悪と仮面のルール
- サスペンス (354)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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冷酷な父親に「この世界を不幸にする存在」、「邪」の家系を継ぐ者として育てられた少年は、愛する者を守るために父親の殺害を決意する・・・。数年後、大人になった少年は再び、愛する人のために、自分を捨てて行動を開始する。「愛する人のために殺人を犯すことは罪なのか?」という大きなテーマの意欲作である。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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久しぶりに小説を読みました。飽きずに一気に読めたので面白かったのだと思います。 ただし、ノンフィクションと異なり知識がつくというわけではないですが、時間は潰せました。 | ||||
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この小説の主人公・久喜文宏は、先祖代々悪人を輩出してきた「邪」の家系の息子です。文宏は凶悪な父親を殺害しますが、人間を殺した罪悪感と悪のDNAを背負い、悪意の連鎖を引き継ぎます。文宏は整形し、自然法則のように連続する悪のルールから逸脱していきます。しかし文宏のルール違反も、マクロな目からみたら案外自然の流れに沿っているのかもしれません。 この小説のストーリー展開は、DNAや無意識に物凄く支配されています。DNAや無意識とは、人間を操る潜在的な必然性でしょう。そしてこの小説では悪人や加害者が主人公で、善人や刑事は脇役です。大江健三郎の小説では被害者が主人公になることが多いですが、中村文則の小説では加害者が主人公になることが多いと感じます。 この小説のラストはかなり恋愛小説っぽいし、生の祝福に満ちていました。この小説は殺伐とした物語でしたが、『悪意の手記』と同じように、咎人を許していると思います。「悪いことをした人や、間違えた人でも、生きていいんだよ」と。 | ||||
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中村文則さんの作品は絶望的な感じだけに終わらないところが好きなのですが、この作品はそれに加えて心が温かくなるものでした。 前半や中盤はかなりグロい感じも漂いますが、後半は雰囲気が変わってきます。 きっとそれは、主人公を取り巻く登場人物に、人間味溢れる人達が現れるからだと思います。 それぞれのセリフが、さり気ないものかもしれませんが、主人公に沁みわたっていきます。 個人的には、主人公の彼女と医師の言葉が温かく好きでした。 迷われている方は、ぜひ読んでみて下さい。号泣とかではいかないと思いますが、ウルウルすると思います。 | ||||
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中村氏の小説はいつも設定が人工的である。頭の中でひねり出した人物が、とても暗い状況下で、日常生活では起こりえない出来事を起こし、その実存を主張しているような小説が多い、この小説では他人になりすまた人物が、ふつう「悪」といわれていることをやりつつ他者との関係を結ぶ様子を特に心理描写を重視することもなく描いている。 サスペンスも謎解きもないから、退屈する読者が多いと思う。 | ||||
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我が子に邪悪な体験をさせる父親から香織を守る為、殺人を犯してしまう文宏。香織との幸福な時間を持てた事で邪にはなれなかた。 この作家さんの話はありえなさそうだけど妙にリアリティーがあって話に引き込まれる。 | ||||
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