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何もかも憂鬱な夜に



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【この小説が収録されている参考書籍】
何もかも憂鬱な夜に

何もかも憂鬱な夜にの評価: 7.00/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

人は混沌を抱えて生きている(非ミステリー)

中村文則の6冊目の作品。刑務官が主人公だが、ミステリーではない。
刑務官である「僕」が担当している中に、18歳を過ぎたばかりで夫婦を殺害し死刑判決を受けた男「山井」がいた。控訴期限が迫っているにも関わらず何もしない山井は、何を考えているのか。何を隠そうとしているのか? 山井に接するうちに僕はいやおうなく、児童養護施設で育った自分や施設仲間で自殺した友人が抱えてきた混沌に直面させられることになった。自分とは何か、命とはなにか、生きて行くことの意味は何か・・・。
本作も、文庫版で200ページ弱の短い作品ながら軽く読み飛ばすことは出来ない、ずっしりと重い読後感を残す作品である。

iisan
927253Y1
No.1:
(7pt)

何もかも憂鬱な夜にの感想

人間心理を深くエグるのは
女性作家が多いと思う。
(今迄の読書経験の中だけの話だが)
男性作家はどちらかというと
ストーリー重視が多いと思うし。

男性が心理をエグるときって
ねちっこくてちょっとキツいけど
女性のそれはドライでより深いなって
なんかそんなイメージを持ってた。

しかし、この作品は
そんな俺のイメージを変えてくれた。

男性作家で、ここまでさらりと、
それでいて深く深く人間の闇の部分を
表した小説はそうないのではないかと思う。

誰もが抱えている歪んだ自分。
それは普通の事なんだと
当たり前だけど、この本を読んで
改めて思った。

エイジ
EEDOCVHB

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