何もかも憂鬱な夜に
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中村文則の6冊目の作品。刑務官が主人公だが、ミステリーではない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間心理を深くエグるのは | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
期待してた分、かなりがっかり・・・ まず文章が読みづらい、会話の流れも結構支離滅裂なところあるし 残念ながら、自分には向いてなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家の作品は、この作品と、土の中の子供しか読んだことがありませんが、とにかく描写がしつこくて馴染めません。 『今こうですよ!こう感じてるんですよ主人公は!いいですか?こうですからね!』と何度も念押しされてるようです。 どの作品もタイトルは秀逸なんだけど、もっと憂鬱な気持ちになりたかったです。 幼い頃は、自分は何者でどうなるのか? 齢を重ね、自分はなぜ今、生きているのか? 生かされていることに意味があるのか? そんな風に自問自答を重ねてきた人からすれば「で、何が言いたいの?」と疑問を抱くのではないでしょうか。 ただ、最後の山井の手紙には感涙しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
注目されている作家さんで、インタビューで「今後の人生を全て文学に捧げると決めています」と話していたことが印象的で、初めて読みました。 とても軽く読める本ではありませんが、いろいろと考えるきっかけになりそうです。 「憂鬱」とは深いものです。 他の作品も読んでみます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直こんなに胸を打たれるとは思わなかった。本当に読んでよかった。 細部におかしなところがあることはあるが、ドストエフスキーと同じように、全体に強度があるので、気にならない。その強度は作者の熱さでもある。ぼくはこの作者の熱意に感服した。 真下や佐久間の言葉はまるで自分のことのようで、読んでいて苦しくてつらかった。でもぼく自身も芸術に救われてきたのであり、そうしたことを気づかせてくれたこの作品を今は読んでよかったと思う。もし文学に出会わなければ、自分も真下のように自殺していたかもしれない、佐久間のように犯罪に手を染めていたかもしれない、そう思わせるほどに、この作品はぼくにリアルに迫ってきた。 こうしたことは奇蹟だと思う。この作品は奇跡的に素晴らしいのだと思う。そうした奇蹟の訪れをを絶え間ない努力でつかんだ作者は称賛に値する。 最後に、主人公のぼくの恩人である「あの人」の言葉は、巻末のピースの又吉さんが書いているように、素晴らしく心に響く言葉だと思うが、こうした真理の言葉に人間はとどまることができないとぼくは思う。主人公のぼくや恵子を救うのはこうした言葉よりも「あの人」が彼らに見せた態度や行動なのだと思う。大人が自分のために見せる態度や行動の誠実さ真剣さに、子どもは胸を打たれ、その子どもの人生の道を照らしてくれるのだと思う。ぼくはこの作者ほど言葉を信じていないのかもしれない。いや、というよりも、やはりすぐれた文学作品とは、言葉では届かないところを、言葉にしたら真実が霞んでしまうようなことを、あえて言葉によって描いたものであるとぼくは思う。言葉にするだけなら、相田みつをなどで十分なのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ピースの又吉の「第二図書係補佐」で紹介されていて購入しました。 何となく文字数も少なく簡単に読める本か、と思い読み始めましたが、、、はっきり言って、読み終わった後この本の著者は天才だと思ってしまった。 ピース又吉の解説と被るけど、小説を読んでここまで心の底を揺さぶられたのは初めてかもしれない。 特に主人公の友人であり、自殺した「真下のノート」は凄かった。 「自分は何者かになりたい、自分には特別な何かがあって欲しい」「これを読んで気持ち悪いとか馬鹿正直だと、思えるそんな幸せな人間になりたい」 自分が思春期に、そして恐らく現在でも心の底に秘めている「心の声」が痛々しいほど赤裸裸に書かれている。 人を殺す事は、間違いなく悪だけど、それをしてでもこの宇宙に自分という存在の意味が欲しい、そんな全ての人間が抱える心の闇、人間の本質に真っ正面から対峙した「凄まじい作品」だと思った。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 23件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|