(短編集)
時空争奪 小林泰三SF傑作選
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「予(あらかじ)め決定されている明日」と「空からの風が止む時」は興味深かった。 「空からの風が止む時」、生命体の形態もわかるともっと良かったのだが…。 後半3編は私にはいささか冗長すぎるやりとりが多かった。 | ||||
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「小粋な小説」はくどくてはいけない。短編という形式の小説は特にそう思う。 このことを強く思わせる短編集。褒め言葉ではなく、この短編集の全てがどうに も、着想点はそこそこだろうが、説明が煩雑で繰り返しも多く、さらりと余韻を 残して読むことができない。 「さあこれは面白い脳トレ」とか「思考実験を重ねると、こういう楽しさがある」 だの、少しばかり「暑苦しい短編小説」になってしまっている。つまり「一ひねり」 ならいいが、何度もひねられルと、うんざりしてしまう。 小林泰三は定評のある小説家なのだろう(角川文庫からだけで5冊以上上梓され ている)が、著者のにんまり顔が浮かぶような小説は少々辟易。 何とか斜め読みせずに読了できたのは2編のみ。 「予め決定されている明日」は、軽い恐怖ものとも思え、主人公2人がどうやっ て干渉し合うのかが興味深い。頭で創り出された仮想世界と現実世界の間が徐々 に融解していくというストーリー展開は見事。最後の10行ほどは緊張感すら漂う。 一方の主人公が次第に「狂気(差別的表現ですみません)」におちいっている現実を 急に突きつけられ、ぎょっとした。 「C市」はストーリー展開がいい。スピード感のある作品。最初のおぞましい環 境にあるC市の成り立ちから、最後の破滅的未来まで一直線。 ただ、「近親婚によって遺伝的に異常となった」村民が登場する。「近親婚による 一定地域の異常さ」はかなり被差別部落への偏見とも繋がるので感心できない。 巻末で確認すると、「C市」は2002年が初出。この設定がそのまま受け入れられ ていたのだろうか。 「時空争奪」、「完全・犯罪」、「クラリッサ殺し」。この3編はくどすぎる。 この手の思考実験的な小説ほど、最後の「オチ」が短い方がいいだろうに、だらだ らと説明もどきの台詞が入り、興を削ぐ。 「空からの風が止む時」 。昔読んだ「インテグラル・ツリー」と同じような発想か と思うが、類似のアイデアの小説は読んだことはない。アイデアはなかなかだが、 描く世界のリアリティが最後に薄くなってしまった。残念。 短編集として収載されているどの作品も上梓される水準にある。 ただ、SFとしてもう少し飛び跳ねたようなアイデアの作品も欲しい。 おすすめするが、あえての購入は勧めない。 | ||||
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デビュー作玩具修理者でホラー作家として、メルヘン殺しシリーズでミステリー作家として知られる小林泰三のSF作家としての一面を堪能できる良作品集。 短編を数多く書いた氏であるが、その中でも当たりの作品揃いである。 欲を言えば『海を見る人』など入っていて欲しかった傑作はまだまだあるが版権元が異なるのだろうか。 当たり前だがSFが苦手な人にはとことん合わない本でもある。 | ||||
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わたしには無理でした。途中でリタイアしました。難しいお話でした。 | ||||
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