(短編集)

逡巡の二十秒と悔恨の二十年



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短編集

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逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)

2021年10月21日 逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)

限りなくロジカルで、理不尽で、グロテスクな恐怖――。単著未収録短編集! わたしは20年前の記憶に苛まれ続けていた。 子供の頃のたった20秒の迷いが、川で一緒に遊んでいた幼馴染を見殺しにしたのだ。 当時の「記憶」は次第に「現在」を崩壊させ始め……?(「逡巡の二十秒と悔恨の二十年」) 表題作ほか、食用の人間がいる世界を描く問題作や、落語と都市伝説の有名人たちを掛け合わせたユーモア作、代理出産をめぐる壮大な物語まで――。 ホラー、ミステリ、SFのジャンルを超えて読者を驚愕させてきた著者の、単著未収録作品集!(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

逡巡の二十秒と悔恨の二十年の総合評価:9.00/10点レビュー 5件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

鋭利


 故・小林泰三氏の未収録短編集。短編としてはベリーショートで330頁で10個も収められている。SF、ホラーに収まりきらない作者の魅力がつまっている。

「玩具」
えらいことになった。目の前に瀕死の友人がいる。望みを叶えるあの存在、てぃーきーらいらい。

「侵略の時」
朝何気なく始まった日常の崩壊、妻が朝食に出してきたのは生の豚肉だった。見た目は変わらずとも常識のなくなった周りの人々。人類の侵略を「酔歩する男」を彷彿とさせるような独特の価値観で描いたSF。

「食用人」 
なんで食用じゃないものをわざわざ食べるのか。食用ではないカエルやイノシシを食べたがる人の神経が信じられない。こんなに美味しい食用の人間がいるのに。食用の人間が認められた世界で初めて訪れた人間の活け造り専門店、生きながら解体されてくその肉片に私は何を想う。

「サロゲート・マザー」
遺伝的に繋がりのない子を産む。産みの親と育ての親、どちらが本当の親で愛情や責任は何処へ行くのか。お金の為の代理出産に悩む夫婦のお話は終盤とんでもない様相を・・・。論理の前に価値観がある。





りーり
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(5pt)

バラエティ豊か

バラエティに富んでいる作品ばかりで、いろんな世界を楽しめました。一気読みするくらい面白かったです。
中にはグロテス過ぎて悪夢を見そうなくらい胸糞の悪い話もありましたが、どれも未来のお話的な、よく思いつくなぁというようなアイデアに溢れているお話ばかりでした。
逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)より
4041119936
No.3:
(5pt)

多少のエログロがあるのは、この著者の一興ということで。

玩具
逡巡の二十秒と悔恨の二十年
侵略の時
イチゴンさん
草食の楽園
メリイさん
流れの果て
食用人
吹雪の朝
サロゲート・マザー

小林泰三の単著未収録作品集。
エログロ的な要素はどうしてもあるのだけれど、それとは切り離してクスリと笑えたり、構成が巧いと唸らされたり、潜在的に恐怖を感じるような作品が収められている一冊。
逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)より
4041119936
No.2:
(5pt)

単著未収録作品集

同人誌、電子媒体、雑誌、アンソロジーと様々な場に発表された作品が、こうして個人短編集にまとまって読めるようになるのはファンとして嬉しいです。
そういった初出のばらけ具合もあってか、内容も著者のいろいろな面がみれる短編集となっています。
ホラー、SF、ミステリに落語風、さらにはセルフ・パロディ的なものから、過去作と似たテーマをそういう方向に持っていったかというものまで。
個人的に一番好きなのは、SFホラーの『侵略の時』でしょうか。
これを含めて、短編の一つにある「論理の前に価値観がある。価値観が大前提なのだ」という言葉が、小林泰三作品では重要なキーになることが多いです。
読者や他人からはおかしく思えても、そのキャラクターや世界の中では完全に筋の通った論理が振り回される展開から生み出されるぞわぞわ感がたまらない魅力なのです。

収録作は以下。
玩具
逡巡の二十秒と悔恨の二十年
侵略の時
イチゴンさん
草食の楽園
メリイさん
流れの果て
食用人
吹雪の朝
サロゲート・マザー
逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)より
4041119936
No.1:
(4pt)

ぎーぶるーいーいーふー ようぐそうとほうとふ

SFありミステリありホラーありクトゥルフありセルフパロディありスプラッタ描写ありと良くも悪くも非常に小林泰三らしいエッセンスがつまった作品集。

タイトル作『逡巡の二十秒と悔恨の二十年』が非常によかった。
こういうタチの悪い悪夢のような世界を描かせたら作者の右に出るものはなかなかいまい。

『食人用』の読後感最悪の胸糞悪さも『吹雪の朝』のキレッキレの叙述トリックも彼ならでは。

今作が作者小林泰三の最後の作品になってしまうのだろうか。

彼の早すぎる死は、私個人としては伊藤計劃が夭折したときと同じくらいショッキングなのだが、最後の作品が文庫本というのはちょっとばかり寂しい。
逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:逡巡の二十秒と悔恨の二十年 (角川ホラー文庫)より
4041119936



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