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クスノキの番人



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【この小説が収録されている参考書籍】
クスノキの番人
クスノキの番人 (実業之日本社文庫)

クスノキの番人の評価: 5.67/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

大人向けの道徳小説

仕事先で濡れ衣を着せられ、転職するも失敗し、遂には犯罪に手を染めて刑務所に入れられた青年・玲斗の物語です。ですが、弁護士が接見し、玲斗の伯母を名のる女性に助けてもらい、クスノキの番人を務めてほしいという頼みを、訳もわからず引き受けることから物語は始まります。
クスノキにはどんな秘密があるのか。そしてクスノキの祈念に訪れる人の、祈念日には法則性があり、、、。など、クスノキそのものにまつわる謎から始まって、どうして伯母が玲斗に依頼を頼んだのかなど、あらゆる謎が解明されます。東野作品らしい内容でした。

本書では、主に3つのストーリーが同時進行され描かれます。
1.伯母の務めるグループのホテル経営にまつわる対立。
2.チャラい青年が、会社の秘書のような人を伴って何度もクスノキの祈念に訪れる理由。
3.同じく祈念に訪れる男性の娘が、父親の行動を怪しみ、玲斗と共に探る話。
これらが平行に描かれます。そのため本書がページ数が多くなってる理由でしょう。『マスカレード・ホテル』でも思いましたが冗長に感じられました。1と3は必要かもしれないけど、2の内容は省いてよかったのではないのかと。
加えて、伏線の張り方が上手に感じられるけれど、回収されたときの気持ちよさがなかったです。負け惜しみに思えるかもしれませんが、読中、少し疑問に思いました。ですが、真剣に考えませんでした。それは、別の理由だからだと解釈できたからです。(詳しくはネタバレ注意の場所にコメントします)

ただ、主人公の頼りなさげな仕草、口調、考え方は、今の若い人にいそうだなと思えました。玲斗は、運に見放された出自で生き方をして、流れに身を任せようとし、伯母からは厭世的と評価されてますが、純真な心を持っていて、魅力あるキャラクターでした。口が達者なのは、少し人物像とギャップがありますが。

SF要素がありますが、『ナミヤ〜』ほどの魅力はなく、"ナミヤの劣化版"という別のレビュアーの方の意見に賛同です。
ナミヤは中高生向けのSF強め作品で、本書は、大人向けの道徳小説なのでしょうね。考えさせられはしますが、内容の魅力は乏しいです。
いつもどおり手厳しく書いたかもしれませんが、普通よりは上だけど満足ではなく、☆6にしました。
それにしても、本作もクスノキシリーズとして続編があるようです。玲斗の成長が楽しみですが、シリーズものが多すぎやしませんかね。


▼以下、ネタバレ感想

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bamboo
NU17PFML
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

クスノキの番人の感想

「心温まるお話」といったところか。
いわゆる性悪な人物は登場せず、あったかい気持ちになって読み終える。
そんな一冊でした。
事件、ミステリーという事柄は、扱っていません。
大きくて神秘的なクスノキを題材にした「ものがたり(童話)」です。
著者作の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のようなお話ですが、「ナミヤ」の方が数倍面白い。
当方としては、「悪意」のような灰汁の強い著者作を読みたいところです。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.1:
(5pt)

クスノキの番人の感想

この本は加賀系か白夜系か秘密系か知らないで読み始めた。
中盤まで中途半端な青年の中途半端な物語に飽きてくる。
半分を過ぎたあたりから最後まで
一気に読ませるが
青年が成長しすぎる。
たいして日が過ぎてないのに。
このあたりの違和感と登場人物のいい人かげんが雑なので
読後感が物足りない。
個人的にナミヤ雑貨店の半分

jethro tull
1MWR4UH4

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