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殺人鬼にまつわる備忘録(記憶破断者)
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殺人鬼にまつわる備忘録(記憶破断者)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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■シチュエーションが面白い!簡単に読めページがどんどん進んでいく!敵役との読みあい、駆け引きも知的好奇心を刺激される!ジョジョ要素 ■一方で突っ込みどころ満載!ご都合主義も否めない…彼岸島要素 以上、個人的な感想でした。面白い作品をありがとうございました! | ||||
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記憶は信頼できない、ということを、より積極的に記憶を信頼できないものにしてしまう男の登場によりホラーのレベルにまで仕立て上げたミステリでしょうか。 主人公の不安定な状況が無敵とも思える犯人を追い詰めていく過程は実に巧妙で楽しめました。 また、ようやく解決された途方もないスケールの事件の外側に、主人公にとってはさらに大きな事件が待っているという結末はただのどんでん返しではなく、物語中の未消化の謎が最後に伏線として機能し始めるという緻密な構成となっていて舌を巻きます。 しかしこの物語を読んでいて何より恐ろしいと思ったのは、物語序盤のコンビニや喫茶店の前の路上で行われた、犯人にとっては些細な犯行のシーンにおいてもこのままラストまで読み進められるか自信がなくなりかけるほど犯人へ嫌悪感を感じていたにもかかわらず、読み進めるほどにこの唾棄すべき犯人の行動に慣れ、眉を顰めながらも読了してしまった読者である自分自身の順応した事実、です。 そういえば、政治とか、上げ底のコンビニ弁当とか、有料のレジ袋とか、順応して鈍感になった経験の何と多いことか。 嗚呼恐ろしい。 | ||||
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記憶を留められない障害の主人公が特殊な殺人鬼と戦う物語。 毎回記憶を無くしてしまう主人公の目線で展開する物語で、まるで自分も記憶を無くしているかの様にいつも突然のはじめましてで始まる。 これまでの事はいつも記憶に無いし、眼の前の相手が敵なのか味方なのかもわからない。 ハラハラする展開と、まるで『アルジャーノンに花束を』のサスペンス版の様な、他人の目線に憑依したかのような体験は小説ならではなのだと思う。 紛れもなく名作と言える。 可能なら続編を読みたいが作者はもう亡くなられて居るという悲しみ。 | ||||
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「短時間しか記憶が持たない」という障害を持った人物を語り手に、、、という設定は、筆者の晩年の作品「未来からの脱出」に近いものがあるかと思います。 繰り返しが多く、会話がくどいという面はありますが、悪役の人物像、設定を利用したひねりのうまさ、悪役との対決シーンなど、読ませどころの多い作品だと思います。 | ||||
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主人公と殺人鬼の物語が交互にリフレインする前半。主人公は前向性健忘症で、数十分しか記憶が保てな い。また殺人鬼は他人の記憶を操る超能力者。ふと、この二人が出会ってしまったらどんな方向に発展する のだろう?と想像する。 出会ってしまった・・・。主人公と殺人鬼の壮絶な思考バトルにハラハラしながらも、記憶そのものの曖 昧さに忍び寄る不安や不気味さがひしひしと伝わってくる。加えて終盤に、著者は読者自身の記憶の曖昧さ にも直接訴えかけてくる。 | ||||
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改題商法ですね。 続編かと思ったので残念です。 | ||||
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文章から、作者は阪大卒で頭がいい、といったことが読みとられます。 しかし、くどい感じの言い回しと、一気にはよめなくて、こちらも読んでいると脳疲労を感じる、そんな一冊でした。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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今作の前に読んだ『忌憶』の最後の話を、更に膨らませて描かれた長編です(^-^*)/ 『忌憶』と大きく異なるのは、(身体に触れるだけで)他者の記憶を自在に変える事が出来るサイコキラーと、主人公が全面対決する点でして、 自分が短期記憶障害だからこそ、サイコキラーの記憶書き換え能力に気付いたり対抗処置を考える主人公が頼もしく、すっかり惹き付けられ楽しめました! ラストもホラーの名手っぽくゾクリとさせられて見事! 前作と合わせて楽しめたサスペンスミステリー名作でした(^-^*)/ | ||||
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記憶が数十分しかもたない主人公が「今、自分は殺人鬼と戦っている」と自分が記したと思われるノートを頼りに殺人鬼に挑むストーリー。設定も面白いし、問答のような会話も面白い。主人公の考え方も知的で頼もしい。ただ何故こんなに積極的に危ない殺人鬼に絡んでいくんだ…?という疑問はありましたが、先へ先へと読ませる展開や文章なので一気読みでした。 「衝撃のラストに二度騙されるミステリー」ということですが…なるほどなあ、主人公のお節介の意味も分かり、そうくるかあ!という感じでした。 | ||||
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主人公の思考が中心なので読みやすい。関係者が行動範囲にいるのは、やはり操作されていたからか。個人的にはハッピーエンドにして欲しかった。ただし、この終わり方なら続編が作れそうですが。。。 | ||||
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この著者の作品は、デビュー作からほぼ読んできていますが、 当たると大傑作なのですが、はずれると凡作になってしまうという印象があります。 残念ながら、本作は後者でした。 内容の設定は、掟上今日子とデス・ノートを合わせたようなものです。 犯人と主人公の関係は、S・キングの「デッドゾーン」を連想させますが、 「デッドゾーン」ほど、シリアスでもなく、スケールも小さいです。 人の記憶を操れるのなら、もっと大きな野望を抱いてもよさそうなものですが、 あまりにしょぼい犯行ばかりで、殺人鬼とすら、言えないと思います。 ラストも、もっと幻想的、もしくはSF的なものを期待しましたが、 ドタバタアクションであっけない最後でした。 後味を悪くするつもりで書かれたと思われる、最後の一行も、 意味がなく、全く効果がありませんでした。 著者の他の作品が好きな方は、読まない方がよろしいかと思います。 | ||||
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記憶破断者の改題品、内容は同じもの。 前にもモザイク事件帳が大きな森の小さな密室として出版された。 | ||||
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初めての小林泰三作品。 ホラー作家のイメージがあるので読みにくいのではと思ったが、とにかく読みやすい。 セリフが多く、一気に読める。 記憶が数十分しかもたない田村二吉と、触れた人間の記憶を改竄できる超能力者雲英(きら)が対決する物語。 二人が出会うところから面白くなる。 ただ、設定がややこしいのでその分説明文っぽい箇所が多く、読む人を選ぶかも知れない。 個人的にラストの衝撃はそんなに感じなかった(ミステリ要素は薄い)。 ミステリというより、作者の用意した設定を素直に楽しむSFの要素が強い。 人間の記憶って当てにならないから、私も備忘録をつけようと思った。 | ||||
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「記憶の破断者」として読んだ内容は最高点であるが、この書籍が改題されたものであることをサイトの分かりやすい場所に示すべきではないか。続編と勘違いして買う可能性がある。タイトルが変わっているため、以前に買っているとのアラートも出ない。私自身が一度ウイッシュリストに加えてから、他のレビューを読んで以前読んだものと同じ本であることを知った。 | ||||
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本のタイトルが目に入り、数ページ立ち読みしたところ、数十分しか記憶を保てないという主人公の身の上に興味を惹かれ、衝動的に買いそのまま一気読みしてしまった。 調べたところ、以前に「記憶の破断者」という表題で刊行されていたものらしい。だけど、僕は読んだことがなかったので新鮮な気持ちでストーリーにのめり込むことができた。 本文に「記憶を持たない英雄vs記憶を操る怪人」とあるのだが、まさに本作を言い表した言葉。 前向性健忘症の主人公が、相手の記憶を思いのまま改竄できる能力を持つ殺人鬼に立ち向かう。どちらも個性ある人物だが、記憶障害者は世の中におり、主人公に対して身につまされるような思いが湧いた。 ふとした拍子に記憶が抜け落ちる。そんな彼が現状を確認する手立ては肌身離さず持ち続けるノート。なにかイベントが起きるたびにノートに書き連ねていく。 要するに、彼が信じるのはノートの内容のみだった。 僕たちは当たり前のように記憶を保持しているが、もし記憶がなくなったらとてつもない恐怖を感じる。 | ||||
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主人公は新しいことは数十分または数時間で忘れてしまう。 一方主人公の町に住む殺人鬼。 彼は触れた人間の記憶を改ざんできてしまう無敵の超能力者。 警察も彼を捕まえれない、どころか疑うことすらできない・・・ この町の運命は私生活すらままならない主人公に全てたくされたのですw! | ||||
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2人の視点が交互に切り替わりながら進みますが、 1人は超能力を持って記憶を操れます。もう1人は記憶がすぐに無くなる病気です。 これが絡み合って、話の進み方が奇妙で新鮮なんです。 病気の主人公はルールに従って同じことを繰り返すだけなのに、少しずつ結末に近づいていくところが面白かったです。 ただ著者の作品にしばしば登場するんですが、すべてを見透かしたような謎のおじいさんみたいな役は不要かなと思いました。 | ||||
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記憶が数時間しか持たない男と記憶を操る狂人の戦いを描いたスリラー作品。 帯であおっているとおり、最後の一行で「ぎょえっ!」とさせられる。 著者のほかの作品と関連があるようで、それと組み合わせることによって最後の一行にはいくつかの解釈ができるようだが、残念ながらワタクシはそれらの本を読んでいないのでもっとも単純な解釈しかできなかった。 しかし、おそらくこのもっとも単純な解釈こそが読者を恐怖のどん底に陥れるものなのではないかと思う。 まあまあおもしろかった。 | ||||
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記憶が数十分しかもたない主人公が、人の記憶を操ることが出来る殺人鬼と戦う物語。 なんだか読んでいてこちらが記憶をいじられている感覚に陥ってしまう。 もうなんというか、今までの記憶は本当に正しいのか疑いたくなってしまう…。 これに関しては著者の才能であろう。本当に引き込まれてしまった。 読んでいると、前半は殺人鬼の描写に少し気分が悪くなってしまった。 グロ耐性の無い人は心して読んだ方が良いだろう。 物語の雰囲気は「MONSTERS」に「掟上今日子」を混ぜた感じ。 推理小説でもミステリー小説でもないが、なかなか引き込まれる作品となっていた。 | ||||
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