殺人鬼にまつわる備忘録(記憶破断者)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点6.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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著者作品はSF寄りの記憶をテーマにした作品がいくつかありますが本書はその1つ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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■シチュエーションが面白い!簡単に読めページがどんどん進んでいく!敵役との読みあい、駆け引きも知的好奇心を刺激される!ジョジョ要素 ■一方で突っ込みどころ満載!ご都合主義も否めない…彼岸島要素 以上、個人的な感想でした。面白い作品をありがとうございました! | ||||
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記憶は信頼できない、ということを、より積極的に記憶を信頼できないものにしてしまう男の登場によりホラーのレベルにまで仕立て上げたミステリでしょうか。 主人公の不安定な状況が無敵とも思える犯人を追い詰めていく過程は実に巧妙で楽しめました。 また、ようやく解決された途方もないスケールの事件の外側に、主人公にとってはさらに大きな事件が待っているという結末はただのどんでん返しではなく、物語中の未消化の謎が最後に伏線として機能し始めるという緻密な構成となっていて舌を巻きます。 しかしこの物語を読んでいて何より恐ろしいと思ったのは、物語序盤のコンビニや喫茶店の前の路上で行われた、犯人にとっては些細な犯行のシーンにおいてもこのままラストまで読み進められるか自信がなくなりかけるほど犯人へ嫌悪感を感じていたにもかかわらず、読み進めるほどにこの唾棄すべき犯人の行動に慣れ、眉を顰めながらも読了してしまった読者である自分自身の順応した事実、です。 そういえば、政治とか、上げ底のコンビニ弁当とか、有料のレジ袋とか、順応して鈍感になった経験の何と多いことか。 嗚呼恐ろしい。 | ||||
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記憶を留められない障害の主人公が特殊な殺人鬼と戦う物語。 毎回記憶を無くしてしまう主人公の目線で展開する物語で、まるで自分も記憶を無くしているかの様にいつも突然のはじめましてで始まる。 これまでの事はいつも記憶に無いし、眼の前の相手が敵なのか味方なのかもわからない。 ハラハラする展開と、まるで『アルジャーノンに花束を』のサスペンス版の様な、他人の目線に憑依したかのような体験は小説ならではなのだと思う。 紛れもなく名作と言える。 可能なら続編を読みたいが作者はもう亡くなられて居るという悲しみ。 | ||||
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「短時間しか記憶が持たない」という障害を持った人物を語り手に、、、という設定は、筆者の晩年の作品「未来からの脱出」に近いものがあるかと思います。 繰り返しが多く、会話がくどいという面はありますが、悪役の人物像、設定を利用したひねりのうまさ、悪役との対決シーンなど、読ませどころの多い作品だと思います。 | ||||
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主人公と殺人鬼の物語が交互にリフレインする前半。主人公は前向性健忘症で、数十分しか記憶が保てな い。また殺人鬼は他人の記憶を操る超能力者。ふと、この二人が出会ってしまったらどんな方向に発展する のだろう?と想像する。 出会ってしまった・・・。主人公と殺人鬼の壮絶な思考バトルにハラハラしながらも、記憶そのものの曖 昧さに忍び寄る不安や不気味さがひしひしと伝わってくる。加えて終盤に、著者は読者自身の記憶の曖昧さ にも直接訴えかけてくる。 | ||||
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