何もかも憂鬱な夜に



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初公開日(参考)2009年03月
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長編小説

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何もかも憂鬱な夜に

2009年03月05日 何もかも憂鬱な夜に

なぜ控訴しない?―施設で育った過去を持つ「僕」は、刑務官として、夫婦を刺殺した二十歳の未決死刑囚・山井を担当していた。一週間後に迫った控訴期限を前にしても、山井はまだ語られていない何かを隠している―。芥川賞作家が、重大犯罪と死刑制度に真摯に向き合い、生きる者と死にゆく者をつなぐ最後の希望を描き出す。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

何もかも憂鬱な夜にの総合評価:7.68/10点レビュー 25件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

人は混沌を抱えて生きている(非ミステリー)

中村文則の6冊目の作品。刑務官が主人公だが、ミステリーではない。
刑務官である「僕」が担当している中に、18歳を過ぎたばかりで夫婦を殺害し死刑判決を受けた男「山井」がいた。控訴期限が迫っているにも関わらず何もしない山井は、何を考えているのか。何を隠そうとしているのか? 山井に接するうちに僕はいやおうなく、児童養護施設で育った自分や施設仲間で自殺した友人が抱えてきた混沌に直面させられることになった。自分とは何か、命とはなにか、生きて行くことの意味は何か・・・。
本作も、文庫版で200ページ弱の短い作品ながら軽く読み飛ばすことは出来ない、ずっしりと重い読後感を残す作品である。

iisan
927253Y1
No.1:
(7pt)

何もかも憂鬱な夜にの感想

人間心理を深くエグるのは
女性作家が多いと思う。
(今迄の読書経験の中だけの話だが)
男性作家はどちらかというと
ストーリー重視が多いと思うし。

男性が心理をエグるときって
ねちっこくてちょっとキツいけど
女性のそれはドライでより深いなって
なんかそんなイメージを持ってた。

しかし、この作品は
そんな俺のイメージを変えてくれた。

男性作家で、ここまでさらりと、
それでいて深く深く人間の闇の部分を
表した小説はそうないのではないかと思う。

誰もが抱えている歪んだ自分。
それは普通の事なんだと
当たり前だけど、この本を読んで
改めて思った。

エイジ
EEDOCVHB
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.23:
(2pt)

文章がわかりづらい

期待してた分、かなりがっかり・・・
まず文章が読みづらい、会話の流れも結構支離滅裂なところあるし
残念ながら、自分には向いてなかったです。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.22:
(2pt)

ごめんなさい。酷評です。

この作家の作品は、この作品と、土の中の子供しか読んだことがありませんが、とにかく描写がしつこくて馴染めません。
『今こうですよ!こう感じてるんですよ主人公は!いいですか?こうですからね!』と何度も念押しされてるようです。

どの作品もタイトルは秀逸なんだけど、もっと憂鬱な気持ちになりたかったです。

幼い頃は、自分は何者でどうなるのか?
齢を重ね、自分はなぜ今、生きているのか?
生かされていることに意味があるのか?
そんな風に自問自答を重ねてきた人からすれば「で、何が言いたいの?」と疑問を抱くのではないでしょうか。

ただ、最後の山井の手紙には感涙しました。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.21:
(3pt)

重いテーマです。

注目されている作家さんで、インタビューで「今後の人生を全て文学に捧げると決めています」と話していたことが印象的で、初めて読みました。
とても軽く読める本ではありませんが、いろいろと考えるきっかけになりそうです。
「憂鬱」とは深いものです。
他の作品も読んでみます。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.20:
(5pt)

素晴らしい小説

正直こんなに胸を打たれるとは思わなかった。本当に読んでよかった。
細部におかしなところがあることはあるが、ドストエフスキーと同じように、全体に強度があるので、気にならない。その強度は作者の熱さでもある。ぼくはこの作者の熱意に感服した。
真下や佐久間の言葉はまるで自分のことのようで、読んでいて苦しくてつらかった。でもぼく自身も芸術に救われてきたのであり、そうしたことを気づかせてくれたこの作品を今は読んでよかったと思う。もし文学に出会わなければ、自分も真下のように自殺していたかもしれない、佐久間のように犯罪に手を染めていたかもしれない、そう思わせるほどに、この作品はぼくにリアルに迫ってきた。
こうしたことは奇蹟だと思う。この作品は奇跡的に素晴らしいのだと思う。そうした奇蹟の訪れをを絶え間ない努力でつかんだ作者は称賛に値する。
最後に、主人公のぼくの恩人である「あの人」の言葉は、巻末のピースの又吉さんが書いているように、素晴らしく心に響く言葉だと思うが、こうした真理の言葉に人間はとどまることができないとぼくは思う。主人公のぼくや恵子を救うのはこうした言葉よりも「あの人」が彼らに見せた態度や行動なのだと思う。大人が自分のために見せる態度や行動の誠実さ真剣さに、子どもは胸を打たれ、その子どもの人生の道を照らしてくれるのだと思う。ぼくはこの作者ほど言葉を信じていないのかもしれない。いや、というよりも、やはりすぐれた文学作品とは、言葉では届かないところを、言葉にしたら真実が霞んでしまうようなことを、あえて言葉によって描いたものであるとぼくは思う。言葉にするだけなら、相田みつをなどで十分なのだ。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877
No.19:
(5pt)

心の叫び

ピースの又吉の「第二図書係補佐」で紹介されていて購入しました。
何となく文字数も少なく簡単に読める本か、と思い読み始めましたが、、、はっきり言って、読み終わった後この本の著者は天才だと思ってしまった。
ピース又吉の解説と被るけど、小説を読んでここまで心の底を揺さぶられたのは初めてかもしれない。
特に主人公の友人であり、自殺した「真下のノート」は凄かった。
「自分は何者かになりたい、自分には特別な何かがあって欲しい」「これを読んで気持ち悪いとか馬鹿正直だと、思えるそんな幸せな人間になりたい」
自分が思春期に、そして恐らく現在でも心の底に秘めている「心の声」が痛々しいほど赤裸裸に書かれている。
人を殺す事は、間違いなく悪だけど、それをしてでもこの宇宙に自分という存在の意味が欲しい、そんな全ての人間が抱える心の闇、人間の本質に真っ正面から対峙した「凄まじい作品」だと思った。
何もかも憂鬱な夜にAmazon書評・レビュー:何もかも憂鬱な夜により
4087712877



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