「まんじゃしろ」に祭られている美森さま。過疎が進む山村、美森町の守り神だ。

戦場カメラマンの石塚旅人が乗り組んだ宇宙調査艦隊が、突如、 沖ノ鳥島星系を襲撃してきたエイリアンと交戦状態になる。

夏休みに入った美心国際学園(BIS)ビブリオバトル部は、造り酒屋を営む部員の家で合宿を開催する。

弱小なディメ王国の醜悪な第六王子アリスマは、その類まれなる計算能力によって頭角を現していくが―森羅万象を計算し尽くす夢に取り憑かれた王を描き、星雲賞を受賞した表題作、英語版アンソロジー初出の宇宙SF「ゴールデンブレッド」、なぜか自律運転車に乗せられる人型ロ

長野県松本で暮らす作家のぼくは、連絡がとれない父・伊郷由史の安否を確認するため、新潟の実家へと戻った。

西暦2231年、木星前方トロヤ群の小惑星アキレス。

2万年後の遠未来。

人類が宇宙へ広がってから6000年。

女同士じゃ結ばれない宇宙なんて。

“バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。

マルドゥック市の中枢部に食い込んだハンターは、共感(シンパシー)をもって新興勢力を〈クインテット〉に引き入れ、戦力を拡大していく。

羽田発熊本行の旅客機が阿蘇外輪山に墜落した―。それは不思議な事故だった。

東京で仕事に倦んだプログラマー香山秀行は、テレワークの体験で北海道・知床の斜里町を訪れる。

オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)が現実宇宙の解像度を上げ、人類がこちら側へ退転してしばらく。

特殊能力を持つ少年たちが集められた施設。ある日イクオは猫から話しかけられ施設から逃げろと忠告を受ける。

ときは遠未来。海王星軌道上の“ジレンマの監獄”から脱獄を遂げた名うての量子怪盗ジャン・ル・フランブール。

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。

人類初の月面都市アルテミス──直径500メートルのスペースに建造された５つのドームに2000人の住民が生活するこの都市で、合法／非合法の品物を運ぶポーターとして暮らす女性ジャズ・バシャラは、大物実業家のトロンドから謎の仕事の依頼を受ける。

仮想現実“Virtual Reality”と人工意識“Artificial Consciousness”が実現したセックス用アンドロイド―オルタマシン。

小説の書き手である「わたし」は物語を始めるにあたり、日本語の表記の範囲を定め、登場人物となる13氏族を制定し、世界を作り出す。

2年前に母が失踪して以来、小学5年生の心澄望と弟の甲斐亜は父・茂雄の暴行を受け続けていた。

「魔女の薬草」を探し求めていた生薬学者が失踪した。

友人とゲイパレードを見に来ていた青年、菱屋修介は、晴天の空にアポカリプティック・サウンドが響くのを聞き、天使が舞い降りるのを見た。

ある夫婦が営む古書店がある。鎌倉の片隅にひっそりと佇む「ビブリア古書堂」。

異次元との接触現象〈涯て〉に侵食される地球。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

祖母の蔵書に挟まっていた一通の手紙。宛名はヒッチコック。

留年寸前の僕が担当教授から命じられたのは、不登校の女子学生・穂瑞沙羅華をゼミに参加させるようにとの無理難題だった。

国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

人を守るとはどういうことなのか? 知力、体力、先読み能力。

企業の内部告発者ケネス・C・Oの行方を追うなかで、ウフコックはパートナーのロックと弁護士サムを“クインテット”による惨殺された。

過去は変わらないはずだった―1992年夏、未来から来たという保彦と出会った中学2年の美雪は、旧校舎崩壊事故から彼を救うため10年後へ跳んだ。

見覚えのない部屋で目覚めた田村二吉。

超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。

ジョウントと呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。

透き通る蒼い海と、紺碧の空。世界の全てを二つの青が覆う時代、「アフター」。

開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。

N大学理論物理研究所助手の野々村は、ある日、研究所の大泉教授とその友人・番匠谷教授から一つの砂時計を見せられる。

全世界を襲ったゾンビパンデミックから5年後―、人類はほぼ全滅していた。

大学生のジョーは、授業で身の回りの誰かの伝記を書くことになった。

30年以上SFを書いてきたぼくは、第一線をはなれたような気分になっていた―ベテラン作家が、伊藤計劃『ハーモニー』と3・11後のフィクションの可能性を考察する表題作、深井零がパーソナルなコンピュータを追い求めた記憶を語る“戦闘妖精・雪風”シリーズのスピンオフ

ハリネズミのフォカッチャが導く、彼と彼女のおいしい謎解き物語。 「人の秘密はそっとしておかなければならないんです。

美術館から時価20億円の絵画が盗まれた。

死んだほうがいい。死にたくない。

2013年から1967年にかけて名刑事クワンの警察人生を遡りながら香港社会の変化も辿っていく、珠玉の連作短編集。

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。

人造の眼球と巨砲〈トニトゥルス〉で、地球圏に迫る星々を軌道庭園から撃ち墜とす役目を担う、造られた子どもたちが居た。

一級建築士の青瀬は、信濃追分へ車を走らせていた。望まれて設計した新築の家。

人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。

大東亜戦争後、日本は南北に分割され、北海道は独立。国内には北のスパイが暗躍している。

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。

専門を持たない「何でも屋」エンジニアの文椎の武器は、ささやかなITテクニックと仕事仲間と正義感。

地軸が90度転倒し、南北両極が赤道地帯に移動する“大転倒”によって、地上の人類は全滅した。

いま、そこにある個人情報の危機を描く警察小説 公立図書館の私企業との提携を進めるエンジニアが誘拐された。

小児科病棟で相次いで起こった急変。同じ病室の男子三名が、原因不明の嘔吐、喘息発作、不整脈を起こした。