたはずです。 本作品での氏族船の高度はストーリーの根幹の部分になる重要な設定のはずですが,その値がここまで違うと,他の設定も色々無理がある可能性があります。例えば,10時間33分の公転周期は,氏族船を出航してFBBの大気圏に降下して漁を行い,氏族船に軌道面を合わせて帰還できる時間として設定されています。高度6,000 kmなら頑張れば出来るかもしれませんが,高度90,300 kmとなると10時間半で行って帰るのは流石に困難と思われます。 ――以上の他にも指摘したい点は多々あり,それら全体から透けて見えるのは,「適当なそれらしい用語や数値を並べておけば,それっぽい世界観になるだろう」という,科学にも読者にも不誠実な物語作りへの姿勢です。そうではなく,SFの“S”にあたるScienceのうち高校教科書レベルの初歩的なものぐらいはキッチリ押さえて頂きたかったです。それが,ニュートン以来の「科学」や読者に対する最低限のリスペクトではないでしょうか。“F”にあたるFictionとしての設定を作り込むのは,その先のことであるべきです。 | ||||
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旧態依然とした体制に対し、自分の価値を証明するところまでは良かった なんだか世界が広がっていくようで、物語的に正当に評価されなかった主人公たちが評価される流れになるのは良かった しかし後半がほんと面白くなかった。あ、これは面白くなりそうだぞ、という要素が無視されたせい ①襲撃者について 追い詰めて倒すと思っていた。あるいは何らかのSF的な要素があると思っていたが、まっっっっっつたく無かった。襲われようが襲われまいが何も変わらない ②落下後について あ、これは相対性理論くるわ、時間のずれがあるわ、帰還する頃には元の場所は何十年か何百年か経ってるわ、と期待してたが無かった 「え? こんだけSF的に面白そうな描写あるのにキャラ愛・萌系に行くの?」と思ってしまった ラノベレーベルなら何も問題ないのだが、ハヤカワから出ててこれ? と感じた。 センスオブワンダーを感じられそうになってテンション上げててたら、急に低俗な萌えをぶつけられた感じ 別に同性愛をテーマにするのは良いんだが、それなら事前にもっと社会に認められない的な設定がいるんじゃないか? と思った SFである必要がないのも合わなかった。ただ物語とモチーフは面白いと思った。よって星2。 歴史小説的に海人さんの話にした方が良いんじゃないか。センスオブワンダーもサイエンスもスペースもこんじないが、テーマとしては悪く無かったから | ||||
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百合SFとか謳われちゃっていますけど、本質は立派なハードSFです。 斬新で魅力的な世界が構築されている。 | ||||
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百合とSFって相性がな~っていう先入観を持っていたのが恥ずかしいです。めっちゃ良かったです。 百合オタクは読んでください。2巻も買います。 | ||||
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恵まれた生まれの主人公がまわりの人間にめちゃくちゃ配慮されながら生きているくせに性差別だのなんだのと世間に不満たらたら。どうもこの物語では社会が悪いということにしたいらしい。結局そういう社会と心理の描写がお粗末なまま、結局は神的なものを登場させてスカッとして終幕。こんなのがSFでいいのか。 | ||||
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SFとしても女の子2人の関係性を描いた百合作品としても最高。 単純に話が面白いので今後も長続きして欲しい! | ||||
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NOTEの記事でこの本が紹介されていて表紙に「何か」を感じました。 調べてみると娘10歳が愛読している「世にも奇妙な商品カタログ」と同じイラストレーターさん。 普段ジャケ買いはしない私ですが、抗えない引力を感じて2冊セットで購入。 セールで買ったし積ん読でも途中で投げ出してもまあしょうがないか と思っていました。 最初はSFらしい舞台紹介とさらっとした人物紹介。ふーんと思いつつ上巻の中盤まで読み進めてからはほぼ一気読み。 以下は子供との会話。 「先日、世にも奇妙な商品カタログと同じ絵師の人が表紙書いてる小説買ったって言ったじゃない?」 「言ってた言ってた」 「控えめに言って最高だな」 「控えめに言って最高」 「そうだ控えめに言ってだ」 なんと言いますが「こういう小説が読みたかった」をガッツリ満たしてくれました。 会話と文体はライトノベル(馬鹿にしたもんじゃありません。フランスの近代文学「三銃士」の会話と文体はほぼライトノベルのそれです。)。でも作者の「語りたいこと」はしっかりと骨太で重厚。でも押しつけがましくない。そして熱い。とことんまで熱い。不完全な主人公たち。だからこそ魅力的。一人一人だと目立つ人格的な粗(もちろん計算されたもの)が、バディになるとこの上なく光り輝く。そして大事な事なので2回言います。「語りたいこと」はしっかり伝わるのに全く押しつけがましくない。性別年齢関わりなく「自分のせいではない挫折」を味わった人なら共感間違いなし。 念のための補足。私にとってSF小説は「現実世界ではありえざる状況と舞台設定にする事で、描きたいことを描きたいように書く」という認識です。だから考証とかは二の次。そのあたりは他のレビューにお任せしたいと思います。 私の結論:読みはじめるのに理屈はいらない。表紙に惹かれたら読む。それでいい! 作者の方、私は初見でしたが本作を読む限り文句なし。また買わせていただきます! 加筆:現実社会の小説の感覚で読んでると伝わりづらいのですが、この人口30万の生存圏、わずかなミスで割とあっさり滅亡するギリギリのバランスで成り立っています。恐らく作中において主人公たちが怒りを覚えるこの社会システムも「この状況に適応するため、ある程度の」必然性も有しているはず。しかしながら、それに個人が唯々諾々と従うのは絶対に「否」だ、抗え。というメッセージだと私は受け取りました。いいもの読ませてもらいましたよ。 | ||||
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SFなのに主人公2人の感情がとてもリアル。 結婚は男女でおこなうもの、という決まりに苦しんだり一緒に暮らしていても誰からも何も言われない場所にきたら「まあそれでもいいか」と妥協しそうになるところは同性婚をするんだと決意して田舎から出てきたけど都会は同性のパートナーと暮らしていても変な噂がたつこともないし暮らしやすいからこれでいいかな〜ってなっちゃう現代のLと同じだなあと思った。 台詞が多くアニメ口調なのが読み手を限定してしまいそうで勿体無い。…自分もあまり好みではないので会話の応酬が続くときつかった。 | ||||
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最初の方は状況説明が主で、自分にとっては次のページに誘う牽引力が足りなく、なかなか読み進みませんでしたが、35%越えた辺りから面白くなってきました。同じように感じる方が居れば、そこまで読み進めてから止めるかどうか判断されても良いかと思います。あと専門用語が多発しますが、それらを知らなくても本作品の面白さが減ることはないと思います(自分は装飾品程度にしか考えてませんでした)。百合ものとしてはガチガチではないですが、少女の性格の2人がやいのやいのした挙げ句に気持ちが繋がる場面が一番面白かったです。 | ||||
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SF作品としてもいつもの小川先生らしい感じで面白いけど、この作品の魅力は話の内容がどうでもよくなるぐらい最高に可愛くてカッコいい二人の女の子の掛け合いです。 | ||||
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読み終わってからしばらく経つと、「どんな内容だったっけ?」となることが多いですが、 この作品は脳内で映像化しやすかったからか、内容をよく覚えています。 メインは少女同士の恋愛なのですが、下地となる世界設定もよく作られており、 SFと百合を同時に摂取できます。 起承転結が分かりやすく、長さもちょうどよく、 読みやすくて良かったです。 こういった作品を定期的に出していただきたいです。 | ||||
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『アステリズムに花束を』収録の同名短編が面白かったのでこちらも読んでみました。 短編に歴史的背景や諸設定を付け足してページ増量という感じですが、 ページ増のぶん物語世界が広がっているとは思えず・・・・ 短編の方が良くまとまっていて出来が良く感じました。 とはいえ長編が駄作という訳でもなく、 続編がありそうな終わり方ですごく気になります。 なんならツインスターシリーズみたいな続き物にしてしまうとか、 テラとダイの凸凹百合コンビの銀河を股に掛けた冒険譚とか! ワクワクしますね。 あとピラーボートが変形する漁のシーンとか、 前後に分かれたピットでの操縦や変形のコンビネーション、 デッキドレスもお洒落で可愛そう。 けっこう視覚(想像力・イメージ)に訴えてくる描写が多いのでアニメにしたら面白いなと思いました。 | ||||
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ちょっといまよみおわったよいんにひたってるので、「最高です」いがいのかんそうがげんごかできません | ||||
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遠い未来、ガス惑星の周回軌道上で生きる部族の中で古い慣習にぶつかりながら女の子カップルが絆を深めていくお話です。 元々は"アステロイドに花束を"という百合×SFな短編集のために書き下ろされた作品で、そこにSF的な設定や部族のはじまりの物語を強化して書き直されました。 元の短編からそうなんですが、20代前半の少し大人で自分の立場を気にしなければならない年代と才能はあるけど無鉄砲で勝気ででも弱いところが18歳という主人公2人の組み合わせが絶妙でキュンキュンします。 そして今作で短編から追加された部族の始まりに関するエピソードが2人の絆をさらに際立たせて泣けてしまいます。 欲を言えば上中下の3巻構成にして、2人が飛び出すところまで読みたかった。続編期待します。 | ||||
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読みやすい百合SF 男尊女卑、結婚至上主義と言った古い因習がある宇宙世界で女性同士で漁をする物語です。 ラストで一気に百合とSFで捲し立てられ、幸せなキスをして終了。 続編や映像化があれば嬉しいです。 | ||||
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百合SFアンソロジー「アステリズムに花束を」に集録されていた短編(中編かも)を長編化した作品。 舞台の背景が明かされたり、物語が大きく動きますが、個人的には短編版の方が締まってて面白かったように思えます。 もともと短編だけで長編化する予定とかなかったのを出来が良かったから長編になったんですかね。 | ||||
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百合を描こうにも人間を描けず、 因習を嗤おうにも社会を描けず、 物語を紡ごうにも世界をあんまり設定できておらず、 編集はなにやってたの? 短編の時は面白かったのにね。 | ||||
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